| 第5章 泣き笑いのサンバ |
|
2月9日 今日は、みんな疲れているのを押して、最後のひとふんばりでがんばった。 みんなピリピリきている。昼過ぎにひと休みをして、みんなでダニエリの誕生会をやり、みんなでひさびさにさわいだ。 ダニエリもすごく喜び、プレゼントの時計も気に入ってくれた。 よし、仕事を再開と、またみんな作業を初めた。 本当に夜までに間に合うか不安になっていた。でも何とか夕方頃、みんなが終わり、いよいよセントロのサンバにむけて、準備が初まった。 |
|
|
みんな衣しょうに着がえ、みんなで貸切バスに乗り、セントロへ。
みんな、つかれてるはずなのに、どんどんテンションがあがっていった。
これには、ぼくはさすがについていけなかった。いよいよ、セントロでサンバ。会場はすごく大きく、びびった。
久々にきんちょうしてきて、何もしゃべれない。スタート。いよいよ僕達の番でみんなで、スタートした。
みんなのりのりで、すごくテンションが高い。負けずおとらず、僕もテンションが上がった。
サンバは会場約500mぐらいの長さで、会場の人もみんな盛り上がっており、すごかった。
もう最高!こんなにたくさんの人の前でおどれて、楽しめて盛り上がったのは初めてだ。500mのサンバはすごく疲れたが、終わるとすごいつかれと、満足感で、みんな一気につかれが出た。 今日は、本当にすごい体験をした。一気に今までのつかれが出て、もう今日はクタクタ。今日はもう朝4時、もう寝ます。 今日1日、初めてのサンバと、このパワーはやはりすごいなと感じた1日だった。 明日は何もなく、休みらしいのでゆっくり休むぞ。(石本) |
||
|
今日の俺はサンバだった。 朝7時ごろ起きて、サンバの小道具のカサづくりだ。ほねぐみに布をはって、それにさらにかざりをつけてく作業だ。大量にあるぞ!本当にサンバに間に合うのだろうかとかなり不安だ。 朝食を急いで食べてからいっしょうけんめいつくる。カサに布をつけるのが、けっこう難しくて時間がかかる。マルシアさんにせかされながら忙いでつくる。途中からヴァンダも手伝いに来てくれる。 ヴァンダと2人でカサを作るが、けっこう自分のペースをみだされて、かなりやりにくい。 マルシアさんも入ってくる。みんなあせってピリピリしながらやった。 この忙しいさなかにもダニエリの誕生パーティをやった。ダニエリにはないしょでケーキも買ってあり、それを冷蔵庫に入れてあった。ダニエリが冷蔵庫の水を飲もうとするとマルシアさんが怒り、少しかわいそうだったが、それもダニエリの為。ケーキを用意してダニエリを呼ぶとダニエリの顔がほころんだ。そしてバースデーソングを歌い、ローソクの火を消す。 ダニエリの為にいろんな人が集まっていた。みんなでおめでとうと声をかけると、ダニエリは大喜びだった。 うちらも用意していたプレゼントを渡す。するとダニエリはすごく喜んでくれた。うちらは、それを見て、うれしかった。よろこんでくれて本当によかった。 パウロさんからは室内プールをもらってよろこんでいた。 パウロはあげないといっていたのに、なかなかにくいんだ。 そんな楽しい会も、サンバ本番当日なのでゆっくりしてられない。再びカサづくりの作業にもどる。 つくりはざつだが、なんとか夕方近くに終わらせることができた。そして車にうちらの衣しょうをつみ、ヴァンダの家へ行く。リオ・デ・ジャネイロは今、水不足なので、マルシアさんの家は節水せい限を超えて水が出ない。なので、ヴァンダさんの家でシャワーを浴びることになった。 きれいさっぱりの体になり、我がチームのリーダーソニアさんの家へ行くと、まだ衣しょうをつくる作業をしていた。 な、なんと……ソニアさんもみんなもすごく顔がつかれている。 ソニアさんの家の前では出陣祝いのためか、シュラスコ肉やソーセージを焼いていた。8時くらいか、準備が終了したらしく、みんなでビールを飲んで肉などをつまむ。行く前にビールで少しきもちよくなった。 これから行くというのに、うちらも準備でけっこうつかれてねむくなっていた。 ソニアさんの家の前には大型バスが2台止まっていて、みんなそれに乗って行くらしい。ものすごく大がかりだ。 9時30分ごろ、いよいよ出発。いざ、リオのセントロへ。行きのバスでは疲れがどっと出て、ねむくてしようがなかった。寝ようとするとヴァンダにつつき起こされ、怒られる。 セントロにつくと、ものすごい人だった。カーニバルを見る人と、出る人でごちゃごちゃしている。 バスから降り、人をかきわけて踊る列にならぶ。みんな、それぞれの衣しょうを着て、ものすごくきれいだ。露出の多い女の人もいる。最高!でも、日本にいる時はおっぱいを出している人がほとんどかと思ったが、実際は、ごく少数だ。 うちらは、まだかまだかと待つ。久しぶりに人前に立つのできんちょうしてくる。 本当にうちらなんかが出ちゃっていいのだろうかと思う。 1時間過ぎにいよいようちらのチーム、グランデ・リオのテーマ曲がかかりスタート。踊りながらじょじょに前に進んでいく。 ちゃんと客席が用意してあり、ものすごい盛り上がりだ。花火もバチバチ、曲が聞こえないくらいだ。 おれはハイテンションになり、踊りまくり、曲を歌った。ポルトガルの歌詞がよくわからないが、なんか口をあわせて歌う。 サンバはけっこうラフなダンスで、サンバ踊りを自由に踊って前に進む。長い距離踊ってると、かなりつかれる。パウロが怖い顔をしてうちらに「踊れ!歌え!笑え!」と怒鳴る。 客席をぬけてゴール。サンバ最高。 終わってからも興奮さめなくて、歌ってしまう。なんて気持ちいいんだろう。 リオのカーニバルを生で体験したが、ものすごいパワーのある祭りだ。もう最高!というか、他に言葉がない。踊りつかれてぐったり、車までの歩く距離が遠くてつらい。マルシアさんの家に帰ると、午前3時。速攻寝る。ものすごくつかれたが、それ以上にすごく楽しく気持ちよかった。 サンバ最高!!(大島) |
||
|
2月12日 今日、朝、みんなと別れ、ヒッチハイクを初めた。 本当に、ありがとう。また、来年も絶対サンバをやりに来るからね。また、来年! よし!と気合いが入り、ヒッチハイクポイントに行くと、前田さんは、きていない。30分待っても来ないので、大島と、じゃあもうヒッチハイク初めるかと、ヒッチハイクを初めた。 30分後、前田さん達の車が来て、いよいよいっしょにヒッチハイクが開始出来る。 その前に、昨日約束した、日本料理のお弁当を食べさせてもらった。すごくおいしく、しゃけはやっぱり最高だ。お茶も飲ませてもらい、スタート前には最高のパワーアップだ。よし、とふたたび気合いが入っていたけど、次第につかれが出てきたらしく、昨日みんなでおどったので、足がパンパンに張っていて、けっこうつかれている様子だ。 約4時間後、やっとサンパウロの近くまで行くと言う車が止まってくれてやっと行けた。 前田さんはすごく喜び、感動していた。車の中で、日本の事をいろいろ教えて頂き、楽しくサンパウロの方へ進めた。 |
|
|
でも途中、雨が降りだし、何と、サンパウロ手前の町(約100km)の所で降ろされ(夜8時)、最悪の状況になって来た。とりあえず、もう暗いので、寝どこ探し。今日は何と前田さんも寝袋で、一緒に寝る事になった。
すごく恐く思えた電波少年。本当にここまでやらすとは。前田さんと一緒に約1時間。近くのガソリンスタンドに「泊めさせて」とたのんでも、今回は難しく、「ダメ」とみんな言う。
前田さんもどうしようか考え、僕達も悩んだ。とりあえずもう1度、けっこうさっき話を聞いてくれたスタンドに行くと、何と、「OK。いいよ、3人だけだよね」と、修理場で寝かせてもらえた。3人とも「よかった」とほっとして、今日はここで寝る事にした。 今日1日、本当に一緒にヒッチハイクが出き、そして一緒に寝れるとは思ってもみなかった。 いつも恐くきらいな電波少年だけど、今回は、前田さんには悪いけど、僕達は一緒にねる所までずーっと一緒だから感動した。 今日1日、本当に前田さんのかっこ良さと、一緒にいれる喜びで、感動した1日だった。 明日は何としても、前田さんは飛行機が夜出発するので、行かなくちゃいけない。 がんばって絶対行くぞ。(石本) |
||
|
あまり寝れなかった。3時間ほど寝て起きると、午前9時。したくをして、出る準備。この作業をする時、かなりつらい。いよいよ出るんだと、つらくなる。みんなすごく暗くて思い空気だ。
セイジョンさんからサングラスをもらった。なにからなにまで、ありがとうございます。
午前11時45分出発。大通りまで車で送ってくれるという。まず、ダニエリ、アレクサンドラ、エランニャと別れる。見えなくなるまで手をふっていたのが目に焼きついている。
ダニエリはえ顔でえ顔でサンバを踊っていた。通りぞいのガソリンスタンドで降ろしてもらい、セイジョンさん、マルシアさん、パウロさんとカールさんと別れをする。涙がこみ上げてくるが、サンバの明るい所でグズグズ泣いてはいけないと我慢する。
今回は明るくサンバで別れよう。本当にすごくいい家族だった。みんなおもしろくて、パワーのある家族だった。チームのみんなもみんないい人で、ものすごくいい体験をさせてもらった。
ソニアさんが「また来年来なさい。そしてサンバをみんなで踊ろう」と言ってくれた。
また来年来よう。そしてみんなに会いに来ようと思う。うちらはサンバのパワーをもらってがんばろうと話した。
リオ・デ・ジャネエロは最高の町だった。 きのう、前田さんがいっしょにヒッチハイクでサンパウロへ行ってくれるというので1時間待ったが、来ないので、ヒッチハイクを始めて待っていると、車で来てくれる。 やっぱり本当にヒッチハイク、いっしょにやってくれるんだと、うれしくなる。 そして約束の日本食のお弁当をいただく。久しぶりの日本食は最高。シャケやおにぎり、つけものなどなど。純和食をたんのうする。 そして、日本のお茶まで飲めて最高! うちらはものすごく元気になり、ヒッチハイク開始。やはり、2人だけでヒッチハイクをするよりは、はるかに楽しい。車のあたりもかなりいい。スタッフもあわせて9人ぐらいだが、最低4人乗せればOKだというので安心した。2時間くらいやってから、1台のトラックが止まってくれる。これはたくさん乗れる。 うちら3人とスタッフの2人の5人乗り込み、いざサンパウロへ。 ……というはずだったが、ブラジルは荷台に人を乗せてはいけないという法律があった。みごと警察の検問につかまり、その車から降りるはめに。くっそー、この時ほど警察をうらんだことはなかった。 運転手の人もすごくいい人だったのに、かわいそうだ。悪いことをしてしまった。 警察に怒られ、ちょっとはなれた所で気を取りなおして、ヒッチハイク開始。 つかまらない。 夕方5時ごろになり、今日はやばいかなと思ってると、1台のダットラが止まってくれる。ラッキー!サンパウロまではいかないが、その近くまで行ってくれるというので、うちらは乗せてってもらう。 車の中で、前田さんといろんなことを話して、すごく楽しい。 サンパウロに近づくにつれ、天気が悪くなり、しまいにはカミナリ、雨にみまわれた。しかも、日がくれてまっ青だ。うちら2人は不安になったが、状況をあまりわかってない前田さんは、1人で陽気だった。 ダットラの屋根の後ろがあいてて、そこから雨が降り込んでくる。カッパを来てしのぐ。 車は、サンパウロから約100kmのタウバタという所で降ろしてもらう。車の男の人に3人お礼を言って車は去る。どうしよう、雨は降ってるし、もう8時過ぎだ。今日はやめて、明日早くから始めようということになり、うちらは寝どこ探しを始めた。 ガソリンスタンドを3件回るが、寝かしてくれないという。 近くにモーテルがあるから、そこなら安く泊まれるという。うちらが14リアル、前田さんが11リアル全部で25リアルでなんとかしなくてはいけない。 しかし、教えてもらったモーテルは、見当たらない。近くにいた人に聞いてみると、知らないという。そして、この辺はピストルごう盗がいるから気をつけろというので、元来た道をもどり、別のホテルを探して行ってみると、そこは4つ星ホテル。3人で100リアルという。問題外の所だった。こんなに寝床探しにてまどるとは思わなかった。 こんなにてまどるのは始めてだ。 俺は考えて、2件目のガソリンスタンドがかんじよかったから、もう1度行ってみようと言って行ってみると、なんとOK!ねばり勝ち。頼み込む間もなく、車を整備する所を案内してもらい、そこで寝ていいという。ラッキー! そして、前田さんとここで野宿することに。 なんと信じられないことだ。天下の前田さんと寝ぶくろをともにするというのが、今だに信じられない。 午前1時過ぎまで、いろいろなことを前田さんと話した。すごく人間味の厚い、いい人だ。すごくうれしい。19歳でデビューした時のことなど、いろいろ話し、はげまされた。今日はいろいろあったが、最高の日だった。前田さんはサンパウロ発の明日の飛行機のチケットを持ってるという。なんとか明日ヒッチハイクを成功させて、前田さんを飛行機に間に合わせよう。がんばろう! (大島) |
||







ハイライト
出版のページ