

ラジオパーソナリティ、雑誌連載、舞台でのライブなどのほか、最近、俳優としての活躍も目立つ劇団ひとりの作家デビュー作、小説『陰日向に咲く』が、豪華キャストを迎えて待望の映画化。
小説は06年1月に発刊されてから本屋大賞にノミネートされただけでなく、文壇からも絶賛され男女問わず、多くの人をひきつけ、映画公開後に100万部を突破し大ベストセラーとなっている。
主演は『花よりもなほ』『木更津キャッツアイ』シリーズなどで確かな演技力とスター性を発揮してきた岡田准一。
そして『NANA』『ただ、君を愛してる』、現在NHK大河ドラマ『篤姫』で主演している宮崎あおい、『タイヨウのうた』の塚本高史、『西遊記』の伊藤淳史、そのほか平山あや、緒川たまきなど若手実力派俳優と、西田敏行、三浦友和といったベテランの大スターが共演を果たし、絶妙なアンサンブル演技を奏でている。
豪華キャストをまとめたのはドラマ『白夜行』や映画『そのときは彼によろしく』で現代的な映像センスと卓越した演出力を見せた、35歳若手ホープ・平川雄一朗。さらに本作をバックアップしているのがケツメイシが歌う主題歌「出会いのかけら」。
「何度となく原作を読んだ」というケツメイシのメンバーが描き下ろしたこの曲は、映画の世界観を見事に表現し、観終わった後の爽やかな感動とともに、温かい涙を誘う。

夏。東京には大型台風が接近していた。
そんな東京ではダメダメな人たちが、陰日向の奮闘をしていた。ギャンブルから足を洗えず、借金まみれになっているシンヤは、とうとうオレオレ詐欺に手を染める。だが騙したはずの老婆と心の交流が始まってしまい、なかなかカネが引き出せない。そんな彼が街で知り合った寿子は、若かりし頃に売れない芸人・雷太に恋した母・鳴子の恋の軌跡をたどろうと、母が働いていたストリップ劇場へ足を向ける。そこで寿子は母の秘められた想いを知っていく。
25歳の崖っぷちアイドル・みゃーこを一途に応援するアキバ系アイドルオタク・ゆうすけは今日もみゃーこが出演するイベントへ。ところが会場は閑古鳥が鳴く状態。だが、そんなみゃーこに突然ブレイクのチャンスが訪れて、ふたりの関係は徐々に変わっていく。
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台風が東京に上陸したとき、バラバラのピースがひとつ重なりあって、奇跡の瞬間が訪れる。その先には思わぬドラマが待っていた―。