#558 『寒の水』(15/2/8 放送)

長野県 御代田町 草越地区

「寒の水」は、一年で最も寒い大寒に行なわれます。夕方、ホラ貝の音が祭りの始まりを告げ、太鼓をならしたり、神主を先頭に「桶を出したり、水を出したり、浴びて通るは寒の水」と言いながら集落内をめぐります。その後、兎巾と言われるわらで作った冠をかぶり、ふんどし姿の行者が冷水を浴び、集落内を駆けめぐりながら熊野神社へと兎巾を奉納します。「寒の水」は、五穀豊穣、無病息災などの繁栄を祈願する寒行の一種です。

#558

■ DIRECTOR'S COMMENT

ADの森野です。今回はお手伝いで長野県御代田町に行ってきました。氷点下の中、水を浴び、最終地点の神社を目指すというなんとも豪快な行事ですが、現地の方は意外と水の方が温かく感じるくらい、とおっしゃっている人もいました。行事の最後は、たき火にあたり身体を温めていました。水と火の偉大さを感じ、昔から水と火と共に人々は暮らしてきたのだなぁとふと思ったり。自然との共存を感じた撮影でした。(森野好)

■ ACCESS

軽井沢駅から御代田駅まで電車で約15分

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