未来シアター

毎週金曜夜11時30分~放送

OA内容

#141 2014/12/12 OA
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  • 「福永真一」 「修復師」
    主題歌「CHEMISTRY/伝説の草原」

    とれないシミがついてしまった財布、
    日焼けで退色してしまった服など、
    通常のクリーニングではなかなか元に戻せない物たち。
    ここにはそんな物たちが集まってくる。

    様々な技術を用いて思い出の品を本来の姿に戻すカリスマ修復師。
    革新者・福永真一。

    『孤高の職人』

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  • 福岡に思い出の品を修復するという会社 染匠技術部会はある。
    彼がこの日、向き合っていたのは一着の毛皮のコート。
    依頼者が上京したとき、
    母が応援の意味をこめて買ってくれたという思い出の品。
    袖口のファーが日に焼け、色があせてしまっている。
    まずは毛皮の根元の短い毛を均一に染め、
    さらに傷んでいる長い毛の先端を特殊な染料で染めれば、色あせた思い出は見事に修復された。

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  • 福永が修復師を目指すきっかけ、
    それは18歳の時から勤めた東京のクリーニング店で覚えた違和感。
    福永「キレイにして欲しいと思っている人に対して、
       クリーニングしてシミが落ちなくても
       お金を貰うのはおかしい」
    絶対に元に戻したいその一心で仕事を辞め修復師を目指した。
    そして2006年、開業した福永が自分に課したルール、
    それは、修復出来なければお金をもらわない。
    そしてもう1つが…

    ~他の人にも出来る クリーニングは受けない~

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  • 自分に課したルールにのっとり、
    たったひとりでこれまで一万件以上の修復を行ってきた。
    絶対に道はある。
    どれもこれもあきらめて捨ててしまう程のものを、
    完璧に修復してきた。

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  • そんな福永の元に新たな依頼が…
    それはエナメルの財布の色移り。
    エナメルは色素を吸引する習性を持つ為、
    内部に色素が入り込んでしまうため、こすっても決して落ちない
    業界ではこれまで困難とされてきた材質。
    だが福永が長年の研究でたどり着いたのは、顔のシミを取るレーザーから発想を得た修復。
    溶液を垂らした布の上から照射。
    レーザーでシミを分解し、それを布に吸着させるというもの。
    これを繰り返していく。

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  • そして母からの思い出のプレゼントは…
    依頼者「すごい!これなら外で堂々と使える。」
    点在していたシミはなくなり元の姿に。
    今日もその人の想いを乗せて修復し続ける。

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  • 「辻徹」 「京金網職人」
    主題歌「Hi-Fi CAMP/ワンダフル・ワールド」

    便利なキッチングッズが生み出され、
    昔ながらの調理器具は家庭から姿を消しつつある中、
    あえて金網だけで勝負する革新者
    京金網職人・辻徹(つじとおる)

    それは、食材を焼く為の焼き網にはじまり、
    さりげなく場を彩る茶こし、
    そして湯豆腐に欠かせない豆腐すくい
    その美しい模様は手編みでしかだせないもの。
    そんな伝統工芸の技で、時代が求めるモノを作り出す。

    「モノヅクリの魂」

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  • 京金網の基本は手編み。
    長時間の炎に耐えうる丈夫さが命の焼き網は、
    太いステンレスの硬い針金を使う為、
    鉄板の入った手袋で補強しなければ、
    編み続ける事ができない。
    そのため、1日に作れるのはわずかに4つ。
    一方、芸術的な模様が特徴のとうふすくいは、
    12本の針金を複雑に絡めて編む。
    「菊だし」という技法を使う。
    リズム良くスピーディーに編んでいくが、
    1か所でも編み間違えると跡が残り、商品にはならない。

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  • そんな金網を日夜丹誠込めて作り続ける辻は、
    金網工芸を生業とする家に生まれ、20歳でその道へ。
    プロの料理人たちのために手作りした金網道具を、
    卸問屋に納めていた。
    そんな中、
    ある卸問屋に金網道具を持って行ったとき、
    「持ってくるのが遅い」と言われ、
    誠心誠意を込めて作った商品を粗雑に扱われてしまった。

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  • そんな現状に辻は、
    卸問屋ではなく、一般人向けの金網専門店「金網つじ」をオープン。
    しかし客は入らず周囲からは、
    「この時代に金網が売れるはずがない」と言われる。
    それでも辻は、
    自分の金網を編む技術を信じ、前だけを向いた。
    現状を打破する為、辻が起こした革新は、
    ~ライフスタイルに合わせた使い方で発信~

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  • 以前は野菜や魚を焼くために使われていた伝統的な焼き網は、パン焼き網という新たな形で打ち出した。
    手編み特有の上品な焼き目の表面でありながら、
    中はふっくらモチモチに焼き上がる。
    また、新たにオープンするBARのために作ったのはランプシェード。
    金網の可能性は無限に広がる。

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  • そして、辻は積極的に海外へ渡る。
    この日は台湾へ。
    海外であってもライフスタイルに合わせた
    モノヅクリの姿勢は変わらない。
    台湾の鍋料理に使われる火鍋かごもオリジナル。
    編目の大きさにこだわり食材が網からおちにくい上、
    アクもたまらない。
    現地客「デザインがすごく良くて、
        長時間使っても取っ手が熱くならないので
        安心。」

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  • 高級セレクトショップでは、
    スタイリッシュな道具として辻の金網が並び、
    台湾の家庭でも様々な用途で使われている。
    辻「色んな人に僕らの作った道具で
      喜んで欲しいなと思った時に
      『国内』とか『国外』とかいうような
      概念は持ち合わせてない。」
    辻の京金網には、
    誰にも負けない強い意志が込められている。