きょうは何の日

 

 

2001年9月18日

富士山最遠望撮影成功が報じられた日

 



標高3776メートルと日本一高く美しい富士山。古くは江戸時代からその雄大な姿は描かれてきた。
描いても登ってもただ見るだけでも私たちの心を感動させてくれる富士山に魅せられた2人の男の挑戦が成功し、報道されたのが2001年9月18日。
紀伊半島三重県熊野市に住む2人の男(京本孝司さん仲賢さん)の挑戦は、富士山を最遠くから撮影することだった。日本一の富士山で日本一になりたい。日本人の富士山への信仰は江戸時代から盛んだった。そして、現在も都内数箇所に富士塚が残っている。全国に「富士」と付く名の地名は230ヶ所にものぼっている。武蔵野市にある成蹊中学・高等学校では、気象観測所員が45年間毎日欠かさずに富士山の観測を続けている。そして、カメラの普及と共に、富士山の様々な姿が人々によってとらえられてきた。いつしか富士山愛好家たちによって、最遠望撮影が盛り上がってきた。
東京の筑波大付属高等学校で地理を教えている田代博先生が作った「富士山可視マップ」では計算上、最も遠い場所は、北は福島県の日山・東は千葉の銚子、南は八丈島・西は322.9キロ離れた和歌山県だった。京本さんと仲さんはまず、三重県熊野市での遠望撮影を試みた。そして見事成功。(その距離295キロ)しかし、この3年後福島県の日山において、アマチュアカメラマンの鈴木一雄さんがその記録を4キロも上回る299キロの撮影に成功。何が何でも日本一を目指したい2人は、絶対に抜かれることのない最遠の地、和歌山の小麦峠に撮影ポイントを置いた。
時期は9月。紀伊半島の冬は熊野灘に流れ込む暖流と上空の寒気の温度差により雲が発生しやすくなるからである。そしてもう1つ、台風を狙っていた。台風一過で晴れ渡った空である。2001年の9月にそのチャンスが訪れた。台風15号である。日の出は5時10分。少しでもピントがズレると、写らなくなる。チャンスは朝日が出る一瞬だけ。しかし、遂に彼らはその距離322.9キロの富士山遠望撮影に成功した。2人が撮影した小麦峠は、本日の放送を以って、小麦峠改め「色川富士見峠」に変えられる。

 

 

 

 

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