From イングランド
ラグビーワールドカップ取材記
午前中は日本代表のリーチ マイケル主将が、宿泊先で写真撮影をしていたらようです。この日は27歳の誕生日。ケーキを前に短い談話を残しました。もっとも僕は、その取材機会には伺えませんでした。原稿の締め切りの波に、飲まれそうでした。
夕刻頃、ウォリックスクールへ出向きます。日本代が長時間の取材機会を設ける、とのこと。
待ち時間は、皆で控室のテレビにくぎ付けです。南アフリカ代表対アメリカ代表。場所はロンドン・オリンピックパークでした。日本代表が参加する予選プールBでの勝ち点争いにも影響を及ぼす一戦です。
64―0。日本代表が下した南アフリカ代表が1位通過を確定させました。かたやアメリカ代表は11日の日本代表戦を見据えてか主力組を温存しているようでした。
取材機会。試合結果を伝え聞いた立川選手は、こう語りました。
「向こうも最後。勝ちに来ると思いますし。ジャパンも(準々決勝進出の可否は)周りの結果次第というところはありますけど、自分たちのやることに集中したい」
前日の練習を抜けていたことなどを踏まえ、こちらは「サモア代表戦」のワンプレーについて質問します。試合開始直後、この人は相手ウイングのアレサナ・トゥイランギ選手にタックル。頭を強く打っているようでした。
――実は、あの後はあまり覚えて…。
「(周りを見回し)…あ。全然、大丈夫です」
誕生日のリーチ選手も、椅子に座って取材に応じます。協会サイドの要望としては、談話は「日本時間の10日朝5時に解禁」とのこと。
「勝って帰るのと負けて帰るのは違う。日本のラグビーの盛り上がりを作るチャンスだから。負けたら、いまの2勝はたまたまだから、となる」
10日の前日練習の折は、ニューカッスルで・セントジェームズパークでスコットランド代表対サモア代表戦があります。アメリカ代表戦に向けたチームマネージメントについて、リーチ主将は頭を悩ませているようでした。