OA内容

#79 2013/10/4 OA
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  • 「大竹夏紀」 「ろうけつ染めアーティスト」
    主題歌「Beautiful/加藤ミリヤ」

    それは、およそ1300年も前から
    日本に伝わる染色の技術、「ろうけつ染め」
    その伝統技法を用い、カラフルでポップな
    現代アートにアレンジした革新者がいる。

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  • 染色に使う生地は柔らかな絹。
    そこに溶かしたロウで模様を描き、布を染色する。
    ろうけつ染めと呼ばれる所以だ。

    ロウで縁取ることで、染色の際、色はそれ以上広がらない
    最大の特徴は、色を乗せた瞬間に生まれる自然の滲み。
    デジタルでは出せない、ろうけつ染めならではの味わいだ。

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  • その昔ながらの技法で描いた大竹の大胆な作品は
    専門学校のCMに起用され、その名を一躍有名にした。

    作品のモチーフは全て“女性アイドル”。
    それは大竹にとって特別な意味がある。

    「アイドル/idol」

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  • 子供のころから絵を描くのが大好きだった。
    だが、それ以外は何をやっても上手くいかない。
    誰も見向きもしてくれない、それがコンプレックスだった。

    学校では目立たない存在。
    だから憧れずにはいられなかったのだ。
    誰からも注目されるアイドルという存在に

    美術大学へと進学した大竹は、
    そこで初めて“ろうけつ染め”と出会う。
    やってみたい。もっとうまくなりたい。
    貪欲な自分が、そこにいた。

    誰にも描けない自分だけの世界。
    胸を張れるようになった。

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  • 今やフランスやドイツでも個展を開くほどの人気ぶりだ。

    そんな大竹には、大きな夢がある。
    ろうけつ染めアートによる地域の活性化。
    故郷の群馬は、絹の生産量日本一。
    絹を使う自分の作品を通じて、地元を盛り上げたい。
    そんな想いがある。

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  • そして夢の一歩を踏み出すチャンスが舞い込んだ。
    それは群馬の美術館で初となる個展。
    彼女にとって過去最大級となる
    幅5メートルの巨大な作品だ。

    まずは下書きを絹に書き写す作業から。
    大きな作品ゆえ、部分ごとに分割して描いていき、
    それを最後に組み合わせるという寸法。

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  • 下書きのラインは後に消すことの出来る染料を使っており、
    チャンチンという昔ながらの道具を使って行う作業が、
    デザインを左右する重要な工程となる。

    いよいよ染色。
    その独特の色彩感覚こそが、大竹の真骨頂。
    ろうけつ染めならではの滲みを巧みに利用し、
    独自の鮮やかなグラデーションを生み出していく。

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  • キャンバスとなっている絹こそが、
    大竹をろうけつ染めの世界に導いたのかもしれない。

    技法自体は、昔ながらの手作業で行う伝統的なもの。
    だが、そこに描くのは、大竹だけしか作れない
    オンリーワンの新たな世界。

    かつてアイドルに憧れた少女は、アイドルを描くことで、今輝きを放つ。

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  • 「白石和彌」 「映画監督」
    主題歌「愛燦燦/美空ひばり」

    その革新者はメジャーデビュー作となる
    この作品で、映画界に衝撃を与えている。

    実際の事件を題材にした「凶悪」に
    映画人たちは度肝を抜かれた
    主演を務める山田孝之も、その一人だ。

    そんな白石には信念がある。

    「現場主義」

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  • 映画を見るだけでわくわくした。
    やがて作る側に携わりたいと専門学校に進む。
    卒業後は日本映画界の巨匠、若松孝二監督に師事。
    「キャタピラー」をはじめ、社会派の作品を
    数多く生み出してきた若松監督の下、映画作りを一から学んだ。

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  • 厳しい反面、父親のような優しさを持つ師匠の下で10年。
    あっという間だった。

    そして昨年、白石のもとに、待ちに待った
    メジャーデビューの話が舞い込む。

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  • 師匠は一言、こう言った

    「一番最初に俺に観せろ」

    だが完成を待たず…

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  • そんな白石に、こんなお願いをしてみた。

    一曲一人生。
    曲はこれまで番組では使用した事の無い
    昭和歌謡の名曲をぶつけた。
    その曲とは。

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  • 「愛燦燦」美空ひばり


    頭に一人の女性が浮かんだ。
    白石はこの作品を通して
    彼女にメッセージを伝えたいと思ったのだ。

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  • 少しでも勇気づけたい…

    映画の力を信じている。