知識の宝庫!目がテン!ライブラリー


お伊勢参り の科学 [前編]
第1209回 2014年1月12日


 去年1年間で1380万人が訪れた伊勢神宮!20年毎に社殿を建て替える「式年遷宮」を去年迎え、日本中の注目を集めました。そこで今回は「お伊勢参り」を科学します!

①徒歩の伊勢参りに、新アシスタント後藤アナが挑戦!乗り物VS徒歩 ありがたみは違う!?

 去年、1380万もの人が訪れた伊勢神宮。しかし、かつてそれを上回る一大ブームがあったんです。それは江戸時代。実に国民の6人に1人がお伊勢参りをしたと言います。しかも、移動手段は「徒歩」。遠くは北海道や九州から、江戸からも片道20日もかけて歩いていたと言うんです。そこで新人、後藤晴菜アナが今日から目がテンに参加し、江戸時代のお伊勢参りに挑戦!
 スタート地点は、三重県四日市市にある「日永の追分」。そこは、最も多くの参詣客が通った伊勢参宮街道の始まり。伊勢神宮まで、およそ70キロを歩いて踏破します。今回、全国を回って信仰を広め、お伊勢参りの世話をする御師をスタッフが務めて後藤アナのお伊勢参りをサポート。でも…そもそもなぜお伊勢参りは歩かないといけないの?そこには、ちゃんと意味があるんです。
 専門家によると、昔のように歩いていくお伊勢参りと今のように電車で行くお伊勢参りだと、ありがたみが違って感じられると言うのです。
 そこで…目がテン!大実験!協力してもらうのは男女8人。ルールは簡単、東京タワーの展望台まで行き、記念写真を撮影…その写真の価値に値段をつけてもらうだけ。まずは、クジ引きで2チームに分かれます。そしてAチームはエレベーター、Bチームは階段で展望台まで登ってもらいました。つまり、お伊勢参りのように長い道のりを歩いていくとありがたみが違うのか、検証します。
 エレベーターで行くAチームは、高さ150メートルの展望台までわずか45秒で到着。そこで早速、記念撮影!実際は1200円の記念写真ですが、値段を付けてもらうと「400円」との答えが!なんと、実際の3分の1のお値段。エレベーターを使った4人の平均は、実際よりも低い875円でした。
 では、展望台まで歩いて上がるとどうなるのか?600段ある階段を15分かけてひたすら歩いて登ります。そして付けた記念写真のお値段は「2500円」。なんと、実際の倍以上の値段をつけました!
 階段で登った4人の平均はなんと2745円!いったいなぜ、歩いて行くとありがたみが増すのでしょうか?
 専門家によると、「歩いて行く場合はそれだけ長い時間と労力をかけることになる。そうするとかけた労力を高く評価する心の機能が働くのでありがたみが増す」とのこと。

所さんのポイント
ポイント1
歩くことでありがたみが増すのだ!きっと、ご利益も増すのだ!

②総ヒノキ造りの伊勢神宮…ヒノキの驚異のパワーとは?

 伊勢神宮にある社殿は総ヒノキ造り。1300年もの昔から建材にはヒノキしか使われていないと言うんです。他の木に比べても丈夫だからヒノキが使われているとのこと。
 そこで、東京大学の相馬先生の協力の元、実験です!建材として一般的なスギとカラマツを同じ大きさで用意。そこに、何人乗ることができるのかで強度を検証します。まずは、スギ。結果はスギは3人の重さ、192・8キロまで耐えられました。続いてはカラマツ。こちらの結果もカラマツも3人の重さ、192・8キロまで耐えられました。では、ヒノキはどうなのか?スギ、カラマツ同様に3人目までクリア。そして4人目が乗っても完全に支えていました。結果、ヒノキだけが4人の体重、253・4キロに耐えられたのです。
 念のため、木材が割れるまでの最大荷重を計測。すると…やはり、ヒノキが最も強度が高いことが判明。いったい、なぜなんでしょうか?
 専門家によると、繊維の密度が一般的に高いので平均強度が高い。それから垂直に育ちやすいために、目切れ(繊維の切れ目)が少ないから強かったとのこと。
 ヒノキは一般的に建材として使われるようになるまで、およそ80年かかります。同じく代表的な建材のスギは50年。つまり、ヒノキは成長が遅いため、その分、繊維の密度が高いと言われているんです。

所さんのポイント
ポイント2
ヒノキはキレイなだけじゃなく、他の建材よりも強度があるのだ!

③伊勢参りの道中で発見!旅人を癒す食べ物

 後藤アナがお伊勢参りへスタートしておよそ7キロ歩いて地点で宿場町、神戸にやって来ました。ちょっぴり疲れ始めたそのとき、いいニオイに誘われ和菓子屋へ。出されたのは「立石」という、ちょっと変わった縦長のお餅。立石とは、伊勢神宮までの道標。その形をとって生まれたお餅なんです。割ってみると中には程よい歯ごたえの粒あんが。お店のご主人によると、昔は歩いて道々でこういうお菓子やお茶を頂きながらお伊勢さんまで行かれた、とのこと。実は伊勢街道は別名・もち街道と呼ばれ、江戸時代から残る餅屋がたくさんあるんです。でも、いったいなぜ街道沿いにはお餅屋さんがたくさんあるのでしょうか?ご主人は、お餅は腹持ちがよく、すぐに元気の源になるとのこと。
 そこで実験!用意したのは、同じ分量の焼き餅とサツマイモ。比べるのは、血糖値。体を動かすためのエネルギーの量を比較します。食べる前の値は、62。まずは比較のため、サツマイモから。完食したところで、しばらく安静にしてもらいます。そして30分後、再び、血糖値を計測。すると…食後の値は、109。食べる前より47アップしました!そして翌日…空腹時の血糖値は…55。はたして、お餅を食べるとどれくらいアップするのでしょうか?30分後、再び血糖値を計測すると…なんと157!お餅はサツマイモを大幅に超える102もアップ!食前のおよそ3倍にもなりました。なぜお餅を食べるとこんなに血糖値が上がるのでしょうか?専門家によると、お餅は同じ100g当りで考えると炭水化物の量が多いので、すぐに吸収されて血糖値が上がりやすい。筋肉を動かしやすいということになる、とのこと。
 では、お餅を食べるとどれだけ歩けるのか?実験です!まずは、比較のためサツマイモから。何分後に食前の血糖値に戻るのか調べます。すると…1時間15分後に食前の62よりも血糖値が下がり、エネルギーを使い切りました。
 では、お餅ではどうなのか、食べて30分後に歩き始めます。すると…エネルギーを使い切ったのは、なんと2時間後!サツマイモと比較すると、45分も長くエネルギーが持ったんです。

所さんのポイント
ポイント3
確かにお餅はお伊勢参りの元気の源だったのだ!




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