ポンペイ展
唯一神を信仰するキリスト教が国教となり、他の宗教活動が禁止された4世紀末以前には、ローマは多神教の国であり、宗教的には比較的寛容でした。また、ローマ人にとって、ギリシア文化こそが精神的なよりどころであり、ローマ固有の土着の神は、ギリシアの神々と完全に同一視されていました。ローマ神話の中からギリシア起源でないものを見つけ出すことさえ困難なほどに、ギリシア神話がそのままローマの神々の物語となり、ギリシア彫刻を規範とする神々の彫像が、公共の場や神殿などに祀られることになりました。
ここでは、ギリシア美術との強い絆を示す名品《ウェヌス像》をはじめとするギリシア・ローマ神話の神々の像を紹介します。
![]() (c)Luciano Pedicini / Archivio dell'Arte |
![]() (c)Luciano Pedicini / Archivio dell'Arte |
|
《ウェヌス像》
パロス島(ギリシア)産大理石、彩色の痕跡高さ90.4cm(台座を含まない)、最大幅43.5cm、奥行27.0cm ナポリ国立考古学博物館蔵 |
《アキレスとキローン》
フレスコ
125.0×127.0cmナポリ国立考古学博物館蔵 |




