Q:雨乞いで本当に雨は降らせられるの?

A:雨乞いで本当に雨は降ります!

「雨乞い」それは人類永遠のテーマ。
古来、雨乞いは世界各国で行われている。
ネパールの雨乞いは、深夜に女性達が裸になり畑を耕す。
ロシアでは、男がモミの木に登り、雷のマネをして雨を呼ぶ。
カンボジアでは、猫をカゴに入れて水をかけるなど様々だ。

そこでイッテQは、雨乞いに関して独自にリサーチをしたところ、
中国の秘境に住むある民族が、自由自在に雨を降らせる事ができるという情報を入手した!

この企画に白羽の矢が立った芸人「だいなお」が、謎の民族を目指して中国へ飛んだ!

日本を発ち8時間、中国・四川省、成都空港に到着。
雨乞いができる民族「チャン族」がいる秘境までは、車で10時間、馬で3時間、
更に徒歩2時間という過酷な道のりだ。

空港出発から10時間後、チャン族の村がある山の麓に到着。
そこで、チャン族の雨乞いリーダー、イ・セイカさんが出迎えてくれた。

イ・セイカ「遠い所からよく来てくれたね」
なお「本当に雨乞い出来るんですか?」
イ・セイカ「言葉で説明するより、見てもらった方が早いと思うよ」

ここからは馬に乗って移動。チャン族の村に向け、いざ出発!
登る程に道幅は細くなり、崖の淵をかすめるように馬は進む。
馬で移動する事3時間、標高は3000mに達した。
そして、馬を降り、歩く事2時間、遂にチャン族の村に辿り着く事ができた!

イ・セイカ「よーし村に着いた。みんな首を長くして君達を待ってたんだよ」
この地こそ、チャン族の古里「タンザ村」
初めてやってきた外国人を、チャン族300人がお出迎え。
更に歓迎式典まで催してくれた!

チャン族とは…
いにしえの時代、王の命により、山頂の見張り台から敵の侵入を監視していた民族。
今なお、その生活を守り続け、農業と牧畜で穏やかな自給自足の暮らしを営んでいる。

それでは、いよいよ本題!
雨乞いは本当にできるのか?

そもそも何故、雨は降るのか?
雨は雲から降る。雲がなければ当然、雨は降らない。
雲は、蒸発した陸や海の水分が上空で冷やされて出来る氷の粒の集合体。
氷の粒は、水蒸気や水滴と結合し、大きく成長する。
やがて重さで浮いていられなくなると、氷の粒は地上に落ちていく。
その氷の粒が途中で解けたものこそ雨である。

実は現在、世界中で雨を降らせる研究が進んでいる。
中国では、ロケットを使い雲に「ヨウ化銀」という物質を打ち込み、氷の粒を大きくさせて雨を降らす。
この技術を応用すれば、晴天にする事も可能で、
北京オリンピックの開会式を快晴にする為、研究が進められているのだ。

一方、チャン族の雨を降らせる方法とは?

イ・セイカ「山の神様にお願いするんだ。そうすると、雨が降るんだよね」
だい「最近やったのはいつですか?」
イ・セイカ「3年前だよ。この辺りが干ばつになってね。政府の呼びかけを受けて、雨乞いしたんだ。
勿論、沢山の雨が降ったよ」

雨乞いは明日。未だ、半信半疑のだいなお。
しかし、彼らは信じられない光景を目撃する事となる!

雨乞いの日。
朝もやの中、村の男たちが集まり雨乞いに望む!

雨乞いの儀式は、チャン族の村があるアブリジニ山、その頂上で行われる。
山の頂上で雨乞いをする事により、
村を含む広い範囲に雨を降らせる事ができるというのだ。

馬に乗って山頂を目指すだいなおとチャン族の村人たち。
朝もやも消え、晴天。雨が降る気配はない。
標高は4000m、既に富士山の高さを超えた。

イ・セイカ「ここからは馬ではいけない。歩くぞ」
この標高における酸素濃度は、通常の60%しかない。
道無き道を歩き続け、標高は4500m、遂に山頂到着。
眼下には、湖が広がっていた。
イ・セイカ「2人とも、よく頑張ったな。ここが雨乞いを行う聖なる場所なんだ」

雨乞いは、山の神を山頂に呼び出す事から始まる。
一心不乱に、お経をあげる男達。
だが、空には太陽が照り続ける。
しかし、ここまでは単なる前フリ。本当の雨乞いが始まる!
村人が取り出したのは鐘・太鼓・シンバル・爆竹・更には銃までも。

村人「これで大きな音を出せば、すぐに雨が降るぞ!」

「音」と「雨」。一体、どんな関係があるというのか?
一説によれば、音の振動は雲の中にある氷の結合を促進するといわれる。
しかも、この一帯は、湖から蒸発した水蒸気で空気中の湿度が高い。
つまり、雲の氷の粒が結合しやすい環境なのだ。
更に、周辺が山で囲まれている為、音が大きく響く。

午後1時、雨乞い開始。湖に向かい、大声を出しながら打楽器を鳴らし、
大きな音を山に響かせる。

すると、僅か15分。太陽が雲に隠れた!
白い雲が、たちまち雨雲に変化し辺り一帯を覆う。
これを見るや、チャン族のテンションはアップ!
シンバル・爆竹などの音は、さらに大きく激しくなる!

するとここで、信じられない現象が!

なお「うわっすげえ、雲が地を這ってきてる!」
山の中腹にあった雲までもが、山頂に集まってくる。
これはもはや、偶然という言葉では片付けられない現象だ。

午後1時30分。雨乞い開始からわずか30分で湖からその上空まで、辺り一面が雲に覆われた!

そして、午後1時38分、遂に雨が降り出した!
初めは小粒だった雨が、たちまち大粒になってゆく!

歓声を上げ大喜びのチャン族とだいなお。
雨乞いは見事成功!
結局、雨は3時間以上降り続き、チャン族の村を潤した。

現代科学の理論にあてはめれば、
チャン族の雨乞いは音・標高・爆竹の煙など
様々な要素が重なり起こる必然的現象だと言う。

しかし、彼らにとって雨乞いは、
太古の時代から受け継がれてきた大自然との聖なる対話。
チャン族は、これから先も山の神の力と信じ、
祈り続ける事だろう。

というわけで結論!

雨乞いで本当に雨は降ります!