ルーマニアの献血啓発キャンペーン

キャスターが突然、緑色に…テレビの故障!?もしこの世界から“赤”が失われたら

ケガや病気などの手術の際、必要になる輸血。
しかし、ルーマニアでは献血する人が少ないため、輸血用の新鮮な血液が不足し、救える命も救えないケースが多発していました。

この状況を打破するために、ルーマニア国内のテレビ局「Antena 1」が、ある行動を起こします。

最も視聴率の高いプライムタイム(看板番組が並ぶ時間帯)のニュース番組で、強烈なメッセージを伝える施策を行ったのです。
それは、1週間にわたって、色の表現法・構成要素の一種である「RGB」の中から、「R=Red(赤)」の色素を抜いて番組を放送するというもの。

赤色の色素を抜いているので、キャスターや画面全体が緑色に見えます。
キャスターが「あなたのテレビは故障していません。これは赤がない生活なのです」と語りかけ、「赤(=血液)のない世界」を視聴者に訴えかけました

この試みは大勢の視聴者に衝撃を与えました。SNSなどでも瞬く間に拡散され、大きな話題となったのです。
その結果、なんと献血する人が80%も増加。さらにルーマニア政府は、2015年の献血にかける予算を例年の300%にまで増やすことを約束したそうです

強烈なインパクトで視聴者の注意を引くだけではなく、国民の自発的な行動を促し、国そのものをも動かす結果に。
テレビが持っている公共性、発信力の強さを理解し、うまく利用したからこそ、効果的なキャンペーンになったと言えるのではないでしょうか。

写真1 写真2

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