温泉トラフグ

海なし県の意外な名産品“温泉で育てたフグ”

高級魚・フグのなかでも、特に美味とされている「トラフグ」。
その養殖が、海のない栃木県の"温泉"で行われています

この「温泉トラフグ」事業に取り組んでいるのは、栃木県那珂川町で、地元の有志が町おこしのために立ち上げた株式会社「夢創造」。

海の魚であるフグが、どうして温泉で育つのでしょうか?
実は、那珂川町の馬頭温泉は、海水の1/3ほどの塩分濃度があります。生理食塩水に近いため、海水と比べてトラフグが体液の浸透圧を調節する際のエネルギーが少なくて済むそうです。また、寒い時期に成長が停滞してしまうトラフグにとって、あたたかい温泉は絶好の環境。
海中養殖の場合は出荷サイズまで1年半かかりますが、ここでは1年で育つために、生産効率にもメリットがあります。

町からは、補助金や場所の提供を受けており、廃校となった学校の跡地や使われなくなったスイミングスクールのプールをプラント養殖施設として有効利用。
さらに、地元の他企業とも連携して「ひれ酒」などの商品を考案するなど、那珂川町全体で、この"温泉で育てたフグ"を使って地域を活性化させようとしています

現在は県内の飲食店や旅館など100店舗以上に出荷し、地元の名産品の一つになっている「温泉トラフグ」。
「山奥で海の魚を養殖する」という柔軟な発想から始まったこのプロジェクトが、地域資源の有効活用、地域ブランドの確立、雇用の増加などに繋がり、過疎化にあえいでいた町を救う一手になりそうです。

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