「第3話」

 有働が今回担当した案件は、北浦希(酒井美紀)という女が被告となった窃盗事件であった。事件は、 とあるマンションに侵入した性別不明の窃盗犯が帰ってきた住人を突き飛ばして逃走した、というもの。 警察は、現場に落ちていた免許証から希を犯人と特定。希が400万円もの借金を抱えていたことから、 逮捕、起訴に踏み切ったのだ。拘置所で接見した有働に対し、事件当時独りで部屋にいた、という希は、 アリバイこそなかったが無罪を主張した。

 さっそく、現場に行った有働は、犯人のアンバランスな“仕事”の仕方に首をひねった。 窃盗のターゲットの絞り方、ガムテープを使って窓ガラスが飛び散らないようにして侵入するやり方は、 鮮やかな手口なのだが、犯人は免許証を落とすというプロにはあるまじきミスを犯しているのだ。

 そんな中、有働の知人で前科132犯の元大泥棒・花岡清十郎(大滝秀治)が有働弁護士事務所ににひょっこり現れ、 なぜか調査に同行する。ガムテープの貼り方から、犯人がノミケンこと小須田健三(高橋保雄)だと断定する花岡。 有働は、良子(須藤理彩)と一緒にドヤ街を捜索するが、小須田を発見した時には、既にダンボールハウスの中で刺殺されていた。

 ところが、有働は、小須田殺しを担当した柴田刑事(金田明夫)から、思わぬ情報を知らされた。 実は、少し前、資産家の老婦人を狙った強盗殺人事件が発生したのだが、小須田の上着から、 被害者の血痕が付着した凶器が見つかったのだ。警察は、小須田が仲間に殺されたと見て、 共犯者の捜索に全力を上げるらしい。だが、老婦人殺しと、例の窃盗事件が、 同じ日の同じ時刻に起きていたと知った有働は、ア然。つまり、老婦人殺しが小須田の仕業だとすると、 希の事件の真犯人は、小須田ではないことになるからだ。

 第一回の公判で、検察側は、事件発生当時、希の部屋を訪ねたというホストクラブのホスト・前島昇(末吉宏司)を証人として召喚した。 この前島の証言で、事件当時部屋にいたと証言していた希のアリバイは、もろくも崩れる。 希の借金は、すべてこの前島に入れ込んで作ったものだったのだ。前島なら希の免許証を手に入れられると見た有働は、 空き巣を働いたのが前島ではないかと追及する。そのやりとりを見ていた希は、前島を庇うかのように自分が空き巣を働いたと自供してしまう。

 だが、事件にウラがあるとにらんだ有働は、たまたま「大きな嘘を隠すために、あえて小さな嘘をつく」と言った花岡の言葉から、 老婦人殺しの現場を検証。犯人が侵入するために壊した窓ガラスを見た結果、真犯人が構築した恐るべきトリックに気付いた。

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