日曜日の午後、会社でこの文を書いています。きのうの「チリで大地震」の一報から気になっていたのですが、心配な「津波」が徐々に現実になっています。日曜午前に発令された大津波警報、津波警報はこの時間(午後4時半)も継続中。すでに北日本から東日本の各地で、津波が観測されました。高さはこれまでのところ数十センチで、大規模な人的被害などは入っていませんが、引き続き警戒が必要な状況です。
津波の怖さというのは、実体験が無い人がほとんどであるがゆえに、なかなか理解されないものがあります。「30センチぐらいなら、どうってことはない」とか「1メートルの津波が来ても大したことはない」と思われがちです。ところが、地球規模の水の動きというのは、例えば低気圧の接近で海(の表面)がしける、という類とは全く異なります。
津波は、海面からはるか深い底のほうにかけて、海水全体が巨大なかたまりのようにエネルギーをもって動きます。そのエネルギーはたいへん大きく、陸上に上がっても水の流れが速いのです。大雨によりプールのように水が溜まるのとは違い、海側からどっと流れ込む水には速さと力があります。ゆえに、たとえ20センチ、30センチの深さでも足を取られ、車は流される恐れがあります。
津波は早い。水の深さが浅くなる(=陸に近づく)とスピードは遅くなるのですが、それでも時速数十キロです。押し寄せる津波を目視してから走ったところで、絶対に逃げられません。早めに高台に避難する必要があります。
そしてもう一つ。津波は一度で終わるわけではありません。とくに今回のように遠い地域を震源とする場合は注意が必要です。震源から四方八方に向かって起きた津波が、陸地や海底の凸凹に跳ね返って第2波、3波と続くこともあります。その都度高さが増す時もあるので、「最初の波が過ぎたから安心」とは言えないのです。
いま、目に見えて潮位の変化が起きている地域もあるようです。どうか大きな被害が出ないよう、祈るばかりです。くれぐれも「様子を見に行く」ことだけはしないように、そして、避難が長引くとしても「もう大丈夫だろう」と、勝手に見切りをつけないようにしてください。気象庁の警報が解除されるまでは、テレビやラジオを通じて情報を入手して厳重な警戒を続ける必要があります。
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