Q:世界遺産100万円で世界遺産いくつ見られるの?
松嶋尚美の深夜特急第3章
 〜混沌と喧噪のインド・エジプト〜

旅の資金は、世界遺産に登録されている「歴史的建造物」や「自然」などを
ひとつ見るごとに一万円。
移動費・食費・宿泊費も全てその資金の中から出さなくてはならない。
ここまでの総移動距離は5,400キロ
現在の所持金は40,450円。今回旅の舞台は、インド・エジプト

≪インド編≫
前回の終着点、タイのカオヤイ自然保護区から
旅は4か国目のインドに突入。
松嶋「おはようございます。ニューデリーにやって来ました!
早朝というのに人が多くてとてもうるさいです。
人口約12億人の国だそうです。」

インドの朝に欠かせないものは、チャイ。
チャイはヒンズー語でお茶という意味。
本来は商品価値がない紅茶葉のクズを水で煮出し、そこへたっぷりのミルクと砂糖を加えたミルクティーの一種である。
 
今回インドで計5個の世界遺産制覇が目標!
松嶋が目指す、インド最初の世界遺産とは・・・
世界で最も美しい建造物ともいわれている『タージ・マハル』。
移動は電車とインド名物のオートリクシャーと呼ばれるバイクタクシーを乗り継ぐ。
途中から、排気ガス規制があるため、人力車に乗り、そして最後は自分の足で歩いて移動する。

インドで最も有名な世界遺産だけにその入場チェックは極めて厳しい。
危険物やタバコはもちろん、お菓子などの持ち込みも一切禁止されている

遂に、お目当ての世界文化遺産『タージ・マハル』が姿を現した。
松嶋「うわーっ、今まで見た世界遺産の1位やね。」

『タージ・マハル』はインド・ムガル帝国時代の遺物。
ムガル帝国の第5代皇帝、シャー・ジャハーンが愛した
王妃ムスターズマハルの墓なのである。

建築に使われたのは世界各地から集められた純白の大理石。
王妃の死から22年という歳月と
天文学的な費用をかけて完成されたと言われている
 
続いての世界遺産は『アーグラー城』
全長2・5キロの城壁に囲まれた広大な敷地内には
数多くの宮殿が立ち並ぶ。
ここでの見所は
第五代皇帝シャー・ジャハーンが幽閉されていた
『囚われの塔』
残念ながら、現在「囚われの塔」の中に入ることは出来ない。

次の世界文化遺産に移動する前に腹ごしらえ。
インドの食事といえば、やっぱりカレー。
注文したのは、インド・ランチの定番「ターリー」
ミルク粥に、三種類のカレーとピラフ、そしてお口直しのヨーグルト。
さらにパパドゥという、黒こしょうが効いた薄いせんべいのようなものと、チャパティというインドで最もポピュラーなパンの計8品がセットになっている。
そのお値段なんと510円。
さてそのお味は?
松嶋「全然辛くない。この一食でインドが好きになりそう。」

アーグラーの中心部からバスで約1時間30分の長距離移動。
移動中、悪路も気にせず熟睡する松嶋。

続いては、インド3つ目の世界遺産 幻の都、『ファテープル・シークリー』

今からおよそ400年前、
ムガル帝国第三代皇帝アクバルが作った都。
歴史的価値はもちろん、世界遺産登録の大きな要因のひとつとなったのは
その保存状態の高さにあるといわれている。

この都がこの場所にあったのは完成からたったの14年。
水不足のためこの地にいられなくなり、14年ののち、都を移したという。
それが幻の都といわれている理由である。

再びニューデリーへと戻ってきた松嶋は今晩の宿探しをすることに。
早速、安そうな宿を発見。
果たして安宿のお値段はいかに?
店員「300ルピー(750円)」
松嶋「安い!ホテルの部屋を見せてもらおう。」
案内された部屋はシングルベッド付きのワンルーム。
今夜の宿はここに決定。

翌朝
残す世界遺産は、デリー市内の2つの場所。

まずは、その名も赤い砦『レッド・フォート』
『レッド・フォート』は赤い砂岩を使用した建物で第五代皇帝シャー・ジャハーンがタージ・マハル建設前に、生前の王妃と共に暮らしたお城である。
しかし、この日は定休日のため入館出来ず。
入館は出来なかったが、是非訪れたい場所がある。
レッド・フォートの前に真っ直ぐとのびるデリーきっての繁華街「チャンドニー・チョウク」である。
あらゆるジャンルの店が立ち並び、全国各地から沢山の人々が集うこの場所は
インドの混沌と多様性が一望できる象徴的ストリートなのだ。

まず松嶋の目の止まったのは、インド風の焼き芋
注文を受けると丁寧に皮を剥き一口大にカットしてくれる。
そこへ、ガラムマサラと呼ばれるスパイスと塩で味付けし、最後にライムを一絞りする。
これぞインド流焼き芋の食べ方なのである。
さてそのお味は…
松嶋「何もかけん方がいいと思うけど・・・」

続いて松嶋が発見したのは?
ファストフードの代名詞、マクドナルド。
松嶋「牛や豚を食べたらあかんのに、具どうなってるのかな」
果たして、マクドナルド・インド店の実態とは?
松嶋「全部チキンやった」
さて気になるそのお味は?
松嶋「カレーや。辛い!でも美味しい。」
       しばしインドの混沌を満喫した松嶋、再び世界遺産を目指し出発!

世界文化遺産『フマユーン廟』。
タージ・マハルの建設に大きな影響を与えたと言われる建物である。
イスラム建築の象徴で「ドーム」と呼ばれるタマネギ型の屋根がある。
フマユーンとは、ドーム内に眠るムガル帝国第二代皇帝の名前である。
インドの旅はここで終了。
世界遺産の旅、続いての舞台は一気にエジプトへ。

《エジプト編》
インドから飛行機で6時間
世界遺産の旅5か国目はエジプト。
歴史の国・エジプトには世界中の遺跡の3分の1があるといわれている。

午前3時
空港には、旅の移動で疲れきったすっぴん松嶋の姿が…
松嶋「エジプトのカイロに到着しました。ホテル代を浮かさんとね。」
夜明けまで空港のベンチでもうひと眠り。

目指すエジプト最初の世界遺産は、ギザの三大ピラミッド。
到着したのは、ピラミッド前にある遺跡へのエントランス
そして厳重な荷物チェックを終え
いよいよ5000年前のエジプト文明へとタイムスリップ。

世界最大の石造建築・クフ王の巨大ピラミッド。
高さ137メートル、底辺長さは230メートル
積み上げられた巨大な石の数は230万個以上。
10万人の人間が20年かけて作ったと言われている。

早速ピラミッドの内部見学。
松嶋「アドベンチャーワールドみたいな雰囲気やわ」

次に訪れたのは、ライオンの身体に、人間の顔をもつスフィンクス。
高さ20メートル、長さ53メートルという巨大建造物である。
松嶋「圧感やなー。」
数あるスフィンクスの中でもギザのスフィンクスは世界最大で、
ピラミッドと同じくその建造目的は諸説あり、いまだ解明にはいたっていない

ピラミッド周辺からタクシーで40分
次なる世界遺産は『カイロ歴史地区』。
『カイロ歴史地区』とは
人口のおよそ9割をイスラム教徒が占めるエジプトにおいて
7世紀以来、信仰の中心地として栄えてきたエリア。

そんな登録地区の中でひときわ目を引く観光目玉が、
カイロで最も大きいモスクの一つ「ムハンマド・アリ・モスク」

幻想的な装飾で、祈りにやってきた信者達を迎える礼拝堂である。
イスラム教では世界中どこにいようと
メッカのカアバの方角に向かって祈りを捧げることが
信者たちの努めの一つとなっている。

最終日。
旅の舞台は、カイロからルクソールへ
古代エジプト人はこの地を神々が集う場所と呼んでいた。
その言葉通りルクソールは神であるファラオの住居・神殿が観光の目玉である。

まず訪れたのは、カルナック神殿。
まるで映画のセットに迷い込んだような錯覚に陥る広大な神殿跡。
松嶋「すごい大きい。」
ここは幾人ものファラオ達が拡張・取り壊し・修復を繰り返してきた
古代エジプト最大の神殿である

続いて、世界三大美女のクレオパトラを見に行くことに。
「デンデラ」にあるハトホル神殿に行けばクレオパトラに会えるのだ。 
殿の真裏の壁に並ぶ、大きな人物レリーフ。
その一番左端にいるのが、絶世の美女と言われる古代エジプト最後の女王・クレオパトラ7世である。
松嶋「クレオパトラって世の中に実は7人もいたって知ってました?
ちまたで言われているクレオパトラはここにある7世なんですって。」

ここで、エジプトの旅も終了。
滞在日数4日。総移動距離7,520キロ
使ったお金は77,720円。
世界遺産100個制覇まで
あと88個!