#643 『茅かぶり・かるかた』(16/10/2 放送)

鹿児島県 坊津町

茅かぶり・かるかたとは、国指定重要無形民俗文化財である「南薩摩の十五夜行事」。十五夜行事に使う茅を、十五夜唄を歌いながら公民館まで歩く伝統的な風習で、茅かぶりは茅をかぶって運び、かるかたは茅を背負って運んでいきます。この地からは、そんな伝統行事の音が聞こえてきます。

#643

■ DIRECTOR'S COMMENT

取材でお邪魔した坊津町では十五夜に網引きをする風習があり、集落の方たちは毎年網を作るんだそうです。その網の材料となるのが茅。山で刈った茅を集落へ運ぶ作業が「茅かぶり」や「かるかた」といった行事になっているんだとか。いつ頃から始まったのか調べてみたもののわからずじまい。郷土資料館の方曰く、「明治や大正から始まったことなら文献が残っているはず。何の記録もないことを考えると相当前から行われていたのかも…」。ボクはもしかしたら何百年、いや、何千年も続く貴重な光景を目にしたのかもしれません(千葉朋寛)

■ ACCESS

枕崎駅から坊津まで車で約20分

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