#573 『西陣爪掻本綴織』(15/5/24 放送)

京都府 京都市

西陣織の最高峰と名高い西陣爪掻本綴織は、爪で糸を掻き寄せ織り上げる伝統の技。爪で織る芸術品と呼ばれる日本美術織物です。「日に寸、五日に寸、十日に寸」と古来より伝えられるほど高度な技と時間を要します。匠は爪先をノコギリの歯のようにギザギザにきざみ、その爪先を櫛のように操り、絹糸を1本また1本と掻き寄せて文様を織り描きます。この技法を「爪掻」(つめがき)といいます。作業場には、琴の音色を奏でるような音が聞こえます。

#573

■ DIRECTOR'S COMMENT

西陣織の中でも最高峰と名高い織り方で、爪の先を鋸の歯の様にやすりで擦り絹糸を掻き寄せて文様を描きながら織るという、とにかく手間ひまがかかる根気のいる作業です。こんな織り方があったんだ…と驚く事間違いなしです!今では若い世代が伝統を受け継ぎ後世に残る作品作りが日々行われています。(亀井清行)

■ ACCESS

東京駅から京都駅まで新幹線で約2時間15分

PAGE TOP

PAGE TOP