Q:高嶺の花ってどんな花?

A:高嶺の花とは、とんでもないところに咲いていてなかなか見られない花!

『高嶺の花』 手の届かないものの例えとして使われるこの言葉。
しかし、皆さんは見た事があるだろうか?本当の高嶺の花がどんな花なのか?
本来人間の手の届かない場所で可憐に咲く高嶺の花を見つけ出し、 手を伸ばしてみたい!!

前代未聞の高地ミッションに招集されたのは永遠の旅芸人・だいなお。
高嶺の花捜索をサポートしてくれるのは、国際山岳ガイド・貫田宗男(ぬきたむねお)さん。

彼らが向かう先は世界最高峰・エベレストを筆頭に8000m級の山々が連なる世界の屋根、ヒマラヤ山脈!
旅の出発点は標高1400mに位置するネパールの首都カトマンドゥ。
ヒマラヤ登山の基地として有名な街。
目的である高嶺の花とはどんな花なのか。
一口に高山植物と言っても、その種類はヒマラヤだけでも1200種に及ぶ。
その中で、高嶺の花と呼ぶにふさわしいものを地元の人に聞いてみると、ある耳慣れない花の名が浮かび上がった
「チュラマって花を知ってるかい?
 登山家の間では幻の花って呼ばれてるよ」

チュラマ。
「チュ」は現地の言葉で水、「ラマ」はラマ僧という偉いお坊さんの意味。
その花は、標高4000m以上の高山に、まるで修行僧の様に神々しく咲くという。
通常では、決して手の届かないまさに高嶺の花だ。
生育地は標高4300m、ヒマラヤ山脈に連なるジャルジャレヒマールの山頂!!
まだ見ぬ花を求め、いよいよ過酷な旅が始まる。

ジャルジャレヒマールはカトマンドゥから東に200km。
まずは麓まで、飛行機で移動。
窓の外には、世界最高峰エベレストを始め雲の上にヒマラヤ山脈が連なる。
さらにバスに乗り込み、山へと向かう。
ついに姿を現したのが、目指す山ジャルジャレヒマール!

やがて、雲の中の街、バサンタプールに到着。
標高2300mのこの地が、登山の出発点。

それでは登山の行程を説明しよう。
バサンタプールからジャルジャレヒマール山頂までは、高低差2000m。
いくつもの山を越えていく道のりは、徒歩で1週間。
しかし、神秘の花・チュラマは標高4000m以上にしか咲かない。
山を制する事が出来なければ、その神々しい姿を見る事は出来ないのだ。

ジャルジャレヒマール アタック1日目
いざ高嶺の花、捜索開始!山に足を踏み入れる!!
快調に先頭を引っ張るだいなお。
しかし10分後、あっさり置いて行かれる…。

雲の中にいるため、視界は常に悪い。
なお「歩きづらい」
だい「怖い…」
序盤はまだ道らしきものがある。
これが無くなってからが本当の勝負だ。
体力をセーブするため1日に歩けるのは8時間ほど。
午後4時、最初のキャンプ地に到着。
山の初日は、またたく間に過ぎた。

ジャルジャレヒマール アタック2日目
天候は一転。
雲は晴れ、そこには青空が。
今日の目標は、およそ15キロ先、標高3000mのベースキャンプ、グーファーポカリ。
ヒマラヤを横目に斜面を登る。
いよいよ、標高は3000mに達した。
清らかな水をたたえた泉を発見!そこで…だいなお入浴!
日本出発から5日。
たまったアカを落とす。
なお「標高3000mはキツいっす!」
だい「酸素下さい!」
3000mの標高における酸素は平地のおよそ70%以下。
当然、呼吸は困難になり、体力の消耗も激しくなる。
だがそんな場所にも人が住んでいる。
標高3000mでも、呼吸一つ乱さずにチーズを作るおばあちゃん。
ただ者じゃない!
「山に登るんだったらチーズ食べて栄養つけてから行ったら?」
果たしてそのお味は?
・・・酸素の薄いところで作られたチーズは味も薄かった。
おばあちゃんに別れを告げ、その後も2人は山を登り続ける。

そして、ジャルジャレヒマール アタック6日目
なおの様子がおかしい。
あきらかな「高山病」の症状だ。
高山病とは標高の高い場所に登った際、低酸素、低気圧に体が順応できずに起こる症状。
命を落とすものもいる。
実は2人は、日本で高所対策のトレーニングを重ねて来た。
しかし、現実は遥かに厳しかった。
急いで酸素を送り応急処置。
さらに、プレッシャーバッグと呼ばれる袋の中へ。
この中にいれば、2000m下山
したのと同じ効果が得られる。
この日はなおの回復を待ち、チュラマ
捜索は断念。

ジャルジャレヒマール アタック7日目
なおの体調は、未だ万全では無かった。
しかし、山頂を目指すならさらに200m以上高度を上げなくてはならない。
一度登り出せば、途中でギブアップすることはメンバーに迷惑をかけることになる。
登るか下りるか、道は2つに1つ。
どうするなお…?!

なお「行きます!」

チュラマを見たい。
その思いだけが、なおを前へと押し進める。
だが山は情けをかけてはくれない。
息が続く限り、ただ登り続けるだけ。
しかしゴールは確実に近づいていた。
標高4300mに辿り着いたその時…!

なお「あれは?」

切り立つ崖に突如姿を現したそれこそヒマラヤの幻、チュラマ。
落ちれば死は免れない断崖。
そこにポツリと咲く姿は、見えてはいても手の届かない、まさに高嶺の花。
全体を覆う黄色の部分は、実は葉であり、冷たい外気と、強い紫外線から身を守るコートの役目を果たしている。
その中で、大切に包まれているのは、茎と実。
厳しい環境で生きる為に作り出されたその姿は、まさに修行する僧侶のような神々しさを放つ。

というわけで結論!

高嶺の花とは、とんでもないところに咲いていてなかなか見られない花!