成田空港『滑走路に残された炎上の跡』
March 23, 2009
その日、私の取材先は出社前にもうわかっていました。成田空港で、フェデラル・エクスプレス社の貨物機が着陸に失敗し炎上したのです。成田空港に到着し、事故の起きた現場へ急行すると、完全にひっくり返り、真っ黒に焼け焦げた貨物機の無惨な姿が目に飛び込んできました。機体からは今も煙が立ち上り、辺りには焦げ臭い臭いが立ち込めています。そこかしこに散らばった機体の一部からは、着陸した時の衝撃の大きさが伝わってきます。
その後の取材で、原因が“風”であったことがわかりました。国土交通省によると、事故当時は最大で風速18mの風が吹いていたということ。気象予報士の木原さんに聞くと、通常、台風が強風域に入るのが風速15mだそうです。事故当時、いかに強い風が吹いていたかが伺えます。滑走路には風を遮ってくれる物など何もありません。現場で取材をしていた間も、何度も体に非常に強い風を感じました。出張などで航空機は頻繁に利用し、風で機体が揺れたりすることは多々ありますが、その風が牙をむいた時の恐ろしさをこれほどまでに感じたことはありませんでした。


