未来シアター

毎週金曜夜11時30分~放送

OA内容

#124 2014/8/15 OA
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  • 「ロギール・アウテンボーガルト」 「オランダ人和紙作家」
    主題歌「100万年の幸せ!!/桑田佳祐」

    「日本を代表する清流」といわれる、四万十川
    その源流の町からさらに車で30分
    清らかな水音が聞こえ、美しい自然が広がる
    標高600mの山の中腹にある、一軒の小さな工房
    この場所に、1400年を越える日本の伝統を受け継ぐ男がいる

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  • その男が作るのは、日本古来の「手漉き」で生み出す「和紙」
    かつて、7万戸あったといわれる和紙製造業者だが、
    経済の発展、生産効率の良い「外国製の紙」に押され、
    昔ながらの製法で和紙を作る職人は
    全国でも数えるほどになってしまった
    そんな和紙の伝統製法を受け継ぎ
    「土佐の匠」と呼ばれる男の名は、
    ロギール・アウテンボーガルト、オランダ人和紙作家

    「外国人作家が挑む、日本の伝統再生」

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  • ロギールの和紙作りは、工房の横にある畑から始まる
    現在、「和紙」と呼ばれる紙であっても、
    原料に外国産の植物が使われる事が少なくないという
    全ての原料をロギールは自家栽培している
    しかも、農薬も肥料も使用せず、防腐剤も一切使わない
    原料から皮をはぎ、その繊維が紙となる

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  • 漂白する過程において、現在は薬品を使うのが主流に
    しかしロギールは、昔ながらの製法で天日にさらし
    紫外線の作用で漂白する
    自ら作り上げた原料とトロロアオイから取った粘りを
    湧き水に混ぜ、紙を漉いてゆく
    ロギールが使うのはすべて昔ながらの「自然の力」

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  • 彼が和紙と出会ったのは、今から34年前
    オランダで装丁や製本の仕事をしていたときのことだった
    アトリエの机の引き出しから出てきた、見慣れない紙…
    初めて見た「不思議な紙」に、一瞬で魅了されてしまった
    「和紙をもっと知りたい」その想いだけで全てを捨て、
    シベリア鉄道と船を乗り継ぎ、10日間かけ、日本へ
    それから半年間、日本全国の和紙の産地で様々なことを学んだ
    その中で、ある職人に言われた事、
    「和紙を知るには原料を育てよ」

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  • この言葉で、ロギールは日本での生活を決意
    結婚し、日本有数の和紙原料の産地である高知県へ
    かつて和紙の原料であるミツマタの一大産地だった梼原町へ移住
    しかし、この時、梼原町は和紙産業の衰退の影響で
    原料を生産する農家はいないに等しかった
    しかし、ロギールは、自分の進むべき道をこう決断した…

    「この場所で全てゼロからスタートしよう」

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  • 自然と共生する和紙作りをめざし、悪戦苦闘の日々。
    小さな町に突然やってきた「外国人」に、
    好奇の目を向けられたこともあった

    しかし、ロギールの情熱が地元の人々に伝わるのに、
    そう時間を必要としなかった。
    地元の人々、そして大自然の力で
    無くなりかけた伝統が息を吹き返した
    さらにロギールは、日本の和紙文化の伝統を守りながら、和紙の原料とオランダでよく使われる紙の原料「コットン」を融合させた新しい和紙「和蘭(わらん)」を作り上げた
    日本人以上に、和紙を愛する男の挑戦はまだまだ続く…

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  • 「中村睦子」 「花職人」
    主題歌「繋がる心/絢香」

    色鮮やかな花の数々。
    これらは『染の花』と呼ばれる造花
    実在しない、幻想的な色味やデザインで人々を魅了する
    しかも、生花と違い、そのあでやかな美しさは
    100年経っても失われる事はないという
    そんな染の花を作り出す革新者・中村睦子

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  • 中村はその場の雰囲気に合った
    色や形の染の花を作り、空間を鮮やかに演出
    またファッション誌の表紙も飾り
    有名モデルが身につけ海外のファッションショーでも披露され注目を集めている

    「永遠に残る色鮮やかな花」

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  • 染の花に用いるのは、無地のシルクやコットン
    裁断した花びらに染粉を使い
    叩くように色を入れることで繊細な色味のムラが生まれ、ひとひらとして同じ花びらは生まれない

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  • 電気ゴテを押し当て、滑らかな立体感を生み出せば、
    花びらのできあがり。
    それを、実際よりも多く、重ねることで
    優しくも力強い、オリジナルのバラを誕生させる。
    小さな花もお手の物。細部までとことん作り込み、
    見る者すべてを、幻想的な世界へといざなう。

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  • 庭にたくさんの花が咲き誇る家に育った中村は、
    叔母が布で作った花を見て衝撃を受けた
    「花で感動を与えたい」そんな想いから、染の花の道へ
    独学で技術を身に付け、趣味の一環として花を作り続けた
    満足ゆくものができれば、無償で知人にプレゼントしていた
    花をプレゼントした知人を通じ、大手百貨店から個展のオファーが
    そして、開催されるやいなや、大反響
    主婦の趣味だったはずの染の花は、
    有名デザイナーの目に留まり、オーダーが殺到した

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  • 一方、市場(しじょう)では、
    工場で、機械を使って大量に作られる造花が主流に。
    しかし中村が選んだ道は・・・

    「手作りで花を作り続ける」

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  • 趣味で始め、40年。65歳で、
    広尾にお店をオープンさせ、第二の人生をスタート。
    現在は、リクエストに応え、
    その人に合った色や形の花を、オーダーメイドで作り上げている。

    一番人気なのは染の花をあしらった
    ウエディングドレスのプロデュース
    「女性が、人生で最も輝く日を手伝うのが、一番の仕事」
    染の花で彩って欲しい、
    という新婦のリクエストに応え、デザインする。

    染の花の素晴らしさを伝えていく為
    これからも自らの手で、花を作り続けていく