知識の宝庫!目がテン!ライブラリー


ガソリン節約(秘)運転法
第1095回 2011年8月13日


 車で遠くにドライブという方も多い夏休み。でも、そんな時に気になるのがガソリン代ですよね。そこで、「目がテン!エコ研究所」第3弾の今回は、多くの人に「燃費が良くなると思われている運転法」は、本当に効果があるのか?徹底検証します!

①「ゆっくりスタート」はエコになる?
 発進の時にふんわりアクセルを踏む「ゆっくりスタート」。高速のサービスエリアで30人に聞いた結果、28人が「急発進よりエコだと思う」と回答。確かに急発進はガソリンを余分に使いそうですが…実験で確認です!同じ年式の2台の車を用意し、ゆっくりスタート未経験という4人の方に協力してもらいます。4人の体重と、同乗するスタッフの体重も測り、車の重量が等しくなるように、おもりを載せて調整。さらにタイヤの空気圧も統一。まずは最初の2人にそれぞれ「ゆっくりスタート」と、「通常スタート」で、日曜日に都内の15kmのコースを走ってもらいます。通常スタート、ゆっくりスタートゆっくりスタートの車は、「最初の5秒で時速20km」を忠実に実行するため、タイマーも設置。周囲の車のプレッシャーに耐えながら走ってもらい、通常スタートの車より遅れてゴール。消費したガソリンの量を比較してみると…通常スタートは3.43リットルの消費だったのに対し、ゆっくりスタートは3.50リットルの消費と、ゆっくりスタートの方が、消費量が多いという結果に!そこで、ドライバーを入れ替えてもう一度実験してみると…またしても通常スタートの勝利。残る2人のドライバーでも、同じく交互に走行実験をしてもらったのですが、またしても同じ結果に!

 そこで、さらに実験!普通車に、高性能の燃料消費計をセットし、300mの直線道路を、急発進とゆっくりスタートで、時速40kmに達した時点で速度をキープし、ゴールまでの消費燃料を比較します。それぞれ5回行った結果、急発進のガソリン平均消費量は23.8mlなのに対し、ゆっくりスタートは21.4ml。確かにゆっくりスタートの方が、10%ほど燃費が向上したのです。日曜日に都内の15kmのコースと、300mの直線道路で、正反対の結果が出たのはどうして?この理由を専門家に伺うと…「ゆっくりスタートは、スピードが遅くなるため、信号に引っかかる回数が多くなり、発進が増えてしまった事が要因と考えられる」そうです。実際に、都内の実験では、ゆっくりスタートの方が4回とも信号に引っかかる回数が多かったのです。つまり、ゆっくりスタートは、信号が多いかどうかなどの道路状況によって、エコな走法とは言えないケースがあるようなのです。

所さんのポイント
ポイント1
「ゆっくりスタート」は、都内などではスピードが遅い分、信号に多く引っかかり、発進回数が増えるので、必ずしもエコとは言えないのだ!

②「アイドリングストップ」はエコになる?
 最近は、一旦停止と同時に、自動でアイドリングストップする車が続々と登場。しかし、アイドリングストップは燃費がいいと思うか30人のドライバーに尋ねると、意見は真っ二つに分かれてしまいました。そこで、先ほどの燃料消費計を使い実験です!まずは比較のため10分間アイドリングを続け、その消費量を計測した結果、135mlでした。続いて、30秒ごとにエンジンを3秒間オフにして、10分間で19回、およそ1分間のアイドリングストップ実験を行った結果…その消費量はなんと145ml!もう一回実験しても146mlと、アイドリングを続けるよりも、アイドリングストップしてエンジンを繰り返し始動する時に使うガソリン消費量が多かったのです!しかし、これはあくまで実験の条件、3秒というとても短いストップの場合の結果。では、実際に何秒以上エンジンを止めればエコになるのか、こんな実験です!先ほどの3秒に対し、今回は30秒おきに、1回当たり2秒、4秒、5秒、10秒とエンジンをストップ。その結果…実験で使った車では、5秒以上アイドリングストップをすると、燃費が良くなったのです。しかし、これは車によってかなり差があるそうで、最近は、始動の時に使うガソリンの量を少なく抑え、1秒や2秒の停止でも燃費が向上する車もあるそうです。つまり5秒以上アイドリングストップするなら、エコ間違いなし!

③高速道路を走るとき、一番燃費のいい速度は?
 高速道路を使って、遠出する機会も多い夏休み。でも、時速何kmで走ると一番燃費がいいのか気になりますよね。ちなみにドライバーアンケートで、時速50kmと100kmどちらの燃費がいいと思うか尋ねたところ、23対7で、100kmの圧勝。では実際はどうなのか、実験で確かめてみました。同じ年式の2台の車で、平日で渋滞のない東北自動車道、61.1kmを、片方の車には高速道路の法定最高速度、時速100kmで、もう一方の車には法定最低速度の50kmを極力キープして走ってもらいます。同時にスタートし、時速50kmの車は、時速100kmの車のおよそ倍の時間かかってようやくゴール。そして、ガソリンの消費量を比較してみると…時速100kmの車は6.21リットルだったのに対し、時速50kmの車は5.41リットル。なんと0.8リットルも少なかったのです!念のため、ドライバーを入れ替え、帰り道でも同じ実験を行った結果、またもや時速50kmの方が消費量は断然少ないという結果に。車模型、上下2面「速度2倍で空気抵抗4倍!」時速100kmの方が、2倍も早くゴールしたというのに、一体なぜでしょう?専門家に理由を伺うと…「空気抵抗は速度の二乗に比例するので、時速100kmの車は、時速50kmの車の4倍もの空気抵抗を受けたため」というのです。実際に、自動車の模型にバネをつけ、時速およそ100kmと50kmに準じた風を送ってみると、後ろに押しやられる距離の差は一目瞭然!多くの人が「100kmで走ると燃費がいい」と思っていたのは、実は間違いだったのです。そもそも一般的な自動車は、時速50〜60kmで走る、一般道の速さのときに燃費が最も良くなるように設計されているそうです。とはいえ、せっかく有料の高速道路を使うのに、燃費優先で一般道なみに移動時間がかかってしまうというのも困りもの。高速道路を時速100kmで快適に走るときには、燃費より時間短縮、と割り切って利用するのがいいようです。

所さんのポイント
ポイント2
車が受ける空気抵抗は速度の二乗に比例するため、車は本来、時速50〜60kmで走ると、燃費が最も良くなるのだ!




自然・電波・エネルギー・鉱物編へ物・その他編へ
前週 次週
ページトップ

ジャンル別一覧 日付別一覧