Qダイヤの原石ってどんな石?

Aダイヤの原石は透き通っていてきれい!


限りない可能性、真価を内側に秘めた人を例える代名詞「ダイヤの原石」
よく耳にする言葉だが、ダイヤの原石とは一体どんなものなのか?
そもそもダイヤモンドとは、地球内部の高温と高圧力によって結晶化した炭素を宝石用にカットし、
磨きこんだものを言う。

しかし、一般にダイヤの原石には滅多にお目にかかれない!
それもそのはず、高額で取引されるダイヤは、歴史上様々な事件や紛争を起こしてきた。
その為、ダイヤ産出国は「キンバリープロセス」と言う国際協定で、ダイヤの採掘、販売を厳しく管理。
原石を目にする事ができるのは、ごく限られたものだけになったのだ。
ならば!その厳しく管理された採掘現場に潜入!
ダイヤの原石を見てみようではないか!

この謎に挑戦するのは、イッテQの常連キッズ、桜田千弘ちゃん小学校6年生。
そして、パートナーは、はしのえみ。

原石を自分で探し、目にすることが出来る世界の果ては、南アフリカ共和国!
1886年に21カラットのダイヤモンドの原石が発見され、
世界の注目を浴びたこの国は現在でも年間1577万カラットのダイヤモンドが掘り出されるダイヤモンド王国。

果たして、2人はダイヤの原石を掘り当てることはできるのか?

日本から26時間。飛行機を何度も乗り継ぎ、ようやく辿り着いたのは南アフリカのキンバリー。
19世紀に発見されたキンバリー鉱山が生み出した莫大なダイヤと共に発展した、世界的に有名なダイヤモンドタウン!

さっそく今回のチャレンジに協力してくれる人物のもとへ…
今回、ダイヤモンド採掘に協力して頂く現地の方はストファルさん、ダイヤ採掘をする山師だ。

ダイヤインフォメーション(1) 山師
ダイヤの採掘は、90%が大企業によって行われている。
その一方で政府に許可を得て個人でダイヤを掘る人、それが山師だ。
もちろん儲かる保障はなく、ダイヤを見ぬまま困窮してしまう山師も多いが一山当てれば大金持ち!
このストファルさんは、2年前に26カラット、
1600万円のダイヤを掘り当てその資金をもとに事業を拡大!
ダイヤモンド発掘に人生を費やす、この道30年のベテランだ。

ストファル「ダイヤはなかなかでないよ、それでも良ければ一緒に掘ろう!」
はしの「よろしくおねがいします!」

ダイヤモンド採掘、初日。
ストファルさんと山師仲間のピートさんに連れられ、ダイヤ採掘を前にある場所を訪れる。

そこで2人が見たものとは…
巨大な穴!
ピート「ここは採掘場だった所だ」

世界的に有名な採掘場跡「ビックホール」
1871年の発見から1914年の閉山まで、ダイヤのために掘られた穴は、
幅463メートル、深さ1097メートル。人間が掘った穴では世界最大級の大きさ。
ここから掘り出された、2250万トンの土砂から見つかったダイヤは2722kg。
埋蔵量は一時、世界一と言われた。
それでも、土砂に対するダイヤの割合は1000万分の1以下。
だが、その希少性こそがダイヤがキングオブジュエリーといわれる由縁。
はたして2人はそんな奇跡の石を掘り当てることはできるのか?

ビッグホールを後にしていよいよ今回の採掘現場へ。
ストファルさんとピートさんが昨年購入した土地で広さ2万5千平方メートル。

ピート「ここは、まだ手付かずなんだ。今回はここを掘ろう」

ダイヤインフォメーション(2)ダイヤの掘り方
ダイヤは地球の内部で生み出される、炭素の結晶。
それは、火山の噴火などで地表近くまで運ばれたのち、
更に雨水や川に流されて地表から1〜2メートルと言う、
ごく浅い所にまで上ってくる場合がある。
これは流石ダイヤモンドと呼ばれ最も掘りやすいダイヤ。
南アフリカはこの流石ダイヤモンドが多いためダイヤ王国と呼ばれるのだ。

はしの「よし、がんばろう!ダイヤモンドを見つけ出そう!」
ピート「だから、ダイヤはそう簡単に出ないよ!」
はしの「でも頑張ろう!」


狙うは流石ダイヤ!
ショベルカーに乗り込むはしの、いよいよ作業開始!
流石ダイヤが眠っているのは、地表から1〜2メートルの所。
深く掘らずに、広い範囲の地表をえぐるように掘り出す!

初めて乗る重機に戸惑うはしのだが、これができなければ話にならない。
掘り起した土砂は、大型ブルドーザーによって運ばれ巨大なふるいにかけられる。
ここで取り除くのは岩や大きな石。
ショベルカーの一すくいは、およそ500キロにも達する。
しかし、ダイヤモンドを見つけるには数百トンもの土砂を掘らなくてはならない。
長い道のりだ…

ここでダイヤモンドのまめ知識

ダイヤ豆知識その(1)カラット
カラットとは、宝石の重さを表す単位で1カラットは0.2g。
ダイヤ発祥の地、古代インドで宝石をはかるときにカロッブという木の実の種が用いられた事がその語源。
カロッブの実の種の重さは全て均一で0.2gなのだ。

ダイヤ豆知識その(2)硬度
自然界で最も硬い物質とされるダイヤモンド。
モース硬度という単位では、唯一硬度10を誇る。
しかし、この数値は、引っかきに対して傷が出来ないという抵抗力を現すもので、
瞬間の衝撃には弱く、ハンマーで叩けば粉々に割れてしまうこともある。

作業開始から4時間、掘り上げた土砂はおよそ20トン!

はしの「ピートさんは、実際にここでダイヤモンドをどの位発掘しているんですか?」
ピート「今年は、9個取れた」
はしの「それって、多いんですか?」
ピート「多くはないな」

取れるダイヤは月に1〜2個、簡単ではない。
それでも、購入したばかりの土地にピートさんは期待を寄せる。

はしの「掘って、掘って、掘りまくります!」
ピート「そうだ、たくさん掘れば可能性は増えるな」

作業開始から9時間、掘った土砂はおよそ100トン!だがまだ足りない… 

ピート「今日はもう終わりにするぞ!」
はしの「結構頑張ったけど、そんなに掘れないものだね」

ダイヤ探し2日目。ひたすら土砂を掘る2人。
重機を1台増やし作業は倍のテンポで進む。
作業開始から7時間、今回のロケの日数を考えると掘る時間に費やせるのはここまで。
2日間かけて集められた土砂はおよそ300トン。
明日この土砂をさらってダイヤを探す!お宝は眠っているのか? 

運命の日。
ここからは、運がものを言う。
ダイヤが見つかるよう山師全員で神に祈りを捧げる。

はしの「絶対、ダイヤモンドだそうね!」

いよいよ作業開始!
積み上げた300トンの土砂を大型分別機にかけ砂利だけを残す。
ダイヤの可能性がない大きな石は途中で排出される。
最終的に残った砂利は、水を張ったタンクの中へ。 
        ダイヤの原石は普通の石に比べ重いため、比重の重い砂利だけを抽出。
お宝があるとすればこの中だ。

作業開始から3時間。300トンあった土砂はまたたくまに減った。
最終的に抽出されたのは、バケツにたった7杯のわずかな土砂。
これこそ、ダイヤモンドへの希望!

いよいよ最終作業、ダイヤの選別だ。
土砂を洗い流す洗浄機にバケツの砂利を流し込み、ドロで汚れていた砂利を綺麗に洗い流す。
水洗いされた砂利を少しずつ機械から出しては、人の目でダイヤが無いか確認していくのだ!

はしの「ダイヤモンドが見つかりますように…」

いよいよ識別開始!
最後の最後は、人の目が頼りだ。
ダイヤの輝きを決して見落としてはならない。
目を凝らして慎重にダイヤの原石を探す2人…

相手はキングオブジュエリー、そう簡単に出なくて当然なのだ。
目を凝らし、砂利を見つめるが、それらしきものは無い…

が、その時!
はしの「え!?これは!輝きが違う!」

まさか!原石発見か?
ピート「ダイヤモンドだ!」
はしの「やったー!」

開始早々ダイヤ発見!!

ダイヤの原石…
それは黒いわけでもなく、くすんでいるわけでもない。
原石にして誰もが分かる程の輝きを放つ石だった!

ストファルさんたちも大喜び!
結果、300トンの土砂から見つかったのは、この原石と、傷が多く宝石にはならない工業用ダイヤの2つだけ。
工業用ダイヤはダイヤを磨くときの研磨剤などに用いられる。

はしの「このダイヤ、せっかく取れたので、記念に日本に持ち帰っても良いですか?」
ピート「残念だが、ダイヤの原石は勝手に持ち歩けないんだよ」
はしの「ガーン…」

ダイヤインフォメーション(3) 原石の所有
ダイヤモンドの原石を所有できるのは、採掘権、販売権を持った人のみ。
勝手に売買することはおろか、原石を所有していることがわかれば罰せられてしまう。
せっかく見つけた原石だが、2人の自由にはならない。

ピート「これから、カット工場に行くから着いてくるかい?」

カッティング工場にダイヤを持ち込むピートさん達に、もちろん2人も同行!
取れたばかりの2つの原石。これは、どれ程の価値があるのか?

ダイヤインフォメーション(4)鑑定基準
ダイヤの原石を鑑定する基準はカラー、クラリティ、カラットの3つ。
カラーは透明感があり、クラリティは傷が少なく、そしてカラットは大きく重たい程、原石は価値が高い。

採掘したダイヤの鑑定価格は?
2つあわせて11万円!

やはり工業用ダイヤモンドは値段が低く1万円程度。
もう一つは、傷も少なく宝石にできるという事で10万円の値がつく!
頑張った甲斐があった!

いよいよ、原石が研磨職人によってカットされる!

ところで、ダイヤと言えばよく見るカットの形、その名はブリリアントカット。

ダイヤインフォメーション(5)ブリリアントカット
それは、見事に輝くという意味で、1919年アメリカの数学者マルセル・トルコスキーによって発案された手法。
光学と物理学から導き出すブリリアントカットは原石を58面に切る。
光の反射率を最大限に高め最も美しい輝きを引き出すのだ。

今回は、宝石に出来る方の原石を切り分け、2つのダイヤモンドに仕上げる。
いかに理想のブリリアントカットを施せるか、職人の腕の見せ所。
果たして、どんなダイヤになるのか?

鑑定士「ほらできたよ!」
はしの「あー、キレー!」
一つの原石を、0.34カラットと0.48カラットの2つに切り分け、
ブリリアントカットを施した見事なダイヤモンド!
宝石となったダイヤの価格は?

2つで18万円!
磨く前よりも7万円近く跳ね上がった!
しかし、このダイヤ、日本に持ち込めば価格は更に跳ね上がるはず!

待ち帰ったダイヤを、日本で売るといくらになるのか?
ダイヤの鑑定に協力して頂くのは、御徒町の柏木トレーディング“ハッピー”
インドやイスラエルとの取引を行うダイヤモンド貿易会社。

はしの「早速なんですが、こちらのダイヤ、何億円位になります?」

いざ鑑定開始!
300トンの土の中から現れたダイヤの原石。
きれいにブリリアントカットされ、生まれ変わったダイヤを日本で売るといくらになるのか?

鑑定士「50万円です!」
店頭で売られる価格はなんと50万円!!

小さくても傷が少ないダイヤの方が値段は高い!
大きいダイヤは20万円、小さいダイヤは30万円の値がついた!


というわけで結論!

ダイヤの原石は透き通っていてきれい!