知識の宝庫!目がテン!ライブラリー


美肌 の科学
第1244回 2014年9月21日


 日本一「美肌の人が多い場所」どこだかご存知ですか?それは・・・なんと島根県!でも、島根の人はなぜ美肌が多いの!?現地へ向かい、そのヒミツを探ると・・・島根の食卓に欠かせない、美肌効果バツグンの"ある食材"を発見!さらに!誰でもカンタン!美肌になれる驚きの入浴法があったんです!そして!できてしまった ほうれい線や首のシワ、お金をかけずに目立たなくする体操法も大公開!今回の目がテンは、身体の中からお肌を改善。"美肌のコツ"を科学で解明します!

①美肌日本一の島根県 肌がキレイな秘密とは?

 大手化粧品メーカーが、全国およそ70万人の肌を6つの観点から解析し得点化。そこで島根県が、2年連続で「美肌県」第1位に輝いたんです!
 では、島根のみなさんは世代を問わず美肌なのでしょうか?今回、肌年齢を計測したのは、スタッフの呼びかけで集まった方や、取材先で出会った方、総勢30人。うち、肌年齢が実年齢を上回ったのはわずか5人!これはきっと、"美肌の秘訣"があるはず・・・。その理由を、皮膚科学の専門家に伺いました。
 専門家曰く、「島根県は他の地域に比べて、肌に良い環境条件が揃っている。雨が多いので湿度が高く、日照時間が短いので紫外線の影響を受けにくい。その2つの条件が揃っている県」。島根県の年間の気象条件をみると・・・平均湿度が全国で3番目に高く、日照時間の短さは6番目。確かに紫外線の影響を受けにくい環境にあります。でも、青森県は、「平均湿度」「日照時間の短さ」でいずれも島根県より上位にいます。実は、寒い地域は血行が悪くなりやすく、また皮脂の量が少なくなって肌から水分が逃げやすくなるため、肌に良い環境とは言えないんだそうです。

所さんのポイント
ポイント1
島根県民の美肌のヒミツは、「湿度」や「日照時間」など、"美しい肌を保つ"気象環境が関係していたのだ!

②島根県民から学ぶ"美肌になる入浴法"とは?

 島根県といえば、出雲大社で有名ですが…もうひとつのシンボルが「宍道湖」。周辺には温泉が数多くあり、なかでも"日本最古の湯"として有名なのが「玉造温泉」。別名「美肌の湯」とも呼ばれています。
 ならば、この地域の皆さんは美肌の湯で毎日、肌を磨いているのでは!?温泉街にある休憩所を訪ねると・・・やはり!みなさんお肌すべすべっ!これはやはり、温泉の効果なのでしょうか?地元の方に、毎日温泉に入っているのか聞いてみると、みなさん週に1回程度と、多くはありませんが…それでも効果はあるのでしょうか?
 専門家曰く、「温泉の成分にももちろん効果はあると考えられる。けれど、温泉の入り方、入浴の仕方が大切なんです」。島根の人達の入浴に、どんな特徴があるのか?島根在住の美肌な2人に協力してもらい検証します。
 玉造温泉の源泉は52℃だそうですが、こちらの露天風呂は41℃に調整されていました。2人には、普段通り温泉に入ってもらいその様子を観察。結果、2人の入浴は、41℃の湯船に約15分。この入り方が、美肌とどんな関係があるのでしょうか?専門家曰く、「41℃くらいのちょっと熱めのお湯に15分くらい浸かることで、体温が38℃以上になる。すると、体内でヒートショックプロテインというたんぱく質が作られ、シミ予防やシワ予防になることがわかっている」。ヒートショックプロテインとは、身体に何らかのショックが加わった時、そのショックに対抗するためにつくられるたんぱく質のこと。メラニンの過剰な生成を抑制し、シミになるのを防ぎます。また、コラーゲンを分解する酵素の働きを弱めるため、シワの予防にもなるんです。しかも"免疫力を高める"とも言われ、肌にも身体にも良いことずくめ!でも、毎日このような入り方をしなければ効果は表れないのでしょうか?専門家曰く、「毎日入る必要はなくて、ヒートショックプロテインは、熱刺激を受けてから2日間増え続けるので、週に1〜2回のペースがちょうどいい」。

所さんのポイント
ポイント2
週に1度、温泉で熱いお湯に浸かる入浴法は、美肌につながる"理にかなった方法"だったのだ!

③美肌効果バツグンの食材とは?

 島根のみなさんの食生活を探るべく、地元のスーパーをのぞくと・・・みなさん"ある商品"の前で立ち止まり・・・まとめ買いする人もいます!一体何を買っているのか、ショーケースをのぞいてみると・・・なんと「シジミ」だったんです!また、別のスーパーにも行ってみると・・・シジミが大売り出し!週に1度の特売日には、飛ぶように売れているそうです。島根のシンボル・宍道湖は、シジミ漁が盛ん。更に松江市は、シジミの消費量全国1位なんです!総務省の家計調査によると…松江市民は、2位の秋田市に比べておよそ2倍、全国平均の4倍以上もシジミを購入しているんです。
 ということは、島根県民の美肌はシジミと何か関係があるのかも。そこで!日頃から様々なシジミ料理を食べている、シジミ漁師の藤井さんのお宅へ伺いました。ご用意頂いたのは、日頃よく食卓にのぼるという、シジミ料理のフルコース!スズキとシジミのケチャップ煮・シジミのクラムチャウダーや、鯛とシジミのアクアパッツァなどレパートリーは盛りだくさん!藤井さんの家では、週に3・4回はお味噌汁や酒蒸しなどにしてシジミを食べているそうです。科学的な根拠もあり、シジミに含まれるオルニチンは、肌のハリとかくれじみ、つまり表面に出る前のシミを改善させる効果があるそうなんです。20歳から60歳の女性が8週間オルニチンを摂取したところ、摂取していないグループに比べてかくれじみの数が減ったそうです。

所さんのポイント
ポイント3
シジミに含まれる「オルニチン」は、肌の表面に出る前のシミを改善させる効果があるのだ!

④顔ヨガ体操でシワを改善!

 そもそもシワはなぜできてしまうんでしょうか?
 専門家曰く、「シワは筋肉の衰えによる皮膚のたるみによってできる。皮膚の下にある筋肉・表情筋を鍛えることが必要で、手足の筋トレのようにゆっくり縮めたり戻したりすれば、改善する可能性はある」。つまり表情筋を鍛えることで、できてしまったシワを目立たなくすることができるかも!?
 そこで、40代50代60代のシワに悩む女性3人に、表情筋を鍛える体操を続けてもらい、わずか2週間でどんな変化が表れるのか実験!彼女たちに指導してくれるのは、ヨガセラピストの柳瀬けい子先生!表情筋を動かす「顔ヨガ」体操を教えてくれます。
 さっそく柳瀬先生指導の元、普段は全体の3割しか使われていないという表情筋をめいっぱい動かします。翌日から毎日、1回5分程度の顔ヨガ体操を自宅で続けてもらいました。そして、2週間後…なんと、顔ヨガ体操で表情筋が鍛えられ全員のシワが改善!

★柳瀬けい子先生直伝!カンタン顔ヨガ体操

顔のむくみを取る体操
顔を真ん中にギュッと縮めて、5秒キープ。
そのまま、ゆっくり縦に大きく伸ばして5秒キープ。
その後、口角だけを目尻に向かってキュッと引き上げて5秒キープ。
最後はゆっくり元に戻します。

ほうれい線を防ぐ体操
まず歯を唇で巻き込んで、そのまま口を横に引き延ばします。
5秒数えたら、唇を「う」の形でゆっくり前に突き出します。

首のシワを防ぐ体操
まず上を向き、喉を伸ばし切った状態で歯の隙間から舌を突き出します。
なるべく高く突き出してください。5秒数えたらゆっくり舌を戻して、姿勢も正面に戻します。

ほうれい線を内側から防ぐ体操
頬の内側から舌先を上下させて、左右それぞれ10回往復させます。

※1つの体操を3セットずつ、1日3回程度やると効果的!




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