#686 『馬車鉄道』(17/8/6 放送)

北海道 開拓の村

「馬車鉄道」は、明治時代に全国に普及していました。北海道でも、明治から昭和の初めまで、道内各地で貴重な交通手段として親しまれていました。「開拓の村」では、札幌の市街を運行していた客車を再現しており、レールの上の客車を道産子(ドサンコ)という品種の馬が曳いています。そんな昔ながらの音がこの場所にはあります。

#686

■ DIRECTOR'S COMMENT

札幌近郊に「開拓の村」という北海道の昔の建物を移築し収集した野外博物館があります。この北海道を開拓した先人の足跡を辿る事のできる場所、ここに馬車鉄道はあります。今は観光用としてのみ使われていますが、その昔、雪深い土地に入植者たちがレールを敷き、奥へ奥へと進んで行った事を考えさせる、趣の深いものです。石炭、油、電気も使う事なく、厳しい冬を越え、馬と共に進む。そこには北海道ならではロマンがあるように思えました。その鈴の音とかすれるような車輪の音は今の電車には無い心地良さがありました。(村上宗義)

■ ACCESS

札幌駅から北海道開拓の村まで車で約40分

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