あらすじ

水帆は礼美の妊娠・堕胎、そしてはるかとの深い関係を知り、自分は礼美のことを何も分かっていなかったと罪の意識にとらわれる。そこへ皓と丸尾が現れ、皓は比呂に、はるかから預かった遺言を渡すのだった。
はるかは死を悟った時、皓を病室に呼び、比呂への手紙を託した。嫌だと言いながら皓は手紙を受け取ったのだが、はるかの望みをかなえるために比呂を探し歩いていたのだ。その手紙には、「比呂さん、大好きよ」の文字が。比呂は泣き崩れ、水帆の心の中には、これまでのいろいろな出来事が去来するのだった。
はるかの謎が解け、激動の一日を終えても、水帆には皓の“中心”はわからないままだった。それでもいい。未来の彼の心に一欠片でも残れば…。水帆は皓に好きだと告げ、抱きしめ、そして去っていく。皓は水帆を見送り、踵を返して、相変わらず本心の読めない表情のまま、自分の道を歩いて行くのだった。

皓を追うように横浜にやって来た水帆は、皓にそっくりな比呂(中山優馬・二役)と遭遇する。瞬時に、皓と丸尾は比呂を探すために横浜へ来たのだと悟る水帆。はるかの死を知って取り乱す比呂から、はるかとの出会いと別れを聞いた水帆は、いくつもの驚くべき事実を知る。
確かにはるかが恋をしていた相手は比呂だった。しかし、丸尾の事件の真相を比呂が打ち明けたことで、はるかは離れていったのだった。その真相とは、丸尾を鉄パイプで殴ったのは皓ではなく比呂だということ。水帆は、恐ろしい人間なのかもしれないと思っていた皓が実は比呂をかばったのだと知り、ますます皓の内面が分からなくなる。
さらに、かつて比呂がはるかと出会った時、はるかは茨城で“親友”のために坂田を探していたのだが、その親友とは礼美だった。坂田と体の関係があった礼美が妊娠・堕胎し、はるかは礼美のために坂田に会おうとしていたのだった―。

水帆は、矢内が木戸から聞いた驚くべき過去を知り言葉を失う。中学時代、比呂をいじめていた坂田が皓を仲間にしたこと。ある日比呂を連れ去った丸尾を、助けに行った皓が鉄パイプで殴り、動かなくなった丸尾を坂田が崖から突き落としたこと―。丸尾は後遺症が残る大けがを負ったという。皓は恐ろしい人間なのだろうか。それでも自分は皓を知りたい…。一方、礼美は、かつて体の関係があった坂田のことを誰にも言えず思い出していた。
皓を追いかけるように3人は横須賀へ行き、丸尾の恋人から、皓と丸尾が横浜へ向かったと聞く。さらに彼女は、1年前にはるかがやって来て、自分の愛する恋人がしたことを詫びたい、と丸尾に言ったと話す。はるかの元彼とは、やはり皓なのか―。気持ちを抑えきれない水帆は横浜へ向かう。そして偶然、皓にそっくりな男性と遭遇し…。

皓が姿を消し、水帆は、自分が彼を強く知りたいと思っていることを改めて実感する。そして、皓と比呂を育てた著名な心療内科医の母・理沙子に会いに行く。水帆は理沙子に比呂の行方を尋ね、亡くなったはるかが彼の子供を身ごもり堕胎したと打ち明けるが、理沙子は、だとしたら相手は比呂ではない、比呂は異性恐怖症で、女性に触れることは絶対に不可能だったと話す。
一方、皓は、丸尾(佐久間大介)という男に会いに横須賀へ行く。丸尾に再会した皓は、はるかに頼まれてここへ来たと告げる。
皓を知りたいという欲求を抑えられない水帆は、礼美とともにまた茨城へ向かう。そこへ矢内から電話が。比呂を知る木戸(岩本照)から矢内は、皓がかつて人を殺しかけたという話を聞いたのだ。矢内は水帆に、茨城にいる坂田(辰巳雄大)を訪ねるよう告げ、水帆が坂田の名を出すとなぜか礼美は顔色を変える。しかし、坂田はすでに引っ越していた―。

茨城で比呂の家を発見した水帆だったが、すでに比呂は住んでいなかった。20歳になったら家を出るという成海家の掟を思い出し、水帆は不安に襲われる。茨城に来ても皓の“中心”に触れることはできなかった。そればかりか、もうじき皓も自分の前から消えてしまうかもしれない―。意を決して皓に電話する水帆。しかし皓は携帯に水帆の名が表示されるのを見ても、電話に出ないのだった。
 皓は、はるかの入院中に病室を訪ねたことを思い出していた。皓は、自分が死ぬことを悟ったはるかから、比呂のことで、ある手紙を託されていたのだ。
茨城から帰り、皓の家を訪ねる水帆。七尾に遭遇し家の中に入ることはできるが、皓はいない。部屋には壊された比呂の絵が。皓は姿を消し、電話もつながらないのだった―。

皓の家を訪ねた水帆は、はるかの元恋人の絵を見せるが、皓は自分が描いたのではないと言う。家政婦の七尾も来なくなった皓の家は異常に散らかっていた。来月の20歳の誕生日に家を追い出される、と事もなげに言う皓は、高校時代と変わらず投げやりで本心が見えなかったが、水帆は以前よりも皓を近く感じた。彼は自分に似ているのかもしれない―。水帆は、皓の家に絵をわざと置いて帰る。
数日後、水帆は皓の家に呼び出される。子供のように甘える皓と過ごし、長くは続かないとしてもやはり皓のそばにいたいと願う水帆。その夜の帰り際、偶然七尾に会った水帆は、七尾から、理沙子が皓に行なっていた実験のこと、皓には茨城で暮らす兄・比呂がいることを告げられる。一方、矢内は、当時はるかを茨城で見かけたという情報を得る。
比呂に会えば、初めて皓の“中心”に触れられるかもしれない。水帆は茨城に向かい、比呂の家を発見する。そこは、皓の家の外観と全く同じだった―。

菅原ははるかに対しても、水帆たちが知らなかった感情を抱いていた。当時から円に思いを寄せていた菅原は、体育の授業で何かと円に触れる教師・宮本を敵視していたが、その宮本の自宅にはるかが入っていくのを見て不倫だと確信し、はるかに嫌がらせをするようになったのだった。
水帆は矢内と円を連れて宮本の家を訪れるが、宮本の息子・秋人がはるかの死を知り激しく泣きじゃくるのを見て驚く。はるかは当時、遊び相手のいない秋人の大切な“友達”だった。それで宮本の家に出入りしていたのだった。 3人と宮本親子は、はるかの父母に会う。宮本ははるかの恋人が、「穏やかで絵が上手でアクリルと油絵のにおいのする人」だったと告げる。さらに秋人はその男性が描いた絵をはるかから預かっていた。絵に記されたH.N.というイニシャルは、成海皓と同じ…。水帆は、高2以来遠ざかっていた皓の家を訪ねるのだった。

水帆は高校時代の友人の礼美(荒井萌)に、はるかの元恋人を知らないかと聞く。礼美は、何も知らないし、はるかが母親に隠していたことを暴くような真似は無神経だと言い放つ。
礼美に批判されたものの、水帆は矢内と、矢内の親友で円の恋人・小池(安井謙太郎)とともに円に会う。円は高校時代に「折口はるかは僕が懲らしめてあげるから。」と書かれた差出人不明のメモを受け取っていた。そして、葬儀の翌日にも同じ用紙のメモが届いていた。
後日水帆は、礼美の協力で、円の“ストーカー”が当時のクラスメイト・菅原(野澤祐樹)だとの情報を得る。菅原を訪ねた水帆は、異常に取り乱しながら事実を認める彼に歪みを感じるが、そんな歪みに反応する自分の心にも気付かされる。皓もまた歪みを持っていた。そして自分はそんな皓をどうしても忘れられないのだ―。一方菅原は、はるかが体育教師・宮本(高橋努)と不倫していたと告げる。

水帆は自分を変えたいという思いから、はるかの母の依頼を引き受ける。はるかの元恋人探しを始めた水帆は、皓の口から矢内の名を聞く。
矢内は当時、はるかと同じ委員会に属していた。成績優秀でイケメンの矢内だったが、実は周囲の期待に応えるために、常に無理をしていた。人気者ではあったが内心はプライドと自信のなさに悩み、不器用で純粋なはるかと接するうちに、好意を寄せるようになったのだった。
水帆と皓は矢内に会い、彼から、はるかと自分は特別な関係ではなかったが、当時はるかが電話で恋人らしき相手と話していたと聞く。さらに矢内は、親友の恋人でもある、水帆の元クラスメイト・瀬戸内円(鈴木愛理)が、葬儀以来はるかのことを気にしていると話すのだった。

水帆は理沙子の部屋で、彼女が七尾の協力のもと、皓に「欲しがるものを与えない」という極端な育て方をしたと知り呆然とする。そこに皓が現れ、いつも水帆は上から他人を見ていて汚れる勇気がない、嫌いだと告げる。絶望した水帆は、翌日からまた心を閉ざして他人と接するようになったのだった。
葬儀後、恋人とも分かりあえないまま別れた水帆は、当時から成長していない自分を歯がゆく思う。そして一歩踏み出そうと、亡くなったはるかの母のもとを訪ねる。はるかの母は水帆に、はるかが恋人との子どもを堕胎したと告げ、相手を探してほしいと頼む。はるかに男子生徒との噂など全くなかったが、唯一接触していたのは皓だった。皓は水帆に、女子生徒に人気だった1学年上の矢内高史(松村北斗)が、実ははるかに好意を寄せていたと話す。

はるかの母と水帆の葬儀場での会話を、皓は聞いていた。皓は、当時いじめられていたはるかを水帆が助けるでもなくそっと支えたことを「須賀ちゃんらしい」と評するが、水帆はその相変わらずの分かったような口ぶりに苛立つ。そして、高校時代の皓との思い出がまたよみがえるのだった。
皓の家に毎週通い、一緒にベッドで眠るようになっても、彼は水帆に執着しなかった。学校で皓が他の女子と親しくする様子に嫉妬心を抱くようになった水帆は、彼を自分だけのものにしたいと強く思い始める。やがてその感情を抑えられなくなった水帆は、ある日、皓の母・理沙子の部屋に忍び込み、皓の秘密を知ってしまう。著名な心療内科医の理沙子は、幼い皓の行動を監視カメラで徹底的に記録し、人格をコントロールしようとしていたのだった。

亡くなったはるかは、地味で無口な少女で、高校時代にいじめを受けていた。水帆もほとんど付き合いはなかったが、当時はるかが母親を心配させまいと、水帆という親友がいると話していたようだ。水帆は葬儀の際、はるかの母に、はるかがかつて子を身ごもった恋人が誰だったのか教えてほしい、と懇願される。
はるかの母の話を聞き、水帆は高校時代を振り返る。しかし心に浮かぶのは、皓との思い出ばかり。水帆は当時、学校帰りに、彼の部屋に通うようになったのだった。皓は、仕事で帰ってこない母親(戸田菜穂)の代わりに家政婦の七尾(木野花)に世話をされていた。水帆はその家に毎週通い、彼に抱きしめられて眠るうち、皓に自分のすべてを受け入れてほしいと願うようになったのだった。

女子大生の須賀水帆(本田翼)は、高校時代のクラスメイト・折口はるか(水野絵梨奈)が病気で亡くなったと知らされ、その葬儀場で同じクラスメイトだった成海皓(中山優馬)と再会する。皓は当時、付き合う相手をコロコロ変えることで有名だったが、水帆と皓は特別な関係だった。他人の心にズカズカと踏み込んでくる皓。人付き合いが苦手で、友達の前でも常に冷静な水帆。2人は、教室でのキス、夏休みの不思議な1日旅…と、友情とも恋愛ともつかない秘密の関係を続けていた。

葬儀場で当時を思い出していた水帆に、はるかの母(中村久美)が必死の形相で声をかける。母は水帆を、はるかの親友だと思い込み、はるかが交際していた“恋人”のことを尋ねる。はるかは、その恋人の子供を身ごもった過去があるというのだ。

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