大阪地裁『墜ちた、時代の寵児』
January 21, 2009


私が高校生だった当時、テレビの音楽番組では小室哲哉のプロデュースした音楽がランキングを独占し、百貨店でも、喫茶店でも、街中に小室サウンドが溢れていました。その楽曲は、まさに私の青春時代のテーマソングと言っても過言ではありませんでした。それだけに、その小室哲哉を初めて目の前にしたのが大阪地裁で、初公判の当日であったことが、本当に残念でなりません。地裁へと入る前、報道陣に対し、力無く小さい声で「お騒がせしました」と話した小室被告。数々のヒットソングを世に送り出し、茶色の長い髪をなびかせて自信に満ちあふれていた当時の姿は、そこにはありませんでした。今までにも裁判を取材したことはありました。ただ、他の事件と決定的に違うと感じたのが、裁判所に、被告の大勢のファンが来ていたことです。時代を席巻し、若者の心を完全に掴んでいた小室被告。時代が変わっても、今なおその楽曲を支持するファンの方々も多く、話を聞くと、やはり小室被告の、そして小室サウンドの復活、再起を望んでやまない様子でした。裁判はまだ始まったばかりですが、きちんと罪を償って、もう一度、人々を魅了するような楽曲を聴かせて欲しい、小室サウンドを聴いて育った私自身も同じ思いです。