OA内容

#16 2012/7/20 OA
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  • 「菅野敬一」 「職人」
    主題歌「希望という名の光/山下達郎」

    ジョージ・クルーニー、ユマ・サーマンなど
    ハリウッドを代表する名優をはじめ
    名立たるセレブたちを虜にする物がある。
    それは、ある日本の職人が手掛けた製品。
    さらに、その高いデザイン性は、ミラノコレクションでも注目を集めた。
     「ドン底から世界へ ~町工場のオヤジの想い~」

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  • 世界が注目する鞄を生み出した男は、
    埼玉県川口の工場で、黙々と仕事をしていた。
    職人 菅野敬一、世界が認めるMADE IN JAPANブランド
    「エアロコンセプト」の産みの親である。
    1987年、飛行機の部品を手掛ける精密板金加工業の
    3代目として会社を受け継いだ菅野。
    航空機は軽量化の為、厚さ0.6mmのアルミにいくつもの穴をあけ、強度を保ちながら軽量化をはかっている。
    その高い精密板金技術を持つ菅野の会社は、一目置かれる存在だった。

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  • しかし、バブル崩壊で、転機が訪れる。
    大口の取引先との契約の打ち切りをきっかけに会社は倒産
    数億円という巨額の負債を抱えることとなる。
    全てをなくした菅野は、家族、従業員の事を考え
    眠れない夜が続き、死を覚悟したという…
    どうせ死ぬなら、今まで培ってきた板金技術をいかした
    最高の物を最期に作りたい。菅野は、物作りの原点にもどった。
    そして、生み出した物は、金属と革を組み合わせた斬新なカバン。
    これには、代々培ってきた航空機の金属加工の技術全てが詰まっていた。

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  • 革新的なカバンの完成…
    菅野をドン底から救ってくれたのは
    先代達が培ってきた特殊な技術と信頼関係だった。
    注目すべきは、薄さ0.6mmのペラペラなアルミに
    強度を付けるため、90度に曲げられた縁。
    金属は変形させると反発するので、
    90度に曲げてもミリ単位の誤差が出てしまうが
    それを、職人の勘できっちりと90度に戻るように曲げる。

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  • さらに菅野は、誤差1000分の5mmが一般とされる板金の世界で、様々な部品を1000分の2mmという精密さで仕上げる。
    そして、その強度は、バスに轢かれても
    しっかりと原型を留める程、丈夫に作られている。
    しかも、重さは、およそグレープフルーツ1個分と軽い。
    金属という固い物と伸縮性のある革の組み合わせは
    手で縫い合わす事しかできず「持ち手」の部分だけでも
    熟練の職人が1日3つ作るのが限度。
    そして、評判を聞きつけたロバート・デニーロをも虜にしてしまう。
    それをキッカケに、町工場の職人菅野の名は、瞬く間に全世界に知れ渡る。
    しかし、名だたるブランドからのオファーにも菅野は、首を縦にふらなかった。
    妥協や迎合という言葉を知らない…
    それは、一度ドン底に落ちた男の強い決意…

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  • この日菅野は、自らの作品を届けに、ロンドンにいた。
    彼が訪れたのは、英国王室御用達テーラー「Gieves&Hawkes」
    この店には、およそ250年の歴史の中で
    Made in Japanのものは、菅野の「エアロコンセプト」しか置かれていない。
    あきらめない事、自分のやる事を信じる事が
    素晴らしい出会いをも生む…

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  • 「渡邉洋子」 「名古屋動物医療センター」
    主題歌「未来へ/kiroro」

    病気や事故などで神経が麻痺し
    自分の力では歩く事が出来なくなった犬。
    そんな犬達を救う革新者が
    犬のリハビリの第一人者・渡邉洋子。
    「未来への歩み」
    渡邉が設立した動物病院併設のリハビリセンター。

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  • 従来、足が麻痺し、歩けなくなる病気の多くは、
    完治するまでの治療は難しく、諦めざるをえなかった。
    しかし、渡邉は独自のリハビリ療法で、動物医療を変えた。
    そんな彼女が全国で先駆け、本格的に取り入れた技術、
    それが… ハイドロセラピー
    ハイドロセラピーとは、水中での浮力を利用し、
    身体への負担を減らしながら、麻痺した箇所を動かし、
    筋力アップもできるリハビリ療法。
    渡邉は、このハイドロセラピーを中心としたリハビリで、
    数多くの麻痺した犬達を救い
    今では日本全国から1日20頭もの犬が訪れる。
    実は渡邉、元々はごく普通の主婦だった。
    運命を変えたのは、31歳の時に出会ったある犬。
    雪太郎と名付けたその犬を元気にしたい。
    その一心で渡邉は、犬に関する病気、栄養、リハビリを独学で学んだ。
    その甲斐あって、雪太郎は見事、全快。
    だが、犬について学ぶ中で、足が麻痺し、歩けない犬が数多くいる事を知る。
    そして、2004年、ドッグ医療の先進国スウェーデンに留学。
    そこで出会ったのが最先端のハイドロセラピーだった。

    渡邉は、ハイドロセラピーで
    日本の麻痺した犬の未来も変えたいと思った。

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  • そんな渡邊を頼って、椎間板ヘルニアのダックスフントが運び込まれた。
    重度のヘルニアはすぐに手術。
    最善のリハビリを施すため、渡邉は必ず立ち会う。
    獣医と話し合い、今後のリハビリ計画を立てる。

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  • 一度麻痺した神経を正常に回復させるには
    リハビリがとても重要だという。
    まずはストレッチをし、麻痺で萎縮した筋肉を伸ばす。
    足裏を押して神経に刺激を与える。
    腰に圧力をかけ、踏ん張る感覚を養う。
    足を前後に動かし、歩く感覚を思い出させる。
    そして、ついにハイドロセラピーがスタート。

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  • しかし、ほとんどの犬が水を怖がってしまう
    怖がる犬のモチベーションをあげるため
    渡邊は、試行錯誤を繰り返す。
    腰を支え、足への負担を減らして行う歩行訓練。
    そして、水中歩行マシーンを使い、
    実際に足を踏みしめながら歩くトレーニング。
    そして、2週間後…
    初の面会で、飼い主も感激するほどの回復をみせた。
    すべては犬達の未来の歩みのために…