#749 『大子漆』(18/11/4 放送)
茨城県 大子町
大子町は良質な漆が採れる産地。大子漆は、輪島塗や春慶塗など高級漆器に仕上げ用として使われます。採取した漆を数時間、撹拌し続けると、飴色の精製漆ができあがります。この地には、そんな大子漆作りの音風景があります。
■ DIRECTOR'S COMMENT
漆を撹拌して水分を飛ばすヤナシ・クロメと言われる作業は、今ではほとんどが機械で行われているそうです。手作業で漆の撹拌を始めると、フワッと甘い香りが漂ってきました。大子町の漆掻き職人は数人しかいなくなってしまったそうです。今は廃校になってしまった自分の出身中学の裏庭にも漆の木があったことをふいに思い出しました。（益子さおり）
■ ACCESS
水戸駅から大子町まで車で約１時間15分