2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー


1990年上半期1月



不思議・日本の温泉  #015 90/01/07


 日本の温泉の定義は、昭和23年(1948年)に定められた温泉法によっています。その定義は、(1)源泉の温度が25℃以上であること、か、(2)イオウやラドンなど19の成分の内、1つでも規定量を上回ること、のいずれかを満たせばいいという結構守備範囲の広いものなのです。
 
温泉療養中のウマとイヌ  しかしその効果は確かに有るのです。番組では、トラックの騒音に悩みノイローゼ気味のイヌ(ヨークシャテリア)を、福島県に有る、競走馬の温泉保養地に連れて行きました。ここで競走馬は、温泉につかったり、磁気治療を受けることによって、日頃のストレスを解消していくのです。何とここに来たウマの内、実に75%が現場に復帰し、40%が1位に輝くというのです。ここで、ノイローゼ気味のイヌくんも入湯。すると、見る見る元気を取り戻すでは有りませんか!
 
 
所のポイントウマもイヌも、温泉でストレスを解消できるのだ!

 
 当然人間も、温泉でストレスを解消できます。その他、水圧作用で、ウエストを引 き締めたり、内臓を刺激したり、温熱作用では、脈拍を増やすことで血行を良くし て、美容や健康の効果を上げたり、マグネシウム硫酸塩泉という温泉では、高血圧を 下げる効果まで有ったりと、温泉は、様々な効果を生んでいるのです。


場所編へ 1990年上半期フロントへ




実験!寒さに挑戦!  #016 90/01/14

 
“頭寒足熱”対“頭熱足寒”サーモグラフィー  寒い冬真っ盛り。驚くなかれ、ヒトは寒さを感じる点・冷覚の数が、温かさを感じる点・温覚よりも15倍も有るんです!さらに冷覚の方が表皮に近いというのですから、人が寒さに敏感なのは当たり前なのです。
 
 そんな寒さに対抗する言葉が“頭寒足熱”。この言葉は本当なのでしょうか?番組 では、“頭熱足寒”の状態も作ってみて、その2つをサーモグラフィーで比較。すると、“頭熱足寒”では、手の指の先が冷たくなってしまったのです!足に温かい血液が来ないと、血行は悪くなってしまうのです。
 
 
所のポイント“頭寒足熱”は科学的に正しかった!

 
 ですので、体を温めるには、足、腰の後ろ(足に血液を送る下降大動脈が有る)、腹部(自分では熱を起こせない箇所)の3箇所を温めるのがポイントです。
 
 さらに体を温める意外なものが、トウガラシのカプサイシンという辛み成分。このカプサイシン、血管を刺激することで血管を広げ血行を良くし、体を温めるのですが、食べるにとどまらず、湿布などで肌に触れさせるだけで効果が有るという優れモノだったのです!


人間科学編へ 1990年上半期フロントへ




魔術師タコの秘密  #017 90/01/21

 
 タコの体には不思議がいっぱいです。頭に見えるものは、実は内臓のいっぱい詰 まった胴。口に見えるものは、海水を出し入れする漏斗。口はなんと、足(腕)の付け根の真ん中に有るのです。さらには、なんと時速50キロで泳ぎ、これは原子力船より速いというから驚きです。
 
 タコの受精もこれまた不思議。オスの一本の足の先に交接腕という、丸まった器官 が出来、これをメスのエラの中に差し込んで、切り離して受精完了という変わったも の。メスはこの後卵を産み、その卵がかえるまで不眠不休で守り、かえった後死んで しまうのです。
 
 そんなタコですが、実はとても賢いのです。ガラスビンに好物の貝を入れ、コルク のふたをしたものをタコに与えると、驚くなかれ、足で器用に開けてしまいました。 人間で言うと、10ヶ月の子供と同じ知能だとか。さらに、丸と四角と三角の筒を用意し、その一つにえさを入れておくようにすると、しまいにはえさが無くてもその筒を選ぶのです。
 
 
所のポイントタコは容器のふたも開けられるし、物の形も判別できる!

 
ツートンカラーのタコ  さらにタコは周りを目で見て、体の色や形状を変え、擬態します。そのスピード は、あのカメレオンをしのぐとか。なんと、ツートンカラーにもなれるのです!


水中編へ 1990年上半期フロントへ




日本一寒い町の謎  #018 90/01/28


馬場リポーター凍ったラーメンを持つ  1、2月の最低気温の平均が−20.3℃という、日本一寒い町が、北海道足寄郡陸別町なのです(当時)。
 
 なぜここが日本一寒いのか?その秘密は、盆地であるということと、もう一つ、降 雨量がとても少ないということに有りました。雨が少ないということは、その蒸発に よって出来る雲の量も減るということ。すると、日光によって温められた熱が、雲に さえぎられること無く空のかなたに消えてしまう、放射冷却現象が起こり、気温が下がってしまうのです。番組では、気球で、70メートル上空に上ってみました。すると、地表の気温が−21.2℃だったのに対し、70メートル上空では−16.2℃!なんと、地面から上ってきた熱のおかげで上空の方が温かくなっていたのです。
 
 さらに、
 
 
所のポイントマイナス30度では、木も凍って裂ける、凍裂という現象が有る!


 これには、(1)木の周囲が凍って割れる、(2)木の内部の水が凍って割れる、の2つの説が有りその原因ははっきり分かっていません(当時)。番組では、周りを濡らしたトドマツと、10センチの穴を空け水を人工的に注入したものの2つを−30℃の中に置いたところ、水が内部に有る方に亀裂が起こりました。(2)説の方が正しい ようなんですが・・・


場所編へ 1990年上半期フロントへ


BACK NEXT


ジャンル別一覧日付別一覧

[目がテン!?ライブラリーフロントへ]