未来シアター

毎週金曜夜11時30分~放送

OA内容

#138 2014/11/21 OA
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  • 「泰川恵吾」 「医師」
    主題歌「あなたの笑顔/カサリンチュ」

    沖縄・宮古列島 8つの島々が連なる南海の楽園
    その海をジェットスキーで疾走する男…彼の職業は医師
    交通手段が限られた離島を渡り歩く革新者・泰川恵吾
    ある日、訪れたのは、人口およそ30人の大神島
    泰川が行っているのは、患者の自宅で診察する訪問診療
    宮古列島は、沖縄の中でも高齢化率が高く、
    年々、その割合は上昇している
    それにも関わらず、いまだに病院がない島も多い
    体調が悪くても病院に通えない患者を診察するため、
    泰川は島々を巡っている
    そんな泰川が追い求める、日本で一番幸せな医療とは…

    「日本で一番幸せな医療」

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  • 訪問診療の拠点にしている診療所
    自らのあだ名から「Dr.GON診療所」と名づけた
    ここでは週5日、午前中のみ
    普通の病院と同じ外来診療を行うが
    それ以外は、ほとんどが訪問診療の時間
    外出先での診療を可能にする画期的なシステムを
    泰川は作り上げた

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  • この日は、脇腹が痛むと訴える患者の家を訪問
    診察すると、その場でノートパソコンの電子カルテに
    病状を入力
    さらに、処方する薬のデータも打ち込む
    これらのデータを、次の訪問先への移動の間に
    ネット回線で診療所に送信
    リアルタイムでカルテの情報が共有される
    その処方箋をもとに、薬局が薬を準備
    診察の数時間後には患者の元へ届けられる
    診察から薬をもらうまで、
    患者は自宅から出る必要がない

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  • さらに、訪問診療ではこんなケースも…
    介護施設にいた寝たきりの患者は、腰に褥瘡、
    いわゆる床ずれができていた
    泰川が下した決断は、その場で手術
    通常は入院が必要なケースでも家にいたい患者の
    希望に沿い、できる限り訪問先で治療する

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  • 宮古島で生まれた泰川
    かつては、大学病院の救命救急センターに
    医長(救命ICU医長)として勤務
    命を救う最前線で働いていた
    しかし、故郷の状況を知った泰川は、
    すべてを捨て、たったひとり訪問診療を始めた

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  • そんな泰川の考え方が大きく変わった出来事がある
    患者が急変したという連絡を受け、駆けつけた泰川
    すでに患者の息は止まっていたが、
    救命救急で培った技術で、呼吸を蘇らせた
    ところが、息が蘇った患者から向けられたのは、
    恨みがましい眼差しだった
    手足も弱り暴れることもできずに、ただジーッと
    泰川を見つめていたという
    その患者は、数日後、病院で息を引き取った

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  • 自分の行為は、本当に患者が望んだ事だったのか…
    悩んだ末に、たどり着いた答えは、
    “救うべき命と看取るべき命を見極める”ということ
    人生の最後を、どのような形で迎えたいのか
    ただの自己満足ではなく、患者や家族の意思を尊重し、
    患者が満足する方向を一緒に探していく

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  • 泰川は宮古列島で作り上げた訪問診療のシステムを
    都市にも広めたいと考えている
    選んだ場所は鎌倉
    実は、宮古列島と同じように高齢化が進んでいる地域
    泰川は1週間ごとに宮古列島と鎌倉を往復しながら
    訪問診療を続けている
    今は看取るべき命に極力、寄り添いたいという泰川
    これからも人々が笑顔で過ごせるように…

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  • 「ニコライ・バーグマン」 「フラワーアーティスト」
    主題歌「美しき花/福山雅治」

    一見、なんの変哲もない黒い箱
    蓋を開けると… 中には色鮮やかな花々
    それは、日本で生まれた新しい形のギフト
    「フラワーボックス」
    女性だけでなく、花を買ったこともない
    日本人男性の心も掴んだ
    その革新者が生み出すのは“サプライズ”
    考案したのは日本人ではなくデンマーク出身のイケメン
    ニコライ・バーグマン
    百貨店やホテルのフラワーデザインを手掛けるなど
    今、引手あまたのフラワーアーティスト
    彼が、作品づくりで最も大切にしていることとは…

    「花に驚きを添えて」

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  • 日本在住17年のニコライ
    外食のとき、当たり前のように出てくる「おしぼり」
    夏は冷たいものを、冬は暖かいものを…
    そのような、外国にはない “おもてなし”の心が
    とても好きだという
    そんな彼の大好物はトンカツ
    生まれはデンマークだが、今や、心は日本人だ

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  • 19歳のとき、フラワーアーティストを志し、
    デンマークの田舎町からやって来たニコライ
    来日当初は文化の違いに戸惑いの連続だった
    それは生活だけではなく花づくりも同じ
    店先で目にした真っ白な菊
    その美しさに感動した彼が作ったのは菊のブーケ
    ところが、お店に持っていくと一斉に変な顔をされた
    それがお葬式用の花と、その時初めて知ることとなった

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  • 非常識と言われようと、それでも彼は自分が美しいと
    感じた感性を信じ、磨き続けた
    文化の違いにもがいていたとき、彼が出会ったものが
    「日本庭園」
    ヨーロッパの庭園は、色とりどりの花を使い、
    空間を埋め尽くすのが一般的
    一方の日本庭園は、緑の中に差し色を使い、
    見る者を惹きつける
    そんな日本独自の美意識に感銘を受けたニコライ
    デンマーク人である自分にしかできないものは何か…
    辿り着いたのは…「日本と西洋の融合」

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  • ニコライが、日本伝統の盆栽を表現すると…
    差し色として使うのは海外原産のプロテアの花
    ニコライが生み出したのは誰も見たことがない
    和洋折衷の盆栽
    さらに、カーネーションを鉢にみたて、そこに
    海外ではほとんど使われない日本のススキを活けた作品
    ニコライは独創的なスタイルを確立した

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  • そんな彼に、かつてない仕事が舞い込んだ
    依頼主は太宰府天満宮
    1100年以上の歴史と伝統を誇るこの場所を
    ニコライが花で彩る
    広大な敷地に、およそ70点の作品を展示する
    日本の伝統的な場所での展示会が夢だったニコライ
    自らが築き上げたスタイルで、みんなを驚かせたい
    作り上げたのは、日本の扇子をイメージした土台
    そこに百合や海外原産のグロリオサを活けた

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  • さらに、この展示会のために用意されたのが
    木の枝で作り上げた球
    かつて、九州地方で盛んに行われていた蹴鞠
    木の球を蹴鞠に見立て、およそ100個、池に浮かべた
    その一つ一つを胡蝶蘭で彩る
    展示会当日
    会場に集まった多くの人をニコライの作品が出迎えた
    そして、あの蹴鞠をイメージした作品
    その独創的な光景に、誰もが足を止めて見入った

    文化の垣根を越え、これからも目指すのは
    “新たな花の世界”