リアル×ワールド

僕の初めてのドキュメンタリー

番組概要

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2010年4月25日 16:30〜17:25放送

番組概要

僕の日常、それは街頭インタビュー、いわゆる街録である。
入社以来約2年、毎週銀座の街角に立ち続けてきた。取材対象は女性。様々な女性たちの人生経験を聞くのが番組のテーマである。

朝から夜まで1日10時間以上 雨が降っても関係ナシ 今年は雪も降った

正直、つらいと思うときがある。毎週同じようなことの繰り返しだからだ。正月に実家の母にこういわれた。

 「あなた、いつまで街頭インタビューやるの?」

 同期の仲間達は、いろいろな番組について、様々な経験を積んでいる。沖縄にロケに行ったり、雪山にロケに行ったり…。有名人の人達と一緒に仕事をしているヤツもいる。
 つい最近、同期の一人がカンボジアにロケハンに行った。自分で出したドキュメンタリーの企画が通ったらしい。
 一方の僕はといえば、毎週お決まりの街録。いつの間にか、銀座で出会った女性たちの数は4000人を超えていた。

ドキュメンタリーの企画を書くチャンスは僕にもある。だから、
カンボジアに行ったアイツをうらやましく思うのもお門違いな話だが、正直どんな企画を書いたらいいのか、よく分からない。
 インターネットや図書館でネタを探してきても「おもしろい?これ」で一蹴される。それもそのはず、探してきた本人が「おもしろいのか?これ」と思っているんだから…。
 何か変わるんじゃないかと思って、上司が過去に作ったドキュメンタリーを見た。正直すごいと思った。

 「伝えたいメッセージを今という時代にのせなさい」

 確かにそのドキュメンタリーからは作り手のメッセージがひしひしと伝わってきた。でも僕には彼女のようにテレビを通して是が非でも伝えたい何かがあるわけではない。

そんな時、上司にある提案をされた。

 「銀座で出会った女性たちに
  実際に会いに行く企画なんてどう?書いてみれば?」

 単に僕が会いに行きたい、というだけでドキュメンタリーになるんだろうか?疑問が残るけれど、ちょっとおもしろそうだ。書いてみたい、やってみたい、そう思った。
 
4000人。普通に生活していたらありえない数の女性との出会いを僕は経験してきた。彼女たちから聞いた、彼女たちの人生の物語。 
 
 寝たきりの夫を介護しつづける妻。
 大事故、借金、夫の不倫を乗り越え、第2の人生を歩む女。
 難病と闘いながら、新たな夢に向う大学生。

日々を懸命に生きる女性たちの姿は僕を励ましてくれた。
この仕事をしてよかったと思う。そしてこの女性たちの姿を誰かに伝えたいと思った。
 
僕の初めてのドキュメンタリー、それは、今でもその出会いが忘れられない、心に深く残っている女性たちの生活を、25歳の新米
ディレクターが訪ねてゆく、そんな物語。

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