初代レシピの女王が誕生した、あの感動から3ヶ月が過ぎた2012年1月。新たな女王誕生までの長い長い戦い「レシピの女王・シーズン2」がスタート。全国の料理自慢の女性たちから、熱い想いを込めた沢山のレシピが続々とエントリーされました。その数はシーズン1を上回る1200以上。
女王の座をかけた激しい真剣勝負の幕が開きました!

2月12日 一次予選

この日開催された一次予選ステージBに登場したのが、新潟県の柳川香織さん。二児の母である柳川さんは、お母さんが小さい頃から作ってくれていた定番料理「鶏の酒蒸し」をアレンジした自信作『レンジ蒸し鶏のとろとろ卵ソース。』で挑戦。しかし…スタンバイキッチンで早々に準備を終えた柳川さんはなぜか不安げな様子。「皆さんに比べて私のは簡単過ぎかも…」と、他の出場者の料理に圧倒されてしまったようでした。そしていざ調理審査開始。その言葉通り、レシピは本当に簡単なもの。しかし鶏肉は余熱で火を通し柔らかく仕上げ、また自慢の卵ソースには、旨味たっぷりの鶏の蒸し汁を加えるなど、しっかりと計算された一品。審査員に「簡単でおいしいレシピというのはなかなかない!」と言わせ、見事二次予選への切符を手にしたのです。

5月20日二次予選

最も過酷と言われる二次予選。応募者1200人以上の中から、一次予選を突破し、この日再び東京に集結できたのは、たったの16人。二次予選の審査形式は「グループ審査」。くじ引きで分けられたグループの中で、1位にならないと次の最終予選には進めません。柳川さんのレシピは『真鯛と焼きキノコのみぞれ和え。たっぷりニラだれ。』ここでもまたシンプルな料理で挑んだ柳川さんでしたが、思わぬトラブルが…!普段と違うキッチン、また間近で目を光らせる審査員の存在に焦りが出たのか、鯛を揚げる油の温度が低すぎ、なかなか思い通りに揚がりませんでした。結果、グループ1位になれず、あえなく敗退。しかしこの二次予選、実は1位になれなかった人たちの中から、今後まだ活躍できると審査員が判断すれば敗者復活できるルールだったのです!特製ニラだれの際立った味付けが評価された柳川さんは、このルールが適用され見事復活!一度は途絶えたかに思えた最終予選への扉が再び開きました。

7月8日 最終予選

TOP8が迎えた最終予選の審査形式は「1対1の対決勝負!」。この日、今まで孤軍奮闘していた柳川さんにかわいい小さな応援団が登場しました。テレビで頑張るお母さんの姿を見て「私も応援する人をやりたい」と応援団に志願した愛娘のひなたちゃんです。審査前、TOP8が「女王への想い」を綴った作文の発表があり、その中で柳川さんは、シンプルな家庭料理で挑む原点を語りました。~レストランのような手の込んだ料理が作れるようになりたいと思っていた時期もありましたが、子供が生まれてからその考えが変わりました。子供たちが大きくなった時に、ふと「食べたいな」と思い出してもらえる「おうちのごはん」を作ることが、今の私の目標です~。そして、おうちのごはんを支えるひなたちゃんが見守る中披露した料理は、ひなたちゃんも大好きな『夏野菜の豚肉ロール。大葉とチーズのソースで。』。旬の夏野菜を豚肉で巻いて焼くだけの、これぞシンプルな「おうちのごはん」の真骨頂。お母さんの後片付けを一生懸命手伝っていたひなたちゃんの想いも通じ、見事ファイナルステージへと勝ち進みました。

7月29日 ファイナルステージ

準々決勝、準決勝、決勝と、1人ずつ脱落する熾烈なトーナメントをたった1日で行うファイナルステージ。柳川さんは、愛娘ひなたちゃんを応援団長に、母、姉、姪っ子と一緒に会場入りしました。
初戦・準々決勝のテーマは「豚肉料理」。柳川さんが選んだレシピは、ひなたちゃんも大好きだというカレー味の玉ねぎマリネと一緒に食べる『揚げ豚とカリカリ牛蒡のトマトドレッシングサラダ。』「がんばれぇ~」と可愛い声援を送るひなたちゃんに、笑顔で手を振る柳川さん。実に落ち着いて普段通りの力を発揮し、みごと初戦を突破したのでした。
ところが続く準決勝、いつも冷静な柳川さんにピンチが!「あっ、お味噌を買い忘れてた!」すると、準々決勝で敗退した蒲澤さんが「よかったら使ってください」と、準決勝で使うはずだった仙台味噌をお裾分けしてくれました。女王への夢を果たせなかった蒲澤さんの熱い想いが込められた「襷」を柳川さんが受け取った…そんな瞬間でした。準決勝のテーマは「組み合わせに関連性のある2品」。柳川さんは『しっとりササミのピリ辛ゴマだれバンバンジー。』と『みょうがと梅の鶏出汁そうめん。』という、ささみを使って一度に2品作れる、家庭の主婦には嬉しいアイデアレシピ。愛娘、そして蒲澤さんの為にもと頑張った柳川さんは、パサつきがちなささみを余熱調理でしっとりと仕上げたことも高く評価され、決勝への切符をつかみ取りました。するとひなたちゃんからご褒美が…「がんばったね だいすき」と書かれたお手紙でした。

そして迎えた決勝戦。勝てば1200人の頂点・第2代レシピの女王。ところが、運命の最終決戦が始まろうとする頃、ある事件が!「緊張で…もう見ていられません…。」と柳川さんのお母さんが会場を脱出!?慌ててスタッフが説得し、娘さんの勇姿を最後まで見届ける決意をしてくれました。負けられない一戦の相手は二次予選のグループ審査でも対戦した松尾絢子さん。テーマは「家族のお祝い料理」。柳川さんは、『お祝いの献立。』という、祝いの春を意識した桜ご飯、鯛などのお刺身サラダ、鶏ごぼうの椀の3品で勝負です。
そしていよいよ結果発表。「第2代レシピの女王は…」勝利を信じ息をのむ両応援団。「…柳川香織さんです!」。大歓声と鳴り止まぬ拍手の中、「本当ですか? 信じられません…」とつぶやく柳川さん。すぐさまポケットにしまっていたひなたちゃんからもらった大切な手紙を握りしめました。そこへ、安堵の表情のお母さん、そして喜びの笑顔いっぱいのひなたちゃんが駆け寄ります。1日中離ればなれで何度も準備キッチンを覗きに来ていたひなたちゃん。淋しかったね。でもお母さんは女王になって戻って来てくれましたょ。

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