Q:珍獣ハンターイモト 動物図鑑完成スペシャル

珍獣ハンターイモトがスタートして1年と6か月。
総移動距離は冒険家もビックリ!
22万キロ・・・実に地球5周分。
その旅路で、放送された物からそうでない物までのべ203種類の珍獣をイモトはハントしてきた。 この功績をたたえ、我々は「珍獣ハンターイモト動物図鑑」の作成を決意した!
そして2009年2月22日!遂に発売!!
実はイモト、図鑑の目玉を飾るにふさわしい世にも珍しい珍獣たちに会うため、
生命の楽園・ガラパゴス大紀行を行っていた!

ガラパゴス。
それはエクアドル沖に浮かぶ島々。
この島々でしか見ることが出来ない珍獣が360種類以上という、 珍獣ハンターとしては是非とも訪れておきたい場所なのだ!

イモトが最初に訪れたのは
エクアドルの観光名所「赤道記念碑」
イモト「でも、実はこれ、本当の赤道じゃないんですよ!」
この地が、赤道と認められたのは1736年で、
以来200年の間に大陸が動いてしまったのだという。
本物の赤道が通っているのはここから250m離れたところ。
本物の赤道では、様々な現象が起こる。

現象その1。
体重が軽くなる。赤道は、地球上で最も重力が小さい場所。
体重50kgの人の場合、約250g減る。

現象その2。
バランスがとりやすい。
赤道では地球の自転によって地面とは反対方向にも遠心力がかかるためだという。

いよいよ本題。
エクアドル本土にもとびきりの珍獣がいるらしい。
それは、
「ピグミー マーモセット」
幻のサルと呼ばれる。
ギネスにも認定された世界最小のサル。
これは絶対見逃せない!

ピグミー マーモセットが生息しているのは、アマゾンのジャングル。
しかし、なかなか見つける事ができないため、
シャーマンと呼ばれる、精霊と対話し、予言や病の治療を行う術者に協力を依頼。
今回はシャーマンのシルベリオさんと一緒にジャングルの中で幻のサル捜索開始!
シルベリオ「奴らのえさ場を狙うんだ!奴らは木の樹液が大好物だから、
        ここで待っていれば出てくるかもしれない」

イモトは目を凝らし、注意深く観察。
…すると!
シルベリオ「いたぞ!みえるか?あそこだ」
イモト「小ちぇ!」

ついに現れた、世界一小さいサル、ピグミーマーモセット。
図鑑に掲載するため写真を撮りまくるが、肝心の大きさは、よくわからない。
イモト「できれば手のひらの上に乗せて写真が撮りたいんすよ。」
シルベリオ「それなら動物園に行ったらどうだい?」
イモト「動物園にいるなら何でここ来たんですか?」

実は、幻のサルは動物園にもなかなかいない。
図鑑を飾る写真を撮るため飛行機を2回も乗り継ぐ。
そして動物園へと到着。
着くとすんなり案内してくれる。
あっさり幻のサルがその手に!!
イモト「手にすっぽり収まりましたよ」
体長はわずか14cm顔の大きさは、5百円玉ほど。
ここで写真撮影!
というわけで、念願の一枚をようやくゲット!

それではエクアドルから
念願のガラパゴス諸島へレッツゴー!
ガラパゴス諸島は13の島からなる火山群島で荒涼とし、
生物が生きる環境としては極めて厳しい。
だが反面、その環境を生き抜く動物達は、
ドラマチックな進化を遂げた。
イギリスの博物学者ダーウィンは、この地に足を踏み入れ、
当時の常識を覆す「進化論」を見出した。

イモトが上陸したのは、13の島のひとつ、サンタ・クルス島。
案内人はエドワールドさん。

まずイモトが出会った動物はイギリスの自然科学者ダーウィンの進化論の根拠となった動物。
「ガラパゴ」
ガラパゴとはスペイン語で「カメ」の意味。
体長150cm、体重250kg。
世界最大のリクガメ「ガラパゴスゾウガメ」

なぜこのゾウガメが進化論の根拠になったのか?
実は、ガラパゴスは島ごとにカメの姿も違うのだ。
サンタ・クルス島のカメとエスパニョラ島のカメとの違いを見ると一目瞭然。
そう、エスパニョラ島のカメは極端に首が長いのだ。
サンタ・クルス島のような湿地帯は緑豊かで、大地に草が豊富。
一方、エスパニョラ島のような乾燥帯は、下草が少なく、
木の葉を食べなければ生きていけない。
それゆえ、首が長くなった。

すべての生物は神様が創ったと信じられていた当時、
ダーウィンは「このカメたちは、元々同じ種類だったに違いない。
         15種類のカメを作りだしたのは島の環境なのだ。」
と考えた。
今聞けば、常識以外の何物でもないが、
その常識がこの島で生まれたのはわずか200年前のこと・・・

変化できる者だけが生き残る。
ここガラパゴスには、そのことを知るうえで絶対に見ておかなければならない珍獣がいる。

イモトが上陸したのは、ノース・セイモア島。
変化出来る者こそ生き残る、それを劇的に見せてくれる珍獣とは…イグアナ!

それではいってみようイグアナ、進化の物語。
かつてガラパゴスには、無数のイグアナが暮らしていた。
豊富にあったサボテンの葉を端から平らげ、リクイグアナは我が世の春を謳歌していた。
まず最初に変化したのはサボテンだった。
このままではイグアナに食べ尽くされ絶滅してしまう、サボテンは自らの姿を変えた。
サボテンは木のように高くなったのだ。イグアナの届く範囲に葉はない。
これによりそれまでのイグアナの繁栄は泡と消えた。
イグアナには絶滅の危機が近づいていた。 

エドワールド「だが、イグアナの中で驚くべき進化をした奴が出始めたんだ。」

忍びよる絶滅の危機・・・
そんなある日、
腹を空かせた1頭のイグアナが海へ向かった。
初めて潜る海の底。暗く冷たい。
だがそこには、緑の御馳走が無限に生い茂っていた。

イグアナ<なるほど、ここに住む奴らは俺と全く違う。息が続かない。>

それもそのはずイグアナにはエラはもちろん、
海に潜るための機能は何もないのだから。
しかし潜る度に、慣れてきた。
10分は潜れるようになった。
陸爪が鋭くなってきた。これで海の流れの中でも踏ん張りもきく。
海藻は成長が早く、いくら食べても尽きる事がない。
 
この環境への対応によって、
ハ虫類の常識を覆す水に潜れる新たな種が誕生した。
その名は「ウミイグアナ」

現在では、リクイグアナ2万頭に対し、
ウミイグアナは70万頭。
完全な勝ち組だ!!

だが、イグアナの進化の物語はまだ終わらない。

エドワールド「最近、さらに進化した
         ハイブリットイグアナが生まれたんだ。」
それは、ウミイグアナを父とし、リクイグアナを母とした場合のみ生まれる交配種。
一見、リクイグアナのようだが、そのするどい爪は紛れもなくウミイグアナのもの。
この鋭い爪を使ってハイブリットイグアナはサボテンの木に登ることができる。
しかし、現在の所、繁殖機能がない。

この先、イグアナとサボテンはどんな進化を果たすのか?
その答えが出るのはまだずっと先の事。

旅の締めくくり、イモトはある場所を訪ねる。
イモト「チャールズ・ダーウィン研究所、ここで彼が私を待っているんです」

その彼とは…ロンサム・ジョージ
世界一有名なゾウガメ。
ロンサム・ジョージ、すなわち「1人ぼっちのジョージ」

かつてガラパゴスには、環境に応じて15種類のゾウガメが誕生した。
ジョージはその中の1種、「ピンタゾウガメ」である。
しかし、ピンタゾウガメはもう彼しかいない。

エドワールド「何とか子孫を残そうとしたんだが、できなかった。
       もう彼は、70年も生きているんだよ。」

動植物の生命の営みを一瞬で狂わせたのは人間だった。
かつてゾウガメは油の原料とされ、
種を問わず命を奪われた。
仲間の亡骸が散らばる悲しみの土地で彼は生き延び、
およそ40年前にようやく保護された。

元々15種類いたゾウガメの内、すでに4種類は絶滅。
イモト「私も日本のみなさんにこういう状況を知らせるんで・・・
     結構役に立ってるんじゃないですか?」
エドワールド「もちろんさ。真実を知る事からすべては始まるんだからね。」

こうしてイモトは、改めて生命の尊さを学び
珍獣ハンターとしてひとまわり進化したのでした。

珍獣ハンターイモトの動物図鑑、
全国の書店で発売中!
これまで触れた珍獣たちの生態はもちろん、
イモトの旅エッセイやロケの裏話、さらにイモトのグラビアまで
何が掲載されているかは本を買ってのお楽しみ!