
今までにも幼い子供が犠牲になった事件を多く取材してきましたが、事件が起きるのは大概の場合、人通りの少ない場所で、夕方から夜にかけて。しかしこの事件は違いました。亡くなった保育園児・成田幸満ちゃんは、白昼の住宅街の中で発見されたのです。発見されたとき幸満ちゃんは衣服を身に付けておらず、服は100mほど離れた駐車場で見つかりました。普通に考えれば、遺体の見つかった現場と服の見つかった現場の間を、犯人は歩いて行ったとみられます。正直、発生が真っ昼間ということもあり目撃者などは比較的早く見つかると思っていました。しかし発生から2日たち、3日たち、徐々に幸満ちゃんの当日の足取りは明らかになってくるものの、犯人に繋がるような目撃情報は依然乏しく、事件はなかなか解決へと向かいません。現場に設けられた献花台に花を手向けに訪れる方の中には、「幸満ちゃんのことを知らないけれど、自分も同じ世代の子供がいるので、思わず…」と話す方もいました。近隣の住民だけでなく、幼い子供を持つ多くの家庭に恐怖を与えた今回の事件。とにかく、一刻も早い犯人の逮捕を望むばかりです。

「アメリカ第4位の証券会社“リーマン・ブラザーズ”が事実上の経営破綻」。その影響は、即座に日本経済にも表れました。朝一番に東京証券取引所に行くと、先週の終値から186円も値を下げて始まった取引はその後もどんどん下がり続け、わずか15分でついに500円を突破してしまいました。経済にそこまで詳しくない私にも、事の重大さ、深刻さが容易に伝わってきます。投資家たちに話を聞くと、途方に暮れる方、一過性のものだと楽観視する方、人によってその反応は様々でしたが、皆一様に見せたのは困惑した表情です。「ただ、耐えるしかない」といった声も多く聞かれました。64兆3,600億円という、史上最大の負債総額を残して破綻したリーマン・ブラザーズ。これが一般家庭にはどんな影響を及ぼすのか…、甚大すぎて容易に想像し得ません。

愛知県一宮市の金属加工工場で起きたその事件は、あまりにも残酷なものでした。工場の経営者が鈍器で殴られ顔を血だらけにし、首に金属のワイヤを二重に巻かれ、クレーンにつり下げられた状態で発見されたのです。しかも第一発見者は、経営者の19歳の長男。その状況から、初めは“みせしめ”のようなものではないかという印象を受けました。取材を進めていくと、殺害された男性は金属加工工場を経営するかたわら不動産賃貸なども行う、近所でも有名な資産家だったことがわかりました。金銭トラブルの末の犯行か?しかし、犯行に使われたクレーンは非常に専門的なもので、知識がなければ動かすことができないといいます。となると、近所の顔見知りによる犯行か?様々な憶測が飛び交うものの、なかなか事件に直接結びつく有力な情報は得られません。変わり果てた父親の姿を目の当たりにし、第一発見者となってしまった息子。その心境を考えると、言葉が出ません。


