#696 『和泉櫛』(17/10/15 放送)

大阪府 貝塚市

「欽明天皇(6世紀後半)のころ、8種類の櫛つくりの器具を持った異国人が貝塚市二色の浜に流れ着き、櫛の製法を伝授した」という言い伝えがあり、貝塚市は日本最古の櫛産地と言われています。江戸時代中期には、貝塚を中心に500人を超える櫛職人がいたとの記録があります。素材である本ツゲは、プラスチックやセルロイドに比べ、静電気を起こしにくいという特徴を持ち、髪を傷めないそう。櫛の歯一本一本を手でなめらかに仕上げる和泉櫛は、使えば使うほど美しい飴色の光沢を増していきます。この場所では、そんな和泉櫛作りの音があります。

#696

■ DIRECTOR'S COMMENT

夏の撮影でしたが、炎天下の中真剣に仕事に取り込む職人の姿がとても印象的でした。実際に完成した和泉櫛はどれもとても手触りがよく滑らかで、職人のプライドを垣間見ました。(吉田雄太郎)

■ ACCESS

新大阪から貝塚まで電車で約50分ほど

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