食材バカ一代

 

 

11月12日
患者が選んだNo.1ドクターが伝授! 視力キープ術&回復術

目の老化は10代から徐々に始まっている!

人間は10歳ぐらいから目の老化が始まっている。その距離が30cmを超えてくると「老眼になった」と自覚しているだけである。ただし、40歳を過ぎると加速的に見えづらくなる。

≪目の年齢の測定(よく見える方の目)≫
今回番組で行った測定は厳密なものではないが、おおよその目安がわかる。この測定法は視力が1.0〜1.2の状態で測定するものである。自宅で測定する場合はメガネなどをして視力が1.0以上の状態で行う。
【1】遠くが良く見える(メガネなどをして)状態で行う。
【2】老眼鏡は使用しないこと。
【3】新聞を徐々に離していく。
【4】小さな文字がはっきり見えた距離(読めるだけではダメ)を測る。

≪目の老化の仕組み≫
ピントが合う一番近い距離を近点距離といい、文字を読める位置(近点距離)が30cm以上で一般的に老眼と呼ばれる。ピントの調節は、水晶体が膨らんだり薄くなったりして行われている。若いうちは、弾力性に富み、ピントを合わせる範囲を広く保つことが出来る。その後、年齢を重ねると水晶体が固くなってくる。すると、水晶体が弾力性を失い、膨らみにくくなってしまう。こうして近くにピントが合わなくなり、老眼という症状が現われてくる。以上のように目の老化のポイントは「水晶体の弾力性」にある。

≪目の老化の進行を遅らせる方法≫
目の弾力性を維持するのに適したフルーツがある。それはカシスである。ブルーベリーも有名だが現在カシスが注目を集めている。


紫外線などが水晶体に当たると水晶体の中で活性酸素が発生しやすくなる。


活性酸素は細菌などを攻撃して体を守ってくれる良い面もあるが、増えすぎると周りにある細胞組織も攻撃してしまい水晶体が傷つき、弾力性が失われて老化が加速する。


そこで活性酸素を除去する物質「抗酸化物質」を含んだ食べ物を摂ると良く、ブルーベリーにもカシスにもそれが含まれている。

カシスの効果


活性酸素を抑える力を抗酸化力という。抗酸化力を測定したところ、抗酸化力の高いフルーツとして知られるブルーベリーよりもカシスの方が2倍も抗酸化力が強いことが判明! また、目の老化予防だけでなく体にも良い。

≪カシスの研究発表≫
【1】疲れ目による一時的な近視を改善する効果があった。パソコン作業など近くを見ると、一時的に近視状態(ピントフリーズ現象)が起きるがカシスジュースを飲むと改善したとの報告がある。
【2】目元のクマを目立たなくする効果があった。目元のクマは末梢の血行不良で起きる(酵素濃度の低下による血液の変色)。カシスには末梢血流の改善効果があり、実際に目元の血流が改善したとの報告があった。

視力のキープアンド回復のポイント


近くを見て目を酷使した後は遠くを見ると良いと言われているが、特に「緑のもの」を意識して見ると良い。目にはいろんな色が飛び込んでくるが、人間の目というのは黄色を基準にピントを合わせている。実は、色の波長によって焦点が合う位置が異なる。例えば、緑は黄色より手前、赤は黄色より奥で焦点が合っている。そこで緑のものを見ようとすると、よりシャープに見るために水晶体を薄くして焦点を後ろにずらさなくてはならない。水晶体が薄くなるということは毛様体筋をよりゆるめることにもなる。つまり、緑を意識的に見るだけで目の疲れをとる効果がある。
※遠くの緑のものにピントを合わせようとすることが重要! ぼうっと見るのではなく葉っぱを数えるなどをする。また、特に老眼になりかけの人は無理して近くを見ると疲れやすい。疲れから解放させる手っ取り早い方法として覚えておくと良い!

老眼鏡をかけずにすむ方法1

≪近視の人は…≫

年齢を重ねると水晶体の弾力性が失われてピントの合う範囲が狭くなっていく。遠くにピントの合ったメガネをかけているとここからピントの合う範囲が狭くなり、近くがだんだん見えづらくなる。そこでちょっと弱めのメガネをかけると遠くは若干見えづらくなるが近くは見えやすくなる。ピントが合う範囲はメガネの度の強さに関係なく一定しているのでそれを逆に利用すれば老眼鏡をかけずにすむ。

老眼鏡をかけずにすむ方法2

≪同時視型コンタクトレンズを使用する≫

この同時視型コンタクトレンズは視線を動かさなくても近くも遠くも見える。特徴として、近くに焦点を合わせるレンズ、中間に焦点を合わせるレンズ、近くに焦点を合わせるレンズの3つのレンズが組み合わさっている。このレンズを通じて物を見ると3種類の映像が同時に脳へ送られる。つまり、遠く・中間・近くそれぞれにピントのあった映像が3つ同時に送られる。脳というのは非常に良く出来ていて「一番見たい映像」を選択して認識する特性がある。


例として遠くにある景色を金網越しに見ている状態を想像する。景色を見たいと思うと金網はあまり気にならない。逆に金網を見たいと思うと景色は目に入らなくなる。実際には金網も景色も両方見ているのに脳は見たい方を認識する。これと同じ理屈・脳の視覚機能を利用したのが同時視型コンタクトレンズである。

≪同時視型コンタクトの短所≫

※同時視型コンタクトレンズは近くも遠くも中間も若干ぼけているが、全ての距離でそこそこ見える。つまり、「それなりに見える」のが特徴で老眼鏡のクオリティーを求めるとがっかりしてしまうので注意!

≪先生からのアドバイス≫

レンズはハード・ソフト両方あるが使い捨てはソフトのみ。ただし、眼科によっては扱っていない所も多いので必ず電話で確認する。その際、「老眼の同時視型コンタクトレンズに興味があるのだが、外来をやっていますか?」ということと「サンプルレンズは扱っていますか?」と聞くと良い。費用は使い捨てタイプでなければ片眼2〜3万円で、使い捨てタイプは片眼月2500〜5000円くらいである。

老眼鏡をかけずにすむ方法3

≪遠近両用眼内レンズを使用する≫

目の老化現象には「水晶体が白く濁る」、つまり白内障になることもある。水晶体は本来透明なもので固くなるのと同時にだんだん透明度も失われて濁り、見えにくくなる。これが白内障である。白内障の手術で同時に老眼鏡が不要になる手術が去年から始まった。ほとんどこれまでの白内障の手術と変わらない。白内障で水晶体が濁ると元に戻らない。そのため眼球を切開し、水晶体を吸引し人工水晶体を挿入する手術を行う。そのレンズがこれまでは単焦点(近くか遠くか、どちらかにしか焦点が合わない)レンズしかなかったが、去年、遠近両用レンズが発表された。

≪白内障用遠近両用眼内レンズの短所≫

※同時視型コンタクトレンズ同様、遠近両用眼内レンズもぼやける。遠近のレンズは入っているが、中間のレンズはあまり効果がなく、中間が見えづらい。また、保険の対象外なので高額になる。単焦点レンズ(近くだけ見える・遠くだけ見える)であれば保険がきくので1割負担の方で片眼1万5000円程度で手術を受けられる。遠近両用レンズになると、レンズ自体も高額なので現在35万〜50万円もかかってしまう。

先生のプロフィール

脇雅世 先生

吉野眼科クリニック院長・医師
吉野健一 先生

 

 

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