「最終話」

 美智子から「吉野一臣が、また人を殺した」との連絡を受けた有働は、その吉野が自分に弁護を依頼していると知り言葉を失った。

 実は10年前、吉野は妻子を瀬戸浩二(中野英雄)という男に殺された。この弁護を担当した有働は、検察側の捜査の違法性を主張して有罪の証拠を次々と退け、100パーセント真犯人だった瀬戸を無罪にしてしまった。これを逆恨みした吉野は、有働の妻で、美智子の妹でもある百合を殺害して有罪判決を受けて服役。模範囚として仮出所した吉野は、その後すぐに偽名を使って暮らしていた瀬戸を見つけ出し殺害したのだ。

 接見した有働に、吉野は「依頼人がどんな人間でも、弁護を引き受けた以上無罪獲得のために全力を尽くす」とかつて有働が言った言葉を引き合いに出し、今度は自分に対してそれを証明してみろと言った。有働は当然のように全力で弁護すると答える。良子や赤倉は、自分の妻を殺した男のために、有働がなぜそこまで弁護士としての自分を貫こうとするのか分からない。ちょうど、良子にはお見合いが、赤倉には正社員として雇ってくれるという話がきていた。弁護士という仕事に幻滅した2人は、有働弁護士事務所を出ることを考えはじめる。

 第一回公判で、有働は被告・吉野の無罪を主張した。これを聞いた検察側はもちろん妹を殺された美智子、百合と仲が良かった花岡(大滝秀治)など全員がア然。吉野は死刑を覚悟しているかのように「今なら、あなたは合法的に私を殺せる」と有働を挑発。だが有働は、凶器となったナイフの入手経路、凶器から検出された瀬戸の指紋のことなどについて吉野を質す。そして、事件直後に警察に掛かった無言の110番通報についても何か引っかかりを感じていた。

 公判の後吉野は、「全てはあなた次第。私を殺してください」と有働に訴える。裁判がこのまま進めば、吉野の有罪は確実な状況。有働が無実の主張を取り下げれば、すぐにでも吉野の死刑は決まりそうであった。

 そんな中、無言の通報者が掛けた公衆電話を調べていた有働は、そこに姿を見せた柴田刑事(金田明夫)から、ある重要な情報をもらう。それをヒントに、有働は再び推理を巡らせて――。

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