#720 『鎚起銅器つくりの音』(18/4/15 放送)

新潟県 燕市

金「鎚」で、打ち「起」こしながら、1枚の銅板を叩いて器へと成形していく鎚起銅器。叩いて延ばすのではなく、叩いて縮めていくことで形となっていきます。銅は一度叩くと硬くなるため、火炉で熱した後、水に漬け冷やします。これを繰り返し行います。この場所からは、そんな鎚起銅器をつくる作業の音が聞こえてきます。

#720

■ DIRECTOR'S COMMENT

これまで幾つも見て来た職人技ですが、今回も類を見ない職人技でした。オンエアでは伝わりやすいように「叩く」とご紹介しましたが、実際には「叩いて延ばす」のではなく「叩き縮め」ているそうです。一枚の銅を数えきれない程、叩いて成形してく中で、如何に銅を均等の厚みに叩き縮めていくか、というのが相当腕のいる所です。世界の展覧会にも何度も出品されるこの技、取材先の玉川堂さんは見学も受け付けていますので、是非一度一流の技をご覧になって頂きたいです。(村上宗義)

■ ACCESS

東京駅から燕三条駅まで電車で約2時間

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