先日、広尾で待ち合わせをして上野から日比谷線に乗り込みました。夕食の時刻に合わせての移動で、ばっちりオンタイムで行けると安心して座席の揺れに身を任せていたのです。すると、六本木を過ぎたところで不意に列車は停止。アナウンスが流れました。
「この先、広尾駅で非常停止の信号が出ております。安全確認をしておりますので今しばらくお待ちください」…と、無機質なトンネルの中で列車は音もなく止まってしまいました。3分、5分…時間は流れていきます。繰り返し「ただいま安全確認中です」「もう少々お待ちください」というアナウンスが続きます。
これ、どうしようもないとは分かっていながら、そうであるがゆえにほんと精神衛生上よろしくないですよね。いつ動き出すのか。予定に間に合うのか。広尾まで行くのか。もしや六本木にバック?最悪の場合、線路に降りて歩くとか?そしてこの状況を待ち合わせ先に連絡しようにも、地下トンネルだから携帯は圏外だ…。
先方には「○△分に着く日比谷線に乗ります」と事前にメールしていたので、その点だけは助かりました。もしこのまま大幅に遅刻をしても、先方が「きっと日比谷線でのトラブルに巻き込まれているんだな」という結論にたどりつく可能性があるからです。
しかし待つ間の数分というのはなんと長いことか。昔、よく止まる地下鉄の沿線に住んでいた時にも考えたのですが、我々がいかに「連絡がつく」「外部とつながっている」ことに慣れきっているかと思わざるをえません。実際このときには、5~6分ほどで電車は動き出し、広尾に無事着いたのですが、なんだかいやなかたちで肝を冷やしました。
言い尽くされていることではありますが、携帯電話が常時通じるようになった裏返しに、つながらない時の不安は次第に大きくなっている気がします。ほんの10年、15年前にはもうちょっと鷹揚な気分でいられたハズなのですが。これは世の中の進歩なのか、人心の退歩なのか。
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