先日銀行のATMコーナーに立ち寄ると、自動ドアを抜けたすぐのところに制服姿のお巡りさんが立っていました。折しもそのATMコーナーには私の他に誰もお客さんがいなかったので、彼は幾ばくかの間、独りでそこに佇んでいたことになります。
…そういえば、年金支払日に合わせて警視庁がお巡りさんを配置したというニュース、私も読みました。「都内すべての銀行のATMに1万5000人以上を配置」というニュースです。「すべての銀行の」という点を失念していたので、「おやこんなところにも」と思ってしまった次第です。自分の用事を済ませて店舗を出ようと出入り口に戻ってきたとき、ちょっとお巡りさんから話を伺いました。
「ここでは被害の兆し、あったんですか?」「いや、今のところは大丈夫なんですが、以前にはここから振り込んで被害に遭った方がいらっしゃって」…ははあ。やっぱりどこでも被害はあるのですね。「本当に一日中、ここで警戒にあたるんですね」「ええ、一日中です」お巡りさんは笑顔で答えてくれましたが、本当に頭の下がる思いです。
もちろん「防犯」という仕事も警察官の大切な使命です。犯罪が起こる前にさまざまな手当てをしていることも知っています。それにしても、いままさに被害が起こるかも知れない、という状況を目の前で止める、というのは責任重大です。もしも警察官が居たにもかかわらず被害が起きたとすれば、そのお巡りさんも居たたまれないなあ、と思わざるを得ません。
騙す方は日々新たな手口を編み出して、悪辣なコンタクトをとってきます。皆さま、くれぐれもご注意ください。
土曜日に箱根駅伝の予選会が行われました。ことしは様々なトピックがあって本当に見どころ満載の結果となりました。各校のタイムなど詳しくは日テレのスポーツ総合サイト「日テレッス」をご参照くださるとよいかと存じます。
トピック①は、青山学院大学。念願の出場をきめました。33年ぶりです。青学と言えば、森麻季キャスターの母校。森さんはいま27歳ですから、最後の出場はそれより前だったんですねぇ。日曜日に放送していた「ザ・サンデー NEXT」によれば、部の予算は数百万円だとか。これはたいへんきびしい財政だと思われます。最後の出場から33年。この間に青山学院大学は広く各界にOB・OGを輩出していますから、きっと、今回の出場によって多くの篤志が寄せられることでしょう。出場を待ち望んでいた青山学院の関係者の皆さん、本当におめでとうございます。
そしてトピック②。上武大学です。群馬県にある大学としては初めての出場だとか。監督は花田勝彦さん。早稲田大学時代には選手として素晴らしい活躍を見せました。とくに93年の第69回大会では武井隆次、櫛部静二の両選手とともに「三羽がらす」として早稲田に優勝をもたらしました。私は当時早稲田の2年生。実家のテレビにかじりついて、ランナーたちの雄姿を見届けました(もっともこちらはコタツ観戦でした。すみません)。思えばそれ以来、早稲田は優勝から遠ざかっているのですよ…。
そのときの4区で区間賞を獲得したのが花田さん。上武大学の監督に就任したのが04年だそうですから、それから4年で、箱根に名乗りをあげるところまできたというわけです。花田さんがなぜこの世界ではまったく無名といっていいチームの監督を引き受けたか、については駅伝部のサイトにあります。「僕たちを指導してもらえませんか」という一通のメールがそのきっかけ。たいへんなことだと思いませんか。お願いするほう、されたほう、一通のメールから一つの目的に向かっての道のり。そして実現。
箱根路に「古豪」「伝統校」「常連校」は数あれど、そうした学校の出身者が新たなフィールドで、フロンティアとしてチームを育て上げる。スポーツの素晴らしさをつくづく感じる初出場です。こちらも、本当におめでとうございます。(前述の櫛部さんも城西大学のコーチです)。
こういうトピック、長い時間をかけたドラマがあるから、箱根駅伝は人の心をつかむのでしょうね。取材者となるアナウンサーが魅せられるのも当然です。
ところで上武大学で今回予選会に出場した選手の中には、私たちが先月走った越後湯沢でのハーフマラソンに招待選手として出場したランナーもいるようです。「同じレースを走った者」として、ちょっと応援する所縁を感じてしまいます。そのときのタイムを見ると、私のちょうど半分の時間でゴールしていますけど。タイム差を見るとまるで違うスポーツのようですから「同じレース」と言うのはいささか図々しいですね。やっぱり本職はすごいなぁ…。
事前に容易に想像できたのですが、やはり秋本番になるにつれ実感しております。私にとっては案の定、「食欲の秋」です。先日は、「リアルタイム」の特集チームの前を通ると、フタをあけた上品な紙箱が。そういうときの嗅覚は我ながら驚くばかりでして、近づいてみると、綺麗な「もなか」が箱の中に整列しています。もなかは上品に鎮座していますが、私の気持ちは小躍りをはじめます。銀座の老舗、予約無しではなかなか買えないものですよ。スタッフに許しをもらって一つ賞味…。う、うまい。あんこと皮だけ、と言ってしまえばそれまでですが、本当にシンプルなのに滋味深い。小ぶりなサイズもちょうどいい…。このサイズだよね。…でもやっぱりもう一つ。2個目はより時間をかけてゆっくりと味わいます。何でしょうこの単純な美味しさは。あんこが嫌いな方にもお奨めしたい。「食べなきゃ損ですよ」と。ああ、美味しかった。
しばらく時間が経ってまた同じところを通ると、特集チームのプロデューサーのひとりが、通路を歩く私に向かって一声かけてくれました。「近野!美味しいもなかがあるよ」「ええ、さっき頂きました。美味しかったです」「1個と言わずもう1個食べていけば?」「ええ、さっきちゃんと2個頂きました」…(居合わせた一同、微苦笑)。
「単純な美味しさ」というのは単純なだけに難しいと思います。とりわけ、商品のバリエーションを絞り込んだうえで商うのは。このもなかの場合、もなかというお菓子そのものが単純な構成であるがゆえに、気温や湿度などの条件が毎日違うなかでお客さんが満足いくようなレベルを保っていくのは、たいへんな努力が必要と推察されます。きっと、職人さんたちは我々には想像もつかない敏感な感覚を駆使して味の微調整をはかり、自信をもって出せるようにしているのでしょう。毎日同じ時間に放送に臨んでいる私たちも留意していきたいものです。
と、いろいろ書いてきましたが、理屈はともかく、美味いものは美味い。これはもなかに限りません。何であっても作った方の努力を少しでも感じ取れるよう、心して食べることにはいささかの自信があります。空腹の勢いに押し流されず、できるだけ「賞味」すべし。それが私の「食欲」です。
「誰が、何のために…」とは不可解な事件の際によく聞かれるフレーズですが、木曜日もそう思った方が多かったことでしょう。愛知県安城市で、ニセの「一時停止標識」が何者かによって取り付けられ、それをニセ物と気付かずに警察官が取り締まりを行ったという件です。現場は住宅街の中の市道、いわゆる幹線道路ではないようです。警察はこの交差点でニセ標識に気付かずに5人の反則切符を切ったのです。ニセ標識の設置については道路交通法違反の容疑で捜査が始まっています。もともとこの場所にあった一方通行などの標識は当然必要なもの。ことの是非は言わずもがなです。
ところでこのニュースを見た時にふと思ったことを。私の家の周辺も住宅街。幹線道路ではありません。殆どの交差点は信号が無いのです。当然、交差点にはどちらかの道に「止まれ」の標識があります。しかし最近、この一時停止を守らない悪質なドライバーが多いのです。自分のほうが優先道路だと思って安心していると、「一時停止」を守らずにけっこうなスピードで交差点に進入する大馬鹿者にひやっとさせられた時が複数回あります。私が歩いているときも、歩行車を目の前にして道を譲るどころか、自分のほうが止まらずにすーっと行ってしまう車やバイク。ほんと、ルール無用です。
一部の交差点は、「止まれ」の側の路面が、単に「止まれ」の字をペイントするにとどまらず、路面の色を変えて目立つようにしてありますが、ハッキリいって遵法意識のないドライバーやライダーにはまったく意味をなしません。
そこで、提案したいのが、住宅地の小さな交差点はすべて停止線の代わりに「ハンプ」を設けること。ハンプとは、畑の畝のように、あるいはかまぼこのように路面そのものを盛り上げて停止線とするもの。自動車は否応なくスピードをぎりぎりまで落とす、あるいは停まることになります。停止線のペイントはドライバーが無視をする恐れがありますが、ハンプはその意思にかかわらず、車を相当程度減速させる効果があります。不正に改造した車高の低い車、大型のマフラーを付けた車は、車体やマフラーのお腹を擦ることにもなり、結果として不正改造もいくらかは減るのでは無いでしょうか。
交通の規制というものは、守らなければ意味がないのです。警察も停止線付近でただ一時不停止を取り締まるのではなく、自治体と協力して「実際に車を停めさせる」施策に力を注いでいただきたいものです。
世の中あらゆる局面で、我々は「色」に一定のイメージを持ちながら暮らしています。やっぱり緑を見れば心がなごみますし、いわゆる暖色は食欲を昂進させるようです。こうした自然の摂理を活かして、たとえばファミリーレストランの内装は黄色やオレンジ色、赤といった色が使われる例が多いようです。あるいは企業の環境キャンペーンのロゴマークなどはグリーンが目立ちますよね。
もののカタチが際だって特徴的でなくても、あるいはもののカタチに関わりなく、色に一定の意味を持たせることも可能になります。今回紹介する写真は先週都心で撮影したもの。夜、仕事が終わった後に皇居の回りを走って戻ってくると、お濠の水面がピンク色に揺らめいていました。
見上げると、新しいホテルの建物全体がピンクに染まっています。その灯りが反射しているのですね。「あたたかいピンク色」が持つ意味は…と思い、調べてみるとやっぱりそうでした。乳がんの早期発見啓発キャンペーンのイメージカラーです。このホテルでは、キャンペーンに賛同して外装をピンクにライトアップ。都心の繁華街をゆく人、通り過ぎる車からこれを見る人の数はどれぐらいになるでしょうか。一度イメージが刷り込まれれば、その色を見ただけで「乳がん」のことを思い出す。
誰もが直面しうる問題でも、なかなか「きっかけ」が得られないと深く考えることもなかなかありません。でも、現に私はピンク色のライトアップを目撃したことで、「ピンクリボン」「乳がん」に関するサイトなどをじっくり読むことができました。仕事終わりで走ったから気付いたこと。このコラムをお読みになったあなた、これもひとつのきっかけです。知ることから始まります。
ドロップを口にふくんで後半突入。コースは越後湯沢の市街地・温泉街へ向かいゆるーく下っていきます。沿道は住宅や店舗が増え、多くの家の皆さんが外に応援に出ています。私、意外と律儀なもので、「がんばれー」と言われると殆どの場合にっこり笑って手を振り返しています。あれは14キロあたりでしたか。だいぶ手前から黄色いメガホンを手にしたおじさんの声が聞こえてきます。歩道から車道側に身を乗り出すようにして、目の前を通過するすべての選手のゼッケン番号をコールし、ひとことコメント付きの応援です。「○△番、ファイトファイト!」「□▽番、がんばれ、脚上げろぉ!」という感じ。私もゼッケンを名指しされ、嬉しくて笑顔を返したら「なんだ!余裕じゃないか!もっとがんばれ!」と叱られました。愛の鞭…。はい、仰るとおり、心配性なもので私はまだ余力を残しています。
そういえば、10キロ過ぎから、16キロ付近で折り返して戻ってきたランナーがすごいスピードで対向車線をすれ違っていきます。(ハーフの優勝者は1時間08分56秒ですって。すげー)。そのランナーの群れの中から、声をかけられました。「近野!いい感じいい感じ。俺はもう脚が上がんないよ」と。コーチ役のKさんです。あらー。こんな険しいコースなのに早い早い。
16キロを迎える辺り。JRの線路を越え、谷の上のほうに伸びる駅前通りに上がる陸橋にさしかかりました。この上り坂が…長くて急なんだ。まさかこんなところにこれほどの難関が控えていたとは。そういえばコース断面図にあったかな。スピードは大幅ダウン。でもとにかく歩かない。完走が今回の目標ですので。端から見ると「もっと真剣に走れよ」というスピードでしょうが、脚が上がらないんですからどうしようもありません。…何とか急坂を上がりきると、路肩で3歳か4歳ぐらいのちびっ子がこちらに何かを差し出しています。「もしや!飴?」と期待して近付くと男の子が持っていたのは黄色い小さな花。お母さんと一緒に家の鉢植えから摘んだのかな。「ありがとう」と受け取って、右の掌につぶれないようにふわっと包みました。これを握って絶対ゴールするぞという気持ちがむくむくと大きくなります。本当に嬉しいお守り。急坂をがんばって越えてきて良かったー!(←織田裕二さん風)。本当にあったかい思いに励まされます。ありがとうございました。写真で私が記録証とともに手にしているのがその花です。
残り2キロまでは温泉・商店街。店先でいろんな物を鳴らしてくれます。酒屋さんの前ではビールの樽缶を看板娘?のおばあちゃんが叩いていました。
しかし最後も微妙に上り坂。1キロ6分のペースがきつくなってきます。計算上は2時間16分ちょいでいける予定なんですが、ううむ、どうかな。もはや脚があがらない。六十代と思しき男性に抜かれても為す術がありません。やっぱり19キロ辺りからは脚にきますね。ようやく競技場が見えてきました。沿道の応援も選手の家族が目立ちますね。と、歩道に腰を下ろして応援している顔に見覚えがー。新潟市に在住のわたしの従妹じゃないですか。分かるように目の前まで行って手を振ったら向こうも目を丸くしてびっくり。すごい偶然。ゴールのあと聞いたら、職場の仲間を応援に来ていたそうです。
さああと1キロ切りました。やはり最後はきつい。でも気持ちいい。グランドの土を踏みしめているのは自分の脚。まぎれもない自分の脚で21キロを走りました!フィニッシュ!2時間17分42秒。沿道の応援、ちびっ子からもらった小さな花のお陰です。無事に完走。最後は少々失速しましたが、ほとんど予定通りのタイムで嬉しさもひとしお。
続いて小西さん、モリマキもゴール。みんな無事に完走できました。聞けば、Kさんは1時間50分台、Nくんは1時間52分台ということで、やっぱり素地が違いますねえ。でも今回は適切なペース配分で目標通り走れたこと大前提ですので、私は大満足。フィニッシュ後の水、豚汁、空気、何もかもが美味しいひとときでした。
雪国の温かい人情、秋の清々しい風、山々に抱かれ、川のせせらぎを耳にしながら走るのは、ビル街のジョギングとはまるで違う体験でした。次はどんなレースにエントリーしましょうか。
…さ、温泉温泉♪
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