OA内容

#146 2015/1/16 OA
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  • 「栄和人」 「レスリングコーチ」
    主題歌「エール/シクラメン」

    女子レスリング界の絶対女王、吉田沙保里
    誰もが憶えているであろう、オリンピック3連覇
    彼女のそばには、いつもこの男がいた
    革新者・栄和人
    誰よりも栄を知る吉田は…
    「栄監督と出会ったから
    オリンピック3連覇をできたと思う。
    厳しさのなかに優しさがある」と語る
    金メダリストは、みなこの男が育て上げた
    世界最高の指導者と呼ばれる理由とは・・・?

    最高のエール

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  • レスリング王国を築き上げた理由…、
    それは栄独自の指導法にある
    彼は時代錯誤と言われるほどの練習量を選手たちに課す
    一日のスケジュールを見てみると、早朝5時に起床
    練習を終えるのはいつも夜の8時すぎ
    坂道ダッシュ、サーキットトレーニング、綱登りなど
    過酷な練習ばかりだ
    さらに一般的な練習時間と比較すると、
    その時間はゆうに2倍を超える

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  • 日本代表のみならず、
    大学のレスリング部の監督も務める栄
    選手たちが帰宅するのは大学から徒歩3分にある寮
    選手たちはみな、そこで共同生活を送っている
    実はこの寮、栄自らがローンを組んで購入
    家賃・食費・光熱費といった生活費はひと月、3万円…
    選手に負担をかけない為に生活環境も整えた
    さらに選手の栄養を考え、食卓には約20品のおかず
    栄養の吸収率が高い練習後、30分以内に食べる
    「選手を強くするために全力をつくす、
    選手が強くなるために自分の時間がある」と彼は言う
    そんな栄が今、懸命に覚えているのは、LINE
    これが今どきの選手とのコミュニケーション法
    私生活も親身になってサポートするからこそ
    栄と選手たちは固い絆で結ばれている

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  • 栄もかつては、オリンピックで金メダルが期待される
    選手だった
    しかし、オリンピックには出場したものの、
    重圧に押しつぶされた栄
    攻めることができず、メダルにさえ手が届かなかった

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  • 最大の敵は“弱気”
    指導者となった彼は、ある答えを導き出す
    “どんなときも攻める“
    世界最高の指導者と呼ばれる栄だが、
    実は技術的な指導はほとんどしない
    選手達にかける言葉は…
    「いけ!思いきっていけ」「攻め続けろ!前へ前へ!」
    攻撃を交わし、カウンターをしかける戦法もある中、
    栄が教えるのは、自らしかける超攻撃的スタイル
    「辛くても悔しくても涙流しても、
    やり続けなければ心は強くならない」

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  • 栄が今、今後の日本を背負う逸材として
    期待を寄せているのが、20歳の川井梨紗子
    積極的な攻撃が持ち味の川井
    だが、彼女には、越えなければならない壁がある
    10年以上、出場した試合は負けなしの怪物・伊調馨
    かつて栄自ら育てた伊調
    対策を探すが、弱点はみつからない
    今の伊調だと歯が立たない…
    だが、もしポイントが取れれば
    来年、再来年には逆転する可能性もある
    2人の戦いが、始まった
    仮想・伊調の相手となるのは絶対女王・吉田沙保里
    伊調に勝つ為には攻めて点数をとるしかない
    ひたすら攻撃の技を磨いた

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  • そしてついにその時が訪れた
    全日本レスリング選手権 決勝
    試合は序盤から伊調のペース
    リードを許した川井が積極的にタックルを仕掛ける
    だが、どうしてもポイントが奪えない
    そして…試合終了
    敗れはしたものの、めったに褒めたことのない栄が…
    「伊調に近づいている。真のチャンピオンになれる」

    選手たちのために、これからも栄はエールを送り続ける

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  • 「堀口徹」 「江戸切子職人」
    主題歌「夢の外へ/星野源」

    180年の歴史を誇る伝統工芸・江戸切子
    ガラスの表面には、伝統的な文様が刻まれている
    作り方は職人がカッターで、ガラスを切るように
    削っていく
    例えばガラスの厚さ3ミリに対して1ミリの深さに切る
    少しでも切り過ぎてしまうと、売りものにならない
    手作業とは思えないミリ単位の正確な凹凸が
    美しい輝きを生む
    江戸切子業界で17人しかいない伝統工芸士に
    最年少で認定された革新者・堀口徹

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  • その特徴は、伝統にはなかった彼だけの仕掛け
    例えばこのドーム状の作品
    実は、器ではなく蟹料理を覆う蓋
    表面に刻まれているのは蟹の甲羅をイメージした六角形
    江戸切子の複雑な反射を通して見える料理に
    食べる人は驚きを隠せない

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  • 彼の作品は、料理や飲み物が入った時に完成する
    一見何の変哲もない黒いロックグラス
    しかし傾けると、実は半分が透明になっている
    堀口が仕掛けたのは、ロックグラスを傾けた時の発見感
    サプライズが好きだと言う堀口
    目指すのは伝統の更なる進化…

    江戸切子の新世界へ

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  • 江戸切子職人の家に生まれた堀口
    22歳で実家に弟子入り
    子どもの頃から常に身近にあった江戸切子
    自然と伝統の文様は切れるようになっていった
    だが一方で、型通りにしか切れない事に違和感を覚えた
    そんな堀口を救ったのは、師匠の意外な一言だった
    「伝統の文様に縛られず自由に切れ」
    そうして堀口が生み出したのは、
    感性にまかせ、不規則に切った、新しい江戸切子
    新たな世界を作り上げ、
    さらに取り組んだのは、人々を驚かせる仕掛け

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  • そんな堀口に、5つ星ホテル
    ザ・リッツ・カールトン東京から
    新たな依頼が舞い込んだ
    大改修するレストランフロアの一角、「ひのきざか」
    カウンターのランプシェードを江戸切子で
    創って欲しいという
    創作のヒントを見つけるため、堀口が訪れたのは
    世界遺産・日光東照宮
    「見ざる 言わざる 聞かざる」の“三猿”をはじめ、
    日光東照宮は職人たちの仕掛けにあふれている
    江戸時代に活躍した彫刻職人・左甚五郎作と
    伝えられる“眠り猫”
    この眠り猫にも、仕掛けがある
    真裏に掘られているのは…猫を天敵とする雀
    「戦乱が終わり平和な時代がもたらされたことを表現。
    平和がずっと続くようにという思いも込められている」

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  • 日光東照宮で作品作りのヒントを得た堀口の
    ランプシェード作りが始まった
    こだわったのは形
    拭きあがったガラスは、長さ45センチ
    ここまで長いガラスを切るのは堀口ですら初めての挑戦
    しかしその長さが、大きなネックに…
    ミリ単位の作業にも関わらず距離が遠くて、
    削るところが見えづらい
    なんと堀口は、小指で触った感覚だけを頼りに作業開始
    これは目隠しで削るのと同じこと…
    初めての経験だったが見事な菊の模様を描き出した
    ランプシェードの形こそ斬新だが、
    側面には伝統的な「菊繋ぎ紋」を刻んだ

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  • 制作から2か月…
    新しく改装された「ひのきざか」のカウンターの上には
    堀口が作った12本のランプシェードが取り付けられた
    江戸切子の光が、空間を彩る
    今回、堀口が施した「仕掛け」は…
    12本の内、1本だけ違う文様「菊籠目紋」を掘った
    ヒントとなったのは、日光東照宮の陽明門の柱
    陽明門も1本だけ柱の文様が違う
    あえて未完成にすることで、
    今後の発展を願う意味が込められているという
    お店の更なる繁栄を願い、堀口はこの仕掛けを施した

    堀口が作り出す新たな江戸切子の世界は、
    これからも人々を魅了し続ける