OA内容

#32 2012/11/9 OA
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  • 「石垣幸二」 「海の手配師」
    主題歌「みらい/ゆず」

    子供から大人まで、誰もが目を輝かせる水族館。
    ところで、この魚たちは、いったいどこから来たのか?
    世界中の魚を探し、運び届ける革新者がいる
    水族館に最高の状態で届けることが、使命。
    海の手配師 石垣幸二
    世界170館以上の水族館に魚を届け、
    自らも水族館の館長をつとめる彼の思い。
    「水槽の中の宝物 ~海の生き物を伝える~」

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  • 通常、水族館では、漁師やペットショップから
    仕入れを行うが、石垣は直接オーダーを受け、
    どんな魚をも獲りに行く。
    漁師に混ざり、お目当ての魚を探し、
    最適な状態のまま陸へと運ぶ。
    どれも、あまりみない生き物たちばかり。
    次々に捕獲。
    石垣は稀少な魚を探してくる会社を設立。
    地道な活動を続けるも、うまく行かない日々。

    転機はある魚との出会いだった。
    「リーフィーシ―ドラゴン」
    当時1匹40万円と高価だったが
    希少なルートを持つ石垣に注文が殺到。経営も安定。
    しかし… 
    薬の濃度を間違え840万円分の魚が全滅。
    どこかで慣れていた感があって
    気持ちの隙間があった…
    以来、慢心はない。

    この日も懸命に深海ザメを探す。
    予想を上回る数のサメを捕獲。
    しかし、予期せぬ事態が…
    狭い水槽の中でサメが苦しみはじめた。
    元気なまま陸に届けたい。
    懸命にボンベの酸素を注入する。
    だが、サメが吐き出したもので水が濁る。
    このままでは命が危うい。
    急遽、漁を中止してもらい港へ急ぐ。
    状態の良い内に、輸送車へと運ぶ。
    無事、水族館へ届いた。

    今度は、沼津から段ボール2箱を自ら運ぶ。
    5時間かけ、三重の水族館へ…
    館長さんも感心する豊富な知識と丁寧な扱い。
    運んだ後も大事と考える、石垣ならではの細かい配慮。

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  • 急な依頼を受け、向かったのは江ノ島。
    途中で停車し、魚の状態を確認しながら
    長い道のりを進んでいく。
    運んでいるのは4000匹のイワシ。
    環境の変化に弱いイワシのために
    細心の注意を払っての作業。
    到着後、届け先の水を加えて
    魚を水質・水温に慣れさせる。
    40分後、移動作業開始。
    できる限り刺激を与えないよう短時間で運搬。
    飼育員も総出のバケツリレー

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  • そして、石垣のイワシが水槽に解き放たれた…
    次々とイワシが増え、次第に群れに。
    海の中でしか見られない神秘的な光景が
    今、子供達の目の前に…
    海の生き物を見てもらいたい。
    その一心で、運び続ける。   

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  • 「福田光男」 「医療針開発者」
    主題歌「守ってあげたい/松任谷由実」

    誰もが経験したことのある、痛くてつらい注射。
    糖尿病の場合などは、
    1日に何回も針を刺して
    血糖値の測定をする必要もある。
    中には生活習慣を原因としない子供の患者もいる
    そんな中、注射器の概念を覆す画期的な医療針が…
    それがこの採血に使う樹脂製の針。
    子供など、微量の血液検査にも用いられ痛くない。
    まさに誰もが夢にまで見た革命。
    この痛くない医療針を開発したのは
    革新者 福田光男
    その開発の裏には、
    10年にも渡る格闘の歴史があった。
    「苦痛を笑顔に ~ある技術者の執念~」

    医療機器メーカーに勤めていた福田には
    ずっと疑問に思っていた事が…
    「注射針は日本に導入されて150年、
     一向に変わってない」
    針は金属製。鋭く削り出され、痛みを伴う。
    それは、刺した時に刃物の様に
    細胞を切り裂いてしまうため。
    また海外では使用後の医療針が土に
    埋められることも多く
    貧困層の子供たちがお金になる針などの
    金属を掘り起こす。
    その時に誤って針が刺さってしまい
    二次感染の恐れが…

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  • もっと安全で、痛くない針を目指し
    自宅の一室で起業。
    実は、福田にはあるアイデアがあった。
    それは… 『蚊』
    刺されても傷みを感じず、気づかない。
    その針を調べてみるとギザギザがあり、
    細かく動かしながら刺している。
    ギザギザにより皮膚の細胞に当たる部分が少なく、
    摩擦が小さいため、痛みも少ない。
    まずは、蚊のギザギザを模した針を設計。
    しかし、金属の針の加工は
    熟練の技を要し、大量生産に向かない。

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  • そこで、手術の縫合に用いられる
    体内で溶ける糸に目をつけた。
    ジャガイモやトウモロコシなどの
    デンプンを加工した植物性樹脂。
    これをプラモデルの様に成型すれば
    ギザギザ針が大量生産出来る。 

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  • それから10年、試行錯誤の連続。
    そして、今年の3月
    世界初!樹脂で出来た、極細ギザギザ針が完成。
    幅は0.4ミリ。 
    左右に痛みを和らげるギザギザ加工が。 

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  • こちらが採血用の製品。
    刺すと… 痛みが少なく、傷口も小さい。
    さらに、火に弱く溶ける。
    水分を含み微生物などが分解すると刺さりにくくなり
    二次感染防止の効果も高い。
    夢のような針に国内外から注文が殺到。     

    福田のさらなる革新は、
    刺すだけでなく、薬を投与出来る針の開発。
    ヒントは… 『ミシン針』
    ギザギザ針の先に、ミシン針の様な小さな穴を空け
    ゼリー状にした薬を入れて刺せば、
    それが体内に染み込むという仕組み。
    インフルエンザなどのワクチンに適し、
    多くの人々を苦痛から解放できる。

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  • そして、試作品が完成。
    わずか0.4ミリのギザギザ針の真ん中に小さな穴。
    福田は、体内で安全に溶ける植物性樹脂の性質を活かし、
    薬入りの針をガン細胞などに直接刺して
    治す方法を考案中。
    福田が夢見るのは、誰もが苦しまず
    安心して治療を受けられる、
    笑顔に溢れた世界。