#715 『茶筌つくりの音』(18/3/11 放送)

奈良県 生駒市 高山町

室町時代から一子相伝の技として受け継がれている高山茶筌つくり。生駒市高山の気候は、良質な茶筌を作るのに適しており、国内生産のほとんどがこの地域で作られています。冬に見られる「竹の寒竹干し」もこの地ならではの風物詩。そんなこの場所からは、茶筌つくりの音が聞こえてきます。

#715

■ DIRECTOR'S COMMENT

茶道具というと、利休から始まったイメージがありますが、実はそのもっと前から作られており、室町時代からロケ地の高山町では作られてきました。室町時代の帝があまりに精密なつくりを見て、お褒めになった事で鷹山藩(現高山町)の秘伝となったそうですが、本当にそのつくり方の精密さには息を呑むものがありました。細い竹の一本一本をコンマ0ミリという感覚で削り、形作って行くその技は、正に職人芸でした。これほど素晴らしいものを撮影させて頂けた事は、本当に本当に嬉しい限りでした。(村上宗義)

■ ACCESS

奈良駅から生駒市高山町まで車で約35分

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