2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー


1989年下半期10月



住んで不思議!超高層  #001 89/10/01


所、鈴木、こちらを向いている  出演は、所ジョージ、馬場憲治リポーター、鈴木君枝アナウンサー。

 輝くべき「目がテン!」第1回のテーマは超高層ビル。高さ100メートル以上のビルが、こう呼ばれるのです。

 超高層ビルの大敵は地震と強風。地震に対しては“柳腰に受け流す”ようにゆった りと揺れることがイチバン。このため、CFRC(炭素繊維補強コンクリート)という柔軟性を持ったコンクリートを使ったりします。

 強風に対しては、ビルの真ん中に穴をぽっかりと空けるものが登場。これだけでビ ル風といわれる強風がウソのように弱くなるのです。

 番組では、30階と4階の生活環境の違いを大検証!その結果、30階は(1)風が強く湿度が低いため洗濯物がよく乾く(2)空気が澄んでいる(3)障害物が無いので騒音が多い(4)ハエ、蚊は自力では上がって来られない(実際は上昇気流やエレベーターなどで上がってくる)…ということがわかりました。

 さらに!


所のポイント高さ2001メートル、501階建ての超ーっ高層ビルを東京湾に立てる!というプランが有った!(今はどうなってるのかな…?)


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走りの科学で一等賞!  #002 89/10/08


 今回の主人公は東京の小学6年生、笠井寿晃くん。かけっこが苦手でいつもビリ。そんな笠井くんを「目がテン!」が科学の力でお手伝い。

 そもそも日本人は短距離走が苦手。長距離走ではあんなに強いのになぜなんでしょ う?その秘密は歩き方の違いにありました。日本人は着地した足のひざが曲がって次の一歩を踏み出すのに対し、外国人はひざを伸ばしたまま、腰を押し出すようにして次の一歩を踏み出すのです。その結果、歩いた時の足跡も、日本人がべったりとつくのに対し、外国人はつま先とかかとしかつかないのです。ここに、速く走るためのポイントがありました。


所のポイント太ももを大きく前に動かし、足を前に振り出し、地面をつま先でかくようにとらえるのが速く走るコツ!


笠井くんと短距離選手、走りの違い  さらに、短距離選手の特徴は、最後までスピードを落とさないこと。カールルイス のお得意ラストスパートも、実は他の選手がスピードを落とす中、同じ速度をキープ していたためのものだったのです。

 笠井くん、番組のおかげで、10日で100メートル走のタイムを4秒も縮めました。しかし、運動会では、残念ながら惜敗でした。


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アッと驚くおいしい水  #003 89/10/15


間違いに悔しがる所さん1ショット  東京にある金町浄水場は東洋一の規模を誇り、毎日300万人を潤しています(当時)。ところが、この水道水は、不名誉なことに、厚生省水道部主催の利き水大会の選ぶ日本一まずい水道水に輝いてしまったのです。オープニングのスタジオでは所さんがこの水と、所さんの故郷、所沢の水の飲み比べにチャレンジ!ところが、所さん、金町浄水の水の方がおいしいと言ってしまう大失態!

 なぜ金町の水はおいしくないのでしょう?その成分をミネラルウォーターや、おいしいといわれている水道水と比較。すると、含有酸素量や蒸発残留物、pHには差が有りません。が、大きく差が出たのが、塩素の量。水道水は、短時間で殺菌をしなくてはならないので、塩素を多量に使い、これが水をまずくしていたのです。金町浄水場は特にその塩素使用量が多かったのでした。

 そんな塩素ですが家庭でも簡単に取り除くことが出来るんです。


所のポイント一晩くみおきするか、日に(紫外線に)当てれば塩素が抜け、水道水もおいしくなる!


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秋の味覚サンマの秘密  #004 89/10/22


ざるの上のサンマ  秋の魚の代表格、サンマ。ところがその生態は、回遊魚ということ意外は謎に包まれています。一年魚だか二年魚だか三年魚だかも分らず、卵の数も分からないのです。それは、サンマが海から上げられるとすぐ死んでしまうほどデリケートな魚であるためです。そのため、研究用に飼育することも出来ず、何と水族館でも飼育に成功したことがない(当時)のです。

 サンマの油には、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸が含まれています。このうちEPAの働きを確かめるため、番組では、高コレステロールに悩む制作プロダクションプロデューサー新井さん(41)に実験台になってもらい、10日間、サンマ料理だけを食べてもらいました。すると、血中コレステロール値は368→250mg/100mlと急減したのです!


所のポイントサンマのEPA(エイコサペンタエン酸)はコレステロールを減らす効果バツグン!


 さらにDHAには、寿命を長くして、頭を良くする効果が有ります。サンマはスーパーフィッシュ!だったのです。


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豪速球150kmの不思議  #005 89/10/29


笑う伊良部投手  プロ野球で最速の158キロの速球を投げた男が、今回実験台として「目がテン!」に登場!20歳の2年め、将来を嘱望されるロッテ・オリオンズ(当時)のそのピッチャーは、伊良部秀輝(現:阪神タイガース)でした!

 150キロの速球の衝撃は、3ミリの厚さのガラスをいっぺんに6枚も割ってしまいました。その力は、5kgの鉄球を3メートルの高さから落としたのと同じでした。そんな速球を生む力は何なんでしょう?番組では、伊良部投手の体力を測定。その結果、 背筋力が243kgと驚異の値をマーク!これは、腱の力が強いため。腱が強いと、腕の振りが強くなるのです。さらに、伊良部投手は、肩と手首の力も強かったのでした。これは、速筋という瞬発的な力を起こす筋肉繊維が多いためで、これによって腕の振りが速くなるのです。

 何と150キロの速球は手から離れキャッチャーミットに届くまで0.4秒。これに対し、バッターが目でボールを見て、バットを振り、ボールに当てるまでには、やはり0.4秒かかるのです。これでは計算上では、バットがボールに当たりません。でも現 に当たっているのはなぜでしょう?それは…


所のポイント 150キロのボールを打つ時、バッターはボールがピッチャーの手を離れる前にバットを振り出している。バッターは、それでも、動物的なカンで、バットにボールを当てるのだ!


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