Q:マッターホルン アルプスの栄光

地球上には、神秘の秘境や信じられない自然現象など、世界の果てと呼ぶにふさわしい場所がたくさんある。
今回はその第3弾「アルプスの栄光」!アルプスの名峰・マッターホルンの頂上部分が朝日に照らされ、金色に輝く神秘の現象。

今回の旅人は、ファッション雑誌セブンティーンモデルの手嶋ゆかと有末麻祐子。

スイス・チューリッヒから電車で5時間、マッターホルンの麓を目指す2人。
九州とほぼ同じ面積のスイスは、国土の6割がアルプス山脈。
出発から3時間半、2人はロイカーバートで途中下車。ここでのお目当ては温泉。
温泉大国のスイスでは、アルプスから湧き出る出湯を求めて、ヨーロッパ中から人々が集まってくるのだ。
2人も早速入浴。ここで地元の人に、「アルプスの栄光」について聞いてみる。
有末「アルプスの栄光って見たことありますか?」
温泉客「見たことあるわ すごく綺麗よ」
温泉客「あれを見ると、幸せになると言われているんだ。でもそうそう見られるモンじゃないな」
見られるのか、見られないのか、全ては運次第。

ここからはタクシーで、マッターホルンの麓の町、ツェルマットへ。
有末「プリーズ ギブミー マッターホルン!」
ドライバー「それはちょっと難しいんじゃないか?」
そして、なんとかマッターホルンの麓の町、ツェルマットに到着。
ドライバー「お嬢さんたち、車は町には入れないんだ。ここから先は歩いてください」
ツェルマットは、燃料車の進入が禁止されている、標高1600メートルにある世界でも有数の山岳リゾート。
「超かわいい、この町」
「お人形さんのおうちみたい」
まるでアルプスの少女ハイジに出てきそうなこの町。
そしていよいよ、標高4478メートル 「角の山」という名の通り、鋭くとがった名峰・マッターホルンと御対面。

この頂が金色に輝く時、それが「アルプスの栄光」
手嶋・有末「楽しみ」
次に訪れたのは、山の専門家。
ウルス「ようこそ アルプスへ」
2人のサポートをしてくれる山岳ガイドのウルスさん。
有末「アルプスの栄光見られますか?」
ウルス「最高に綺麗に見える場所に行ってみよう。そこは雲の上なんだ」
それを見る絶好のポイントは、マッターホルンの北東に位置する、リッフェルホルン付近。
2人は山登りの装備を整え、今日はホテルでゆっくり休む。
翌朝、まずは登山列車で、標高2800メートルのローテンボーデン駅へと向かう。
標高はすでに2500メートルを超えた。
出発から40分 登山の拠点となるローテンボーデン駅に到着。
目の前にそびえるのは、雄大なアルプスの山々。
ウルス「あのリッフェルホルンの向こうが『アルプスの栄光』が綺麗に見える場所なんだ。今からあそこを登るぞ」
有末「本当にリアルに登るの?」
2人はやっと今回の試練の厳しさに気づく。
リッフェルホルンは、マッターホルンのちょうど北東に位置する。
したがって、この山の反対側が「アルプスの栄光」が綺麗に見られるポイントなのだ。
果たして、この険しい山を超えられるのか?
幸い天候は晴れ 気温マイナス2度と比較的好条件。
それでも2人にとっては、過酷な道のり。最初の難関、垂直な崖を登りきる。
ウルス「上出来だよ」
雪はパウダースノー。踏みしめても足元が崩れる。

登山開始から30分。岩山の中腹までたどり着いた。ここから斜面はきつくなり、標高も上がる。
いよいよ最後にして最大の難関、頂上まで続く15メートルの岩山が立ちふさがる。
岸壁は垂直に近い。
ウルス「もう少しだ。ここまで来れば、すごい風景が見られるぞ」
有末が15メートルの絶壁を登りきった。続いて手嶋も。
ウルス「よくやったな 2人とも」
眼前には美しいアルプス山脈の峰に続き、マッターホルンが大迫力で迫る。
マッターホルンで最も美しいといわれる東側の壁。
明日、この頂は輝くのか?
今夜はキャンプを張り、朝が来るのを待つ。

翌朝、午前6時。
ウルス「起きろ 時間だ。そろそろ日が昇るぞ」
眠い目をこすりながら、朝日が昇る前に移動開始。
あかね色に染まる空。その時をじっと待つ。見るものを感動させる、神秘の現象・・・
そして、7時30分。
マッターホルンに光が差し始めた。
しかし、頂上に当たるはずの光が、なぜか中央にあたっている!
原因は、雲で太陽光がさえぎられてしまったため。
太陽の光は、すでに中腹まで差している・・・頂が金色に輝く時間は、過ぎてしまった。
「アルプスの栄光」を見ることは、出来なかった。明日の早朝、帰国しなければならない2人は、失意のまま下山。
一方スタッフは、恒例・居残り撮影。「アルプスの栄光」が出るその時をひたすら待ち続ける。

ところが翌朝。ホテルで帰国の準備をしていたところをスタッフに呼ばれ、あわててベランダに駆け出す2人。そこには・・・
朝日に照らされるマッターホルンが!!そう、この日の朝、「アルプスの栄光」は起こったのだ。

7時18分、マッターホルンの頂上に赤い光が差し込み始めた。
次第に大きさを増していくその輝き。光のカーテンが暗い岩肌を包み込んでいく。
そして7時25分、ついに!金色に光り輝くマッターホルン。
これこそ「アルプスの栄光」。独特な地形が生み出す光と影の芸術。

それはまさに、世界の果てと呼ぶにふさわしい光景だった。