今回のホニャララ授業復習コーナー

世界から黙殺された出来事(1)
感染症
感染症は、医療体制が整っていない地域ではとても深刻な問題です。
感染症にはエイズ、マラリアなどありますが、最も深刻なのは結核です。

主な結核の原因は、生活環境の悪さや栄養不足によるものです。最新のデータによると1年間でおよそ900万人が、新たに結核を発症しているそうです。
特に問題なのがタイ。結核の検査は20年前と同じ方法で、これでは感染しているかどうか50%の確率でしか分かりません。そして薬は35年前から同じもので、1日15錠もの薬を半年以上も飲み続けなければなりません。
私たちはより良い治療薬の開発が進むように国際社会へ働きかけています。

続いてはコレラ。私たちは当たり前のようにキレイな水を飲んでいますが、開発途上国の場合、清潔な水や排泄物の処理システムが確保されていません。そのような地域ではコレラは恐ろしい病気です。世界には、安全な水を得られないという理由で、毎日4000人余りの子どもが命を落としています。

年々患者数が増えているエイズ。毎日6000人近くが亡くなっています。子どもの感染者のうち約90%がサハラ砂漠より南の地域です。そしてそのほとんどが母子感染です。特にケニアでは15万人もの子ども達がエイズウィルスに感染しています。さらにケニアには子どもに適した薬がなく、大人の薬を砕いて量を調整して飲ませているようですが、これは大変危険なことです。
ですが、多くの子ども達は治療さえ受けられず亡くなっていきます。 

ケニア政府は2006年からずべての公共医療施設で、エイズ治療を無償で行う政策を始めましたが、課題は数多く残っています。

また、日本人からすると意外かもしれませんが、子どもの死亡原因として深刻なのがはしかです。当然日本では予防接種があると思います。しかし世界の子どもの24万人余りが予防接種を受けられず、はしかで亡くなっています。さらに先進国では考えられませんが下痢で命を落とす子どもが世界には200万人います。重症の場合は脱水症状に陥り、死に至るというのが事実です。
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