#676 『釜炒り茶』(17/5/28 放送)

徳島県 那賀町 木頭

標高400~1000メートルにある谷あいの里木頭。古くから釜で炒り、天日で干す「釜炒り茶」が日常のお茶として飲まれていました。江戸後期には、全国的に名の知れた木頭杉と並び『木頭茶』は幕府への献上茶としてその名を知られていました。自然の中で栽培された山茶を手摘みし、釜で炒り、手で揉み、むしろの上で天日干しするという手間のかかる製法は昔のまま。そんな釜炒り茶特有の音が聞こえてきます。

#676

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回の撮影でお邪魔させて頂いたのは、徳島県那賀町の木頭地区で作られる「釜炒り茶」。国内の殆どが蒸す製法で作られるお茶ですが、大きな釜で茶葉が焦げないように付きっ切りで「炒る」、おこなう手間暇のかかる製法です。昔から各家庭で作って飲んでいるため殆どが地元で消費され、市場にも出回らず幻のお茶と言われています。「釜炒り茶」は初めて飲みましたが、渋みや苦みなどなく、まろやかで爽やかな飲み心地です。風光明美な景色を観ながらいただく「釜炒り茶」は身体も気持ちも癒される事間違いありません!

■ ACCESS

徳島空港から那賀町木頭まで車で約1時間45分

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