#732 『キンヒバリ』(18/7/8 放送)

大阪府 枚方市

本州、四国、九州、南西諸島などに分布。体色が褐色で日が当たると黄金色に輝く事から、その名がついたと言われています。コオロギ科で6~7mm程。鳴く虫の中では珍しく、6月初旬頃から鳴き始めます。半日陰の小川や沼などの湿地を好んで生息します。夜行性の為、日が暮れると更に鳴き声を増し、羽を擦り合わせ「リッリッリッリ―」と鳴くキンヒバリの音が聞こえてきます。

#732

■ DIRECTOR'S COMMENT

鳴く虫というと秋の虫を想像する方が多いと思いますが、キンヒバリは初夏に泣き始め、秋前にはほとんどいなくなるという珍しい鳴く虫です。現場に行ってから初めて初夏に鳴くその声を認識し、これからはもっと意識せねばと思っていると、、、ロケ協力をお願いした方によれば、実はこのキンヒバリは二化性(1年間に2世代繰り返す性質)の虫で、2~3月頃にも数匹がひっそりと鳴き出すのだそうです。その時の鳴き方は夏とは違いゆっくりとリーーッ、リーーッっと鳴き、神秘的にさえ聞こえる良い鳴き声なんだそう。今度の冬は耳を澄ませてその声を聞いてみようと思いました。(村上宗義)協力:「鳴く虫の捕り方・飼い方」著者の後藤 啓さん

■ ACCESS

新大阪駅から枚方市内まで車で約45分

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