すっぱい!!
レモン
の謎
#452 98/10/18
レモンは寒さに弱く、冬に温暖で、夏に乾燥する所が栽培に向いています。明治時代に日本にやってきたレモンは、現在は日本の中でも地中海やカリフォルニアの気候に近い、瀬戸内海・広島県瀬戸田町で栽培されています。ところが、収穫しているのはまだ青いレモン。実は、秋に収穫・出荷する日本のレモンは、いつも黄色い外国産のレモンと違って青いのです。お店で見かけたら要チェック。
日本でも瀬戸内海でレモンを作っているのだ！
収穫したての未熟っぽい青いレモンを食べ、とても酸っぱい思いをした矢野さん。そこで、通常半年で収穫するところ、１年以上育てた完熟のレモンを試食してみることにしました。
完熟レモンは普通のレモンの数倍ととても大きく、夏みかんのようにサクサク剥ける不思議なレモン。
ひょっとしたらミカンのように甘いかも・・・ところが、やっぱり酸っぱかった！・・・レモンはもともと酸っぱい食べ物だったのです。
レモンといえば、酸っぱい味のイメージですが、果たして動物はレモンを食べるのでしょうか？まずはカバ。ぜんぜん食べません。続いてサイやラクダ、マントヒヒ、ロバなどでも実験！とっても喜んで食べたのは・・・ラクダやロバ！なんとレモン好きの動物もいるのです。そこで、スタッフが胃カメラを飲んで、
レモン汁の胃に与える影響を胃に良くないといわれているコーヒーと比較してチェック！なんと、コーヒーよりもレモンの方が胃の反応が激しく、刺激が強いことが分かったのです。
レモンの酸っぱさの秘密はいったい何なのか？ということで、レモンに多く含まれているといわれているビタミンＣをなめてみることに。ビタミンＣはたくさんなめると確かに酸っぱい味がするのですが、レモンの中には100g中に45mgしか含まれておらず、同じ濃度では、ちっとも酸っぱくありません。そもそも、ビタミンＣはレモンよりもキウイやイチゴに圧倒的に多く含まれているのです。実は、酸っぱさの本当の原因は・・・クエン酸と呼ばれる別の酸。しかし、クエン酸は人間のエネルギー消費には無くてはならない酸のひとつ。スポーツ時にレモンを採ったりするのは理にかなったことなのです。
レモンが酸っぱいのはビタミンＣのせいではなかった・・・
その酸っぱさ故に、日常生活では料理のアクセントとして、薬味やスパイス的な使われ方しかしていないレモン。そこで、目がテンでは、
あくまでもレモンをメインとした料理に挑戦！
そこでとりあえず、まずはレモンを熱してみることに。すると、熱によって白い皮に含まれている成分が酸化し、イモのようなニオイがしてしまい、とても食べられたものではありません。そこで、そのニオイをださないように気をつけながら、レモン料理に挑戦！その結果は・・・甘い上にまだ酸っぱかった・・・。
＜「レモン」の料理のレシピ＞
【レモン御飯】
用意するもの
米 ３Ｃ、水 ３と１／２Ｃ
レモンの皮 大３〜４（黄色いところだけすったもの）
手 順
１．
米は洗ってザルに上げて置く（３０分位）
２．
水を入れ、炊きあげてからレモンの皮を入れ、すぐにかきまぜて置く（１０分位蒸らす）
※注 意
日本のスーパーなどに１年中あるレモン（カリフォルニア産など）には、品質保存のため、防腐剤とワックスが塗ってあります。
これらの薬品は決して体に良いというわけではないのでしょうが、一方で体に悪い ということが証明されているわけでもありません。
健康ブームといわれるこの時期に、どうしても外国産レモンがイヤという方には、 レモン御飯を作る際に国産レモンを使用するか、もしくは自然食品店に防腐剤やワ ックスを使用していないレモンがありますので、それを使用して下さい。入れ、炊きあげてからレモンの皮を入れ、すぐにかきまぜて置く（１０分位蒸らす）
【レモン漬け】
用意するもの
かぶ ３株、きゅうり１ 本、レモン １／４個、かにかまぼこ 少々
◇甘酢…砂糖 大４、酢 大２、調味料 少々、塩 少々
手 順
１．
かぶ 皮をむき、薄切り
キュウリ 小口切り
レモン 皮をむき 小口切り
かにかまぼこ ほぐしておく
２．
かぶとキュウリは塩水につけておく（３０分位）
その後、水を切り甘酢に漬ける、レモン、かまぼこも入れる
３．
レモンで籠を作り、２で作った漬け物を入れる
【レモン豚】
用意するもの
豚のバラ肉 ５００グラム、レモン（皮をむき ４割） ２個（砂糖大２程ふっておく）、青梗菜 ２株、ネギ みじん 大２、生姜 みじん大１、にんにく みじん 大１
◇豚肉下味…酒 大２、醤油 大１
◇合わせ調味料…砂糖 大３、醤油 大３、胡椒 少々、調味料少々、酢 小２、スープ １と１／２Ｃ
◇水溶片栗粉
手 順
１．
豚肉一口大に切り下味付けをする、片栗粉をまぶし油で揚げる
２．
青梗菜の大葉をはがし茹でる（熱湯に油、塩、各少々を入れ茹でる）
３．
鍋に油 大２を熱し、生姜、にんにくを入れて香りを出し、合わせ調味料を加え煮立て、とろみを付け豚を加えてレモンを入れ、味をからめて仕上げる
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収穫したての未熟っぽい青いレモンを食べ、とても酸っぱい思いをした矢野さん。そこで、通常半年で収穫するところ、１年以上育てた完熟のレモンを試食してみることにしました。完熟レモンは普通のレモンの数倍ととても大きく、夏みかんのようにサクサク剥ける不思議なレモン。ひょっとしたらミカンのように甘いかも・・・ところが、やっぱり酸っぱかった！・・・レモンはもともと酸っぱい食べ物だったのです。
その酸っぱさ故に、日常生活では料理のアクセントとして、薬味やスパイス的な使われ方しかしていないレモン。そこで、目がテンでは、あくまでもレモンをメインとした料理に挑戦！そこでとりあえず、まずはレモンを熱してみることに。すると、熱によって白い皮に含まれている成分が酸化し、イモのようなニオイがしてしまい、とても食べられたものではありません。そこで、そのニオイをださないように気をつけながら、レモン料理に挑戦！その結果は・・・甘い上にまだ酸っぱかった・・・。
