「第9話」

 夜の駐車場でカップルを狙った少年たちによる襲撃事件が発生した。被害者は、会社員の秋葉寛人(岡本光太郎)と同僚で恋人の荻野みゆき(純名りさ)。匿名の目撃者からの110番通報で出動した警察は、2人から50万円入りのバッグを奪ったグループ主犯格の17歳の少年・佐藤祐樹(森山未來)を強盗傷害の容疑で逮捕。被害者の秋葉が死亡したとの連絡を受けた警察は、佐藤に全く反省の様子が見られなかったことなどから、家裁ではなく刑事裁判が相当との但し書を付けて送検した――。

 有働が佐藤の国選弁護を受けたと知った良子と赤倉は、最初から意気が上がらなかった。佐藤が被害者らを襲ったのが事実なら、バッグを奪ったのも事実。さらに襲われた被害者の秋葉が死亡している。全く同情の余地がない被告の弁護をすることは、被害者はもちろん家族や関係者の神経を逆なでする行為に思えたのだ。有働らが面会した佐藤は、予想通り自分の罪を全く反省していなかった。

 有働らがまず話を聞いたのはみゆきだった。匿名の目撃者は、カップルの男の方を鉄パイプで何度も殴りつけていると通報してきたが、佐藤は1回しか殴っていないという。有働はこの事実を確認したかったのだ。だが、みゆきは、殴られて気を失っていたため、詳しいことはまるで覚えていないと言う。

 有働は、佐藤の犯行を確信したものの、なんと第一回公判で被告の無罪を主張。違法捜査によって入手された証拠のため、検察側の証拠は全て認められない、というのだ。「無実ではないが無罪だ」という有働の言葉に、検察の沢登(松重豊)は猛反発。そして、良子、赤倉、美智子(浅野ゆう子)も有働のやり方にいら立つ。弁護を引き受けたからには、無罪放免を目指して全力を尽くすという有働。だが、良子は、それまで正義の味方だと信じてきた弁護士という職業に幻滅を感じ、赤倉も転職することさえ考え始めた。

 そんな空気を痛いほど感じながら現場に戻った有働は、ひょんなことから匿名の110番通報の重大な矛盾に気付く。さらに秋葉の殺害に、それまで秋葉の恋人というふれ込みだったさゆりが絡んでいるとにらみ、良子と赤倉にその周辺調査を指示して――。

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