OA内容

#22 2012/8/31 OA
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  • 「塩田 眞」 「獣医」
    主題歌「Believe/AI」

    深夜、動物専用の救急車で
    怪我や病気に苦しむペットのもとへ駆けつけ
    救急車の中で、すぐに治療を行なう。
    日本初の夜間動物救急を立ち上げた
    獣医界の革新者 塩田眞。
    彼は今、命の最前線で戦い続けている。
    「夜間動物救急 ~命の最前線~」

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  • 東京都杉並区にある塩田動物病院。
    その医院長を務めているのが、塩田眞。
    昼間は、怪我や病気に苦しむペットを診療。
    必要であれば、外科手術も行なう。
    だが、夜を迎えると… 飼い主からの依頼を受け
    「アニマルドクターカー」と言われる
    動物専用の救急車で、ペットのもとへ駆けつける。
    車内には点滴や酸素ボンベなど
    様々な医療器具が整いその場で手術をすることも可能。
    塩田を待っていたのは、大型犬に噛まれ
    立つことが出来なくなった9歳のヨークシャーテリア。
    傷口から菌が入れば、命を落とすことも…

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  • 2002年に、日本初の夜間動物救急を立ち上げた。
    夕方で診察を打ち切ってしまう獣医界の実情を
    何とか変えたかった。
    救急の受付は、午後8時から午前3時、
    365日休みなく行なわれ、電話相談は無料。
    求められれば、都内全域だけでなく
    埼玉や千葉方面にも出動。
    時には、警察で保護された動物を預かることも。
    これまで3万件を超える手術を行なってきた塩田。
    始めは、ほとんどの手術に1時間以上かかっていたが
    今ではわずか15分ほどで終えてしまう。
    豊富な経験と試行錯誤で身につけた技術は
    世界でも高く評価されている。

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  • 例えば、傷を縫い合わせる時の技術では、
    塩田は皮下脂肪などを縫い合わせる事で、
    動物にほとんど痛みを感じさせない。
    塩田は今、あるプロジェクトに取り組んでいる。
    自らの手術の様子をカメラで撮影し
    記録に残している。獣医界の発展のため
    自らの技術を世界中へ広めようとしているのだ。

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  • 深夜2時、向かったのは、東久留米市。
    14歳のビーグルが突然動けなくなったという。
    熱中症による発作で、ケイレンを起こしているという…
    発作中は、脳に血液が行き届かないため
    迅速に対応しなければ脳障害や
    最悪の場合、死に至ることも・・・
    15分後、容態が安定した。
    塩田は走り続ける獣医界の未来のため―

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  • 「深堀隆介」 「金魚絵師」
    主題歌「鱗/秦基博」

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  • 桶の中で、泳ぎ回る金魚。
    実はこれ、絵で描かれたもの。
    そのリアルな姿と立体感。
    まるで本物の金魚を剥製にして、
    封じ込めたようにも見える。
    この生き生きとした金魚を生み出しているのは
    金魚のみを題材とするアート界の革新者 深堀隆介。
    「swimming ~世界でただ一人の金魚絵師~」

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  • 器の中に深堀が描くのは、
    本物と見まがうばかりの立体感のある金魚。
    命を宿しているかのような躍動感にあふれている。
    一体、どのように描いているのか?
    まず作品となる器に、透明の樹脂を流し込む。
    この樹脂が固まった所で、
    金魚のヒレだけを描いていく。
    絵具が乾いたら、さらにその上に樹脂を流し込む。
    その樹脂が固まったら
    今度は金魚の胴体を描いていく。
    繊細なタッチで鱗や目のリアルな質感を描き出す。
    そして、再び樹脂を流し込む。
    これを何層も繰り返す事で奥行きが生まれ、
    金魚は立体的に見えてくる。
    世界でも例をみない手法で、
    金魚絵師としての地位を確立した深堀。
    海外からも大きな賞賛を浴びている。

    26歳で勤めていた会社を辞め、
    アーティストを志し、創作活動に没頭した。
    ところが、すぐに迷いが生じ、行き詰まった。
    「自分は、何を描きたいのか?」
    その答えが見つからない。
    絵を描けず、ふさぎ込む毎日。
    そんな時、目に留まったのが
    縁日でもらってきた金魚。
    狭い水槽の中の姿が自分と重なった。
    「金魚を水槽から外の世界へ連れ出したい」
    その想いで、金魚を描き始めた。
    金魚は姿を変えた深堀自身。
    だからこそ、こだわりが…

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  • そんな深堀が、これまでに無い作品を
    生み出そうとしていた。
    泥で汚れた2足の運動靴に金魚を描くという。
    きっかけは、今年4月、被災地・福島で開いた個展。
    そこで南相馬市に住む上野さん一家の話を聞いた。
    長女・永吏可さんと長男・倖太郎君
    幼い命を、津波に奪われた。
    あの日、自宅を津波に襲われた上野さんは、
    大切な子供たちを、一瞬で失ってしまった…
    必死に2人の行方を捜し続け、
    見つけられたのは長女永吏可さんの亡骸。
    そして… 片方ずつ残された妹弟の運動靴。
    震災の一か月後に
    幼稚園にあがるはずだった倖太郎くん。
    この運動靴を一度も履くことができなかった…
    せめて、思い出として心に刻みたい。
    大切な形見は、深堀に託された。
    ところが…
    靴を預かって2か月、金魚が描けない…
    深堀自身、2人の子を持つ父親。
    上野さんと同じ父親として、自分に何ができるのか?
    それを考え続けた。
    答えに辿り着いた深堀、その筆がついに動いた。
    描いたのは意外なものだった。
    走るのが得意だった倖太郎君の金魚の中に
    スニーカー。さらに大好きだったヒーローの顔も。
    お姉ちゃんの金魚には色とりどりの花。
    色を重ねていく過程で、
    この絵は見えなくなってしまう。
    しかし、これで金魚に魂が吹き込まれると
    深堀は信じている。

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  • 靴を預かって3か月、ついに作品が完成。
    水面に浮かぶ桜の花びら。その中を泳ぐ
    女の子らしい永吏可ちゃんの金魚。
    倖太郎君の金魚、その水面では
    花火が色鮮やかな光を放つ
    上野さんは震災以来初めて、この靴を見て笑った。
    2人並んで微笑む妹弟のように
    寄りそって泳ぐ金魚の姿がそこにはあった…