柔道・大野将平選手のPOWERフレーズは…

「もう強くならん」

「オール一本勝ち」という圧倒的な強さで世界選手権を制した大野将平選手。
大会終了後に天理大の恩師・細川伸二先生からかけられた言葉は
意外にも「もう強くならん」の一言でした。
言葉の真意がわからないまま翌年の世界選手権に臨んだ大野選手。
結果は4回戦敗退。メダル獲得すらなりませんでした。
敗戦の原因は「去年以上のインパクトを残してやろう」という
色気から出た隙だと言います。
改めてこの言葉を振り返った大野選手は
「自分の力をしっかり出せば勝てる」と考えるようになりました。
「試合で勝つこと」と「強い」ことの違いを細川先生は伝えたかったそうです。
その言葉を胸に臨んだリオ五輪。
最高のコンディションで自分の力を発揮し金メダルを獲得。
細川先生からの意外なPOWERフレーズが
大野選手の柔道への向き合い方を変えました。